バルベルデ、4連覇!

 2017-04-20
「北の地獄」パリ~ルーベを最後に北のクラシックが終われば、その次はアルデンヌ・クラシックの3連戦が始まる、というのが、例年、春の自転車ロードレースの流れです。

今年はネットでスポーツ中継を配信するDAZNが日本でサービスを本格的に開始したことで、放映権のアレコレによって J-Sports での春のクラシックシーズン生中継が、グッと少なくなってしまっています。
そんな中、数少ない生中継である、アルデンヌ第2戦のフレーシュ・ワロンヌが、19日夜に今年放送されました。

ツール・デ・フランドルに勝ち、さらに前週のアムステル・ゴールドレースでも勝つなど、現在絶好調である、クイックステップ・フロアーズのフィリップ・ジルベール。
そんな彼は、アムステルでの落車の影響で内臓に負傷をしていたことが分かり、大事を取って今回は欠場。
それでも、5度目の優勝にして4連覇という偉業を狙うモヴィスターのアレハンドロ・バルベルデを始め、幾人もの有力選手の熱い戦いが繰り広げられました。

言うまでも無く、勝つだろう、最有力優勝候補だ、と言われる者が、下馬評通りにきっちりと勝利を手にしてみせるというのは、決して簡単なことではありません。
そんな中、ゴール前で、レース名(フレーシュ)である矢を射るポーズを見せつける余裕もある、他を寄せ付けない圧倒的な走りを見せたのは、やはりこの人が来たか、としか言えないバルベルデ。
「ユイの壁」と呼ばれるゴール直前の激坂で、他チームの選手のアタックに反応した彼は、そのままその選手を抜いて最終アタックを開始。
一気に他のライバル達を引き離してゴールすると、チームスタッフらと歓喜を爆発させました。

ゴール前が彼の得意とする地形だからとしても、30代半ばで4連勝達成というのは凄いです。

同じようなコースを得意とするジルベールがいれば、バルベルデといい勝負ができたかもしれませんが、「たられば」をここで言っても仕方がないですよね。


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「夜は短し歩けよ乙女」

 2017-04-18
モリミーこと森見登美彦先生の傑作がアニメ映画になった、『夜は短し歩けよ乙女』 を観てきました。

原作の1年を1夜の物語ということに変えてきたことで、さすがにちょっとこれが1晩で起きているというのは無理があるんじゃないか、というところが多々出てきてしまっていましたが、その代わりに、凝縮されてハイスピードで動く物語が生み出す酩酊感が心地よい作品になっていたと思います。

湯浅作品らしいアクの強さ、独特のノリが本作にも強く出ているので、好き嫌いはかなり激しく分かれそうですが……
下の予告編の映像を観てもらえれば、その、湯浅作品のクセは分かると思いますから、その上で、本作をスクリーンで鑑賞する為に劇場に足を運ぶかどうかを判断する、というのが、いいのではないでしょうか。
一度ハマると、ズブズブと深みにはまってしまうような、そんな魅力がありますよね。

作品に付いては、とにもかくにも、ヒロインである黒髪の乙女の魅力が大爆発している、ということに尽きます。
シンプルな線で、しばしば大きくディフォルメしながら描かれる彼女の姿は、非常に生き生きと、はつらつとしていて、なる程、これならば先輩が好きでたまらなくなってしまうのも、分かろうというもの。
李白さんはもっと怪しくてもよかったかもしれませんが、しかし、概ね満足のいく映画化だったと思います。



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2017年 春クール 新番組 雑感 その1

 2017-04-16
春は新生活の始まりの季節であると同時に、新番組が始まる季節でもあります。
そこで、例によってこのクールで始まる新番組の内、私が第1話をチェックしたものから幾つかをピックアップし、その簡単な感想などを書いてみたいと思います。
とはいえ、ちょっと仕事その他が立て込んでいたので、撮り貯めしておいたものをちょこちょこと消化するようにしていたのもあって、感想を書くのが遅くなってしまっているのですけれど……
タイミング的に今こういうエントリっていうのはどうなのよ、と自分でも思わないでもありませんが、まぁ、それはそれ、ということで。

1) サクラダリセット

ストーリーに関してあちこちでなかなかの評判を目にしている作品のアニメ化ということで、ちょっと期待をして観てみました。
本作の原作本は未読ですけれども、同じ作者の別作品である「階段島シリーズ」の方は、これまでに出ている全巻を読んでいますしね。
で、まぁ、そんな感じで第1話を観てみたわけなのですけれども……うーん、微妙。
セリフ主体になってしまうのが悪い、とまでは言いませんけれど、ちょっと、モノローグにしても会話にしても、これは視聴するのにキツい、かなぁ。
原作ならば活字だから、こういう会話や、設定その他もしっかりと頭に染み込ませつつ読めるのでしょうけれども、映像作品としては、このテンポで、このノリは、ちょっと、肌に合わないかも。
第2話は一応、観てみるつもりで録画していますが、その後は、どうなるかな?

