受験シーズンに

 2018-02-09
受験シーズンですよね。
先週末、四ツ谷・水道橋辺りに出かけた時は、ちょうど上智大学や日本大学が入学試験を実施していて、多くの受験生が朝早くから真剣な表情で会場に向かっていました。

それぞれどの大学がいつ試験を実施しているのか、大学だけでなく、高校や中学が試験を実施しているのか、そういうことを調べたわけでは無いのではっきりとは分かりませんが、概ね、このくらいの時期に試験が行われるというのが、一般的というものなのでしょうね。
3月決算企業の株主総会が幾つかの日に集中するのと同じ扱いをしていいものかどうかはともかくとして、ライバル校と敢えて受験日をぶつけてきて、併願を阻止するという方法もあるでしょうし、その逆に、受験日をずらすことで、ライバル校の試験に失敗した受験生を(滑り止めではないですが)自分のところに呼び込むという方法もあるでしょう。
後者は、もちろん受験生がスライドするベクトルが逆を向く可能性も高い(それだけでなく、両方合格した受験生に天秤にかけられて捨てられる可能性もあります)のですけれども、それでも受験料だけは確保できる、というメリットはあるのかな……?
まぁ、それもこれも、そもそもその学校が受験生にとって多少なりとも魅力のある学校だと認識されていなければ、そもそも戦略として成立しないわけですが。

各大学の定員を足すと、それが受験生の総数よりも上回るというような時代に、生き残りをかけなければならない大学も大変だなと、わりと他人事で眺めてしまっていますけれど、私の母校だって、そういう意味では、今後どうなってしまうのか分からないかもしれません。
やはり、出身校には無くなってほしくないというのが人情ですので……そこは、頑張ってほしいものです。

センター試験で900点満点が出たらしいというニュースを見て、そんなことを考えた夜でした。

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1日も早い全快をお祈りしております

 2018-02-07
画集やコミックスの発売予定がズレましたし、連載は休載になりましたし、何か変なことになってなければいいなと思っていたのですけれど……

昨年、生誕50周年を迎えた長寿マンガ「超人ロック」の作者である聖悠紀さんが、慢性副鼻腔炎の手術の経過診断のために訪れた病院で急に倒れ、そのまま、心停止→蘇生→昏睡状態→心臓の外科手術というようなことになっていたそうです。

今は無事に退院されているそうですが、まだリハビリをしている段階で、体は思うように動かないとのこと。
なので、ロックの連載再開は、まだもうちょっと先になってしまうと Twitter でお詫びされていましたが、もちろんロックの続きを読みたい気持ちは私の中にありますけれども、何はともあれ、まずはお体を大事にされて、回復を第一に考えていただきたいと思います。

ご自愛ください。



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「ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐Ⅱ」

 2018-02-03
今回紹介するのは、全2巻の物語の後編にあたる、田中啓文の 『ストーミー・ガール サキソフォンに棲む狐Ⅱ』。

色々とあった為に吹奏楽部を退部して、改めて音楽と向き合い、ジャズの道を歩むことを志し始めた主人公の典子。
とはいえ、まだまだジャズに関する知識も何もない彼女は、個人レッスンを受けるなどして技術と知識を得つつ、メンバー募集をしていた大学生達のジャズトリオにも参加するなどして、その腕を磨き、才能を徐々に開花させていくのですが……
そこに、前巻において示唆されていた彼女の出生の秘密、母親と父親の過去が絡んできます。

ここをあんまり具体的に書いてしまうと、ネタバレもいいところな感じになってしまいますから、この辺りで止めにしておきます。
が、これがなかなかシビアでスリリングなものとなっているので、物語はかなり派手に盛り上がりを見せることに。
1冊目の冒頭辺りを読み始めた時には、まさかこういう方向の話になるとは思っていませんでしたけれども、いや、これは面白い。
読み始める前に予想していた、期待していた以上に良かった、と言い換えてもいいでしょう。

正直なところを書かせてもらうと、このシリーズ、第1冊目が文庫になった時に購入しておきながら、何となく、そこまで面白くないのではないかなというような気がして、読むのをずっと後回しにしていた作品だったりするのです。
そうこうしていたら、完結となる2冊目も1年前の昨年2月に文庫になってしまいました。
これはさすがに、そろそろ読まなければならないかと、積読の山から掘り出しつつも……
それでも実際に手に取るまでに、そこから更に1年を要してしまったのですが、これくらい面白いのであれば、もっと早く読んでいても良かったかも。
うーん、私の勘も、鈍ったかな?

