ダリル・インピー!

 2018-01-23
南オーストラリアのアデレード近辺が舞台となる、今年最初のワールドツアーレースでもあるツアー・ダウンアンダーの全日程が、先週末の日曜日に無事に終了しました。
同レースは今年、J-Sports が初めて生中継を行ったのですが、時差があまり無い開催地なので、放送時間は昼間。
つまり、社会人である私は普通に仕事をしています。
なので折角の生中継ですが、夜になってから録画したものを観ていました。

日本は現在、かなり寒い冬の中ですけれども、南半球のオーストラリアは今が夏。
しかも、かなりの猛暑に襲われていて、レースの出場者もかなり大変だったようなのですけれども、大きな事故も無く無事に終わったのは、まずは何よりだったのではないでしょうか。

さて、そんなダウンアンダーの今年の総合優勝は、ミッチェルトン・スコットの33歳、ダリル・インピー。
南アフリカ国籍の優勝は、初めてのことらしいです。
ポイント章は、ダウンアンダーでのステージ初勝利を今回飾ったボーラ・ハンスグローエのピーター・サガン。
山岳賞はチームディメンションデータの22歳、ニコラス・ドラミニで、こちらも南アフリカ国籍の選手が、稼いだポイントをまもって見事に獲得しています。
また、新人賞はチームスカイのエガン・ベルナルが獲得。
彼はコロンビア国籍ですが、今後どんな活躍をするか、どんな選手になっていくのか、大いに楽しみです。


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「深海大戦 Abyssal Wars 超深海編」

 2018-01-20
私の好物の1つとも言える海洋SFジャンルの、全3巻からなる藤崎慎吾の大作小説が、『深海大戦 Abyssal Wars』になります。

深海を舞台にして、海に生きる場所を求めたシー・ノマッドと、陸上にある旧来の国家群(特に先進諸国)との対立を描いていく作品になるのかな、と思わせておいて、実は異性文明との接触ネタを軸に据えた作品だとは、読み始めた当初は想定すらしていませんでした。
作者の過去作である 早川文庫JAの『ハイドゥナン』や文春文庫の『鯨の王』といった、同じく海洋を舞台にしたSF作品の印象に知らずに縛られていたのかもしれません。
藤崎慎吾の海洋SFで、かつ深海が題材となれば、当然こういうモノになるよね、という先入観というか……
そういう、ある種の予定調和のようなものを外してきたのは、少々新鮮だなと感じました。

本作の場合、著者の過去作品から推測できる、という意味での予定調和が、別の意味での予定調和、つまり、人に与えられたオーバーテクノロジーの謎とか、未知の世界の探求とか、そういうものを題材にした一般にもウケそうなエンターテインメントなSFをやる場合の非常にベタな方法に置き換わっているだけだ、と言うこともできてしまうなと、思わないでもありません。
それが悪い、というわけでは、必ずしもありませんけれど。

作品の1つのキーポイントであるシー・ノマッドという設定には、ハヤカワ文庫JAから出ている上田早夕里の『華竜の宮』や、その続編となる『深紅の碑文』といった作品のことをどうしても連想させられてしまったのは事実ですが……
本作はあれらとは違いディストピアものというわけではありませんので、その雰囲気は随分と違っています。

帯には様々な人からの賛辞が印刷されていますが、実際読んでみて、なかなか面白い作品でしたし、興味を惹かれたという人は、是非、ご一読ください。


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今期開始アニメ 雑感 その2

 2018-01-18
2018年冬クールの新作アニメの第1話を見ての雑感、今回は、その第2弾です。

1) ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ベタといえば、かなりベタな、オーソドックスなテーマの作品ですね。
それを、丁寧な語り口と演出、綺麗なビジュアルで淡々と描いているな、というのが、第1話の最大印象。
意外性は無いとしても、このままこのクオリティーを保ってこの感じで1クールを描いてくれれば、それだけでなかなかの佳作にはなりそうな、そんな気がしています。
ラストシーンがどんなものになるかまで思い浮かべることができますが、さて、その想像は、当たるのでしょうか、それとも外れるのでしょうか。

2) ハクメイとミコチ

原作の持ち味を上手く画面に再現することができていた、かな?
徹底して待ったりしたテイストで進む作品ですから、その点を他の視聴者がどう受け止めるかがちょっと不安なところでもあったのですけれども、今のところ、原作未読の人にも概ね好評に受け入れられているようなので、それは良かったなぁと、ほっとしています。
別に私は 『ハクメイとミコチ』 の関係者でも何でもないのですけれど、連載開始当初から好きな作品だけに、ここで変なアニメ化がされてコケてしまうようなことになるのは嫌だな、と思っていたのです。
物語は、基本、こんな感じで何ということも無く進んでいくわけですが、第1話のクオリティーを落とさずに作り続けてくれていれば、そうそう変なことにはならずに済みそうですね。

3) BEATLESS

キャラクターデザインがもっとクールで硬質な感じになってくれていた方が、この作品に対して私が持っているイメージには合っていたかなぁ……
human Interface Elements(hIE)とかレッドボックスとかの説明は第2話以降として、状況をガッと描いて視聴者の興味を引き付けようというのであれば、これはこれでアリなのかな、という第1話でした。
要素要素に、ラノベ的な、いかにも萌え系な要素をぶちこみつつ、実際に繰り広げられるのは、かなりハードでシリアスな、人とAIの物語であるというのが、原作 『BEATLESS』 だったと記憶しているのですけれど、その辺りが、今回のこのアニメ化でどこまで描かれるのか。
個人的には、視聴率だの円盤の売上だのを気にしないで、ただ原作のテーマに殉じて極北まで行ってほしいと思わないでもないのですが、アニメ制作というのは経済活動ですし、ウケとかセールスというのは意識しないわけには行かないわけで、さて、このアニメ化がどこまでのものになるのか、とりあえずは、お手並み拝見かなぁという感じ、でしょうか。

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ダウンアンダー!