2) サクラクエスト

P.A.Works の「お仕事モノ」オリジナルアニメの新作、という触れ込みですが、出だしだけだと、まだ何とも言い難いものがありますね。
とりあえず、主人公の動機付けについては、第1話で明確にできているとは思いますが、門田丑松の、人の話を一切聞かないキャラ付けは、正直、あまり好きではありません。
ああいった、頑固で頭の固まった老人は、現実を見ると、そんなに珍しいものではありませんけれどね。
この辺は、今後の展開で、彼の愛嬌のあるところとか憎めないところが出てくれば、またイメージも変わるでしょうが……。

3) 月がきれい

「釣りキチ三平」風に言うのであれば、尻の穴がむずがゆくなるタイプの、ピュアでまぶしくなる初々しいボーイ・ミーツ・ガールな物語ですね。
こんな恋愛があってたまるか、と、自分の学生時代を振り返って思ってしまうのは、私の周辺がたまたまそうだっただけであって、実際には世間にはこういう出会いが、「ありふれている」とまでは言わずとも、それなりに一定数は存在しているのかもしれません。
20代の頃であれば鼻で笑って視聴継続せずにスルーしていたであろうこの手の物語に、妙に心惹かれるものを感じてしまうのは、それも私が年齢を重ねてしまっていることからくる変化の1つなのでしょう。
ただし、過去の自分を思い出してノスタルジーに浸っているわけではないのは、前述の通りなのですが。
とことんピュアに、こそばゆい物語を、真正面から徹底的に描いてほしい、そんな作品です。

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「コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと「豆の木」」

 2017-04-15
今年の2月9日に亡くなった、児童文学作家の 佐藤さとる さん。
その代表作といえば、やはり何といってもコロボックルシリーズが有名でしょう(個人的には、彼の最高傑作は「わんぱく天国」だと思っているのですが)。

そんな彼の、工業専門学校を卒業してから、転職をしつつ童話作家を目指す日々の中でコロボックルシリーズの第1作目である『だれも知らない小さな国』(講談社 講談社文庫)のアイディアを思いつくまでを描いた小説が、『コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと「豆の木」』。

これを読んだのは、つまり、彼への追悼の気持ちの表れだと思っていただいて、差し支えありません。
小さい頃より、彼の作品には親しませていただいていたので、その訃報には、やはりショックを受けずにはおれませんでした。
とはいえ、こういう訃報に関してしばしば書いていることですけれども、私が子供の頃に既にベテラン気味の作家だったということは、その私が中年になっている今はおいくつくらいになられているのだろうと考えると、そういうニュースをしばしば目にするようになってきてしまっているのも、やむを得ないことでは、ありますよね。

あくまで児童小説家として築いてきたスタイルでこの作品も書かれているので、ややダイジェスト的というか、覚書的というか、そんなテイストになっていると感じられた本作。
もうちょっと色々と描写して語ってくれれば、青春小説としてもいい感じになったのにと思うのはちょっと残念なのですけれども、しかしこれはこれで、いかにも 佐藤さとる っぽいな、とも思うのでした。

他にも未読の作品はあるので、それも、少しずつ読み進めて行くつもりです。



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ちわき まゆみ 「遊星少女フィオラ」他

 2017-04-13
私が ちわきまゆみ のことを知ったのは、TVK が昔夕方に放送していた音楽番組、MUSIC TOMATO の VJ(VIDEO JOCKEY) として出演している姿を見たのが最初です。
なので、一番最初は彼女が音楽をやっているという認識はほとんど無くて、何だか気風のいい人だな、ライターとか、そういう音楽関係の仕事をしている人なのかな、という印象でした。

それから何年かして、彼女が歌っている姿を見ることもあったのですが、当時は、その音楽には、何だかピンと来なかったんですよね。
しかし、更に10数年後、社会人になって何かの拍子に聴いたのが、下の曲、「遊星少女フィオラ」。



この Youtube を観てもらえばわかると思うのですが、歌の上手い下手ではない、強烈なインパクトがあって、瞬間、私はノックアウトされてしまったのでした。
10代の時にはイマイチに感じたものを、30近くになって「こいつはイケてるな」と思う。
その辺りに加齢というものを感じないでもないのですけれど、落ち着いたもの、アコースティックなものに回帰して行ったというのではなくて、メーターが振り切れる方向に突っ走っているというのは、私らしいのか、何なのか……。

正直、好き嫌いが大きく分かれるタイプのミュージシャンだと思います。
一度好きになってしまえば、かなりの中毒性があるという点で、非常に優れて個性的なミュージシャンであり、そしてその個性故に、決してヒットチャートの上位には来れないタイプだとも言えるでしょう。
実際、オリジナルアルバムは1992年の 『EROTIC&PAIN』 以来出ておらず、それ以外のリリースも、1999年のベスト盤 『POPPERMOST』 が最後。

まあ、さすがに今、1980年代の頃のような活動をしてほしいと言っても、それは体力的にも難しいでしょうけれど、彼女が全力を注ぎ込んで制作した、ハジケまくった新作アルバムとか、ちょっと聴いてみたい気はしますね。

最後に、彼女の楽曲の中では1,2を争う位に好きな、「よごれたいのに」 を貼って、今回のエントリを終わりたいと思います。
せめてベスト盤位は、今でも簡単に入手できるようだといいのですけれど、そういうことにはなっていないのが、残念です。




ちわき まゆみ 『POPPERMOST』

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