まぁ、読みたくなった時が読むべき時、というのが昔から現在まで変わらぬ私の基本スタンスですし、最終的にはこうしてきっちりと読んで楽しんでいるのですから、とりたてて構わないのですけれども。



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「中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」

 2018-01-30
急にぽっかりと時間が空いたのと、これまで2つのTVシリーズも全て観てきたのだし、一応、劇場に行っておいた方が、もしかしたらいいのかなぁという、やや消極的な動機から、アニメ映画 『中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』 を観ていました。

で、その感想なのですけれども、ロードムービー的な作品として観ていく分には、まずまず面白いと思います。
これまでのシリーズを観てきていて、登場キャラにそれなりに親しみや思い入れがあるのであれば、随所に盛り込まれたユーモラスな会話などにクスリと笑うこともできるでしょう。
娯楽作品として、作品のファンを対象に作った作品としては、悪い出来ではないと言って良いのではないでしょうか。
ただ……何でしょう、どうにもこうにも、「これって、セカンドシーズンの放送も終わって4年も経つこのタイミングで、わざわざ新作映画を作ってまで描かなければいけなかった作品なのか?」という違和感がぬぐえませんでした。
結局、映画1本を使っても主人公たちの成長はそんなに無いですし、そもそもそういうところに軸足を置いて作られた者でもなさそうですし、とどもつまり、ファンムービー以上のものにはなっていないな、という。
そういう映画であれば、公開すべきタイミングは、せめてあと2年は前だったのではないのかなぁ。

もちろん、これはあくまで私個人の勝手な感想に過ぎません。
劇場で私の隣に座っていた男性は、映画の開始から最後まで、終始、実に嬉しそうに楽しんでいらっしゃいましたし、私のように感じているのは極めて少数派……というか、異端といってもいいくらいなのかもしれません。

とはいえ、その違和感を抜きにすれば、一定の水準を超えて楽しめる映画だったのも確かなことです。
そういうところも合わせると、これをどのように評価すべきか、なかなか迷わされる作品だったともいうことができそうです。
うーん。
どう消化すべきなのかな。


公式サイトは こちら から

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「図書迷宮」

 2018-01-27
巻末のあとがきにて作者曰く、「銀髪不死ロリババア結婚してくれ」「遺跡書庫に住みてェ永遠に読書してェ」「詠唱叫び交わす魔法戦闘、控えめに言って大好き」「二人称でメタ小説書きたいんじゃ」「アルテリアの肋骨ぺろぺろ」「過去の絶望を書き換える/乗り越える物語を書きたい!」という欲求を全て注ぎ込んだという、十字静の『図書迷宮』。
昨年10月の発売直後からすぐに、かなり話題になっていたことは知っていたのですけれども、ぱっと見、私の好きそうなネタの作品だなと思いつつ、実際に読むのに9ヶ月を要したのは、まぁ、いつもの私の天邪鬼的な性格の所為です。

作者はこれがデビュー作であり、どうやら本作は改稿に3年を要したらしく、実際、かなり拘って書かれたということが随所から感じられる力作になっていると思います。
500ページという厚さを誇りながら、読み始めると案外とサクッと読み切れてしまうのは、おそらく、ベタ過ぎるくらいにベタなキャラ設定とか、(意図的にそうしたのだろうとは思いますが)えらく軽い語り口とか、そういう辺りが原因でしょう。

幾つかのレビューで、本作の一番の問題点は冗長であること、長すぎることであり、無駄を削る作業を行えばもっとコンパクトにできたはずだ、という意見を目にします。
確かに、そういう側面があるのは否めないと私も思います。
とはいえ個人的には、この冗長さも含めて本作の「味」だなと感じているので、まぁ、ここは個人の嗜好の問題になるでしょうか。

私が本作に感じる問題点というのは実はそれとは違う場所で、つまるところ、物語の開始から終了までに作中で流れた時間が短すぎる、ということ。
つまり、展開されているストーリーの流れを考えれば、これだけの出来事が、たったそれだけの時間で起きるというのに、さすがに無理を感じてしまったのです。
一応、作中に登場しているガジェットの機能等で、ある程度は理屈が付くのですけれど、それにしても、さすがにこれは無い、かなぁ。
スピード感重視ということなのかもしれないとは思うものの、それはちょっと無いのではないか、という違和感は拭い去れませんでした。

と、まぁ、そういう大きな欠点はありつつも、控えめに言って、本作がかなりの意欲作であることは確かなことです。
冒頭に書いたように、それは作者が自分のやりたいことを追求した結果であるわけですが、デビュー作でこれをやってきたという、その一点だけでも高評価に値するのではないかという気がします。
ラノベ業界の通常の流れを考えれば、2作目、3作目にこれと同じような時間、労力をかけられる可能性は低いでしょうし、その意欲は素晴らしい。
粗のあるところは、デビュー作だから仕方ない、というようにも考えられます。
なので、文句は書きましたが、なかなか刺激的で面白い作品として、なかなかの高評価を付している、ということは、最後にお断りしておきます。
興味のある人は、読んでみて損はしないのではないでしょうか。

これは、この次のデビュー第2作目にどのような作品を発表してくるのか、ちょっと注目しておくべき作家かもしれません。
ただし、本作をシリーズ化することには、個人的には賛同できません。
こういうネタは単発で終わらせてこそであり、シリーズ化はむしろ作品の質を落とすことになるだけだと思います。


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