 2018-01-15
南オーストラリアのアデレードを中心にして約1週間に渡って開催されるステージレース、ツアー・ダウンアンダーが今年も始まります。
今現在の日本は寒波に包まれているところで、まだまだ春のことは考えられないような状況かもしれませんけれども、そこは南半球ですし、映し出される画像は気持ちよさそうな陽気です。
そういう状況なので、長い1年を始めるにはいい感じの気候だといえ、実際、春先のクラシックで結果を狙う多くの有力選手がシーズン開幕の調整レースに選ぶことも多い大会です。
さらに、地元オーストラリアの選手にしてみれば、地元で開催される最大のレースなので、気合の入り方が半端ではありません。
つまり、観ていてかなり楽しいレースなんですよ。

日本人選手としては、トレック・セガフレードの別府史之とバーレーン・メリダの新城幸也という2人が出場しています。
また、現世界ロードチャンピオンでありこのレースを得意とするボーラ・ハンスグローエのピーター・サガンなども、どんな結果を出してくれるのか、楽しみです。

そんなツアー・ダウンアンダーのオープニングとして日曜日に行われたクリテリウム、ツアー・ダウンアンダー・クラシック(これは火曜からの本戦とは別レースの扱いになっています)では、そのサガンが勝利!
彼はツアー・ダウンアンダーではまだ勝ったことがないというので、今回の勝利が、その壁を破るいい弾みになればいいなと思います。
サガン、好きな選手の1人ですからね。


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「横浜大戦争」

 2018-01-13
「ご当地小説」的なものというのは、有名な観光名所から、地味な地方都市や農村なども含め色々とあるものですよね。
そんな中の1冊、昨年の6月に発売された蜂須賀敬明の 『横浜大戦争』 を読みました。

実のところ、発売直後に横浜市内の某本屋で、サイン本が大量に置かれていたのです。
で、横浜市の18の区、青葉区、旭区、泉区、磯子区、神奈川区、金沢区、港南区、港北区、栄区、瀬谷区、戸塚区、都筑区、鶴見区、中区、西区、保土ヶ谷区、緑区、南区のそれぞれを担当する土地神が、横浜市の大神の命により、横浜ナンバーワンの土地神を決めるべく互いに相争うことになる、という物語設定と、その大々的にプッシュしている様に大いに興味を惹かれ、購入していたのですね。

なお、上にずらずらと書き連ねた区の名前ですが、これはあくまで五十音順であり、その並び方に含むところは一切ありません。
というか、ここで下手な並び方を選んでしまうと、例えば某〇〇区に住んでいる友達や、あるいは某△△区出身の友達などに、ウチの区が下だと言いたいのか、と、苦情を言われてしまうかもしれませんし……というのは、もちろん冗談ですが。

この手の作品はローカルなネタをこれでもかと盛り込んだ地域感丸出しなモノになりがちですよね。
そうなると横浜市の住民、それも住み着いて間もない人では無くて、既に最低でも3年以上は住んでいて、その地理だとかそれぞれの区の特性というようなものについてある程度知っているような人でなければ楽しめない可能性が出てくる、そういう人しかターゲットになり得ない作品になる、ということも、ままあるものです。
とはいえ、横浜は370万人都市なので、そこだけを狙った作品を出しても、それはそれで、一定の売上が期待できるのかもしれませんが……。
とりあえず言えるのは、まるで横浜市に興味が無い、という人には向かない作品だということですけれど、そういう人はそもそもこれを読もうとは思わないだろう、と突っ込まれてしまえば、それまでですね。

それぞれの区の土地神を思い切りカリカチュアライズして、例えば「青葉区ってこうだよね」「旭区ってこうだよね」というのをギャグすれすれまで強調するというのも、パターンとして考えられる王道なやり方です。
実際、この作品ではそういうところも一部に見られなくもないのですが、案外と、そこまでローカルにバリバリな内容にはなっていないように思えました。
まぁ、例えば金沢区の土地神が病院を経営している医者だというのは、そこにかなり大きな横浜市立大学病院がある、ということを知らないと、何でそういう設定になったのかが分からない可能性が高いかも、というようなことはあるのですけれど。
とはいえ、それが分からないからといって楽しめないような作品にはなっていませんし、逆に、どうせならばもっと多くのローカルネタ、横浜市民でも知らなかったりするようなディープなネタを盛り込んでみても良かったのではないか、というように思ったりもします。
そこまでやらず、この程度に収めている本作の方針が正解だったかどうか、それは、これが読者にどれくらい支持されたかによるのでしょう。
とりあえず、まずまず面白く読ませてもらいました。



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