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パリ~ニースの表彰台

 2020-03-15
新型コロナの問題はイタリアだけに留まらず、スペインやドイツやフランス等々EUの全域に感染が拡大する傾向にありますよね。
そんな中では、自転車ロードレースもそれに全く無関係と行かないのは当然のこと。
レース開始の時点で既に当初出場予定だった複数のチームが出場辞退するなどの状況にあったパリ~ニースも、さらに途中離脱したチームがあったり、ニースでの最終ステージがキャンセルされて全7ステージとなったりと、色々なことがコロナ関係で起きていました。

そんな中でも最後まで走り切って総合優勝の栄誉を手にしたのは、現ドイツチャンピオンであるボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマン。
第1ステージで総合首位の座を手にしてから、最終日までそれを手放さずに維持し続けた彼の走りは称賛に値するものでした。
また、他の選手の走りにも、今後のシーズンの走りを期待できそうなものがありました。
つまり、レースそのものは素晴らしいものでした。

それだけにコロナ問題が無ければという思いも出てくるのは否定できないところなのですが……
ここで 「もしも」の仮定を語っても詮無いことです。

イタリア、フランス、ベルギー等々、この時期に毎年大きなレースを開催している国で、次々と中止や延期が発表されています。
先日は遂に、5月に開催予定だったジロ・デ・イタリアも延期されることが決定されています。
状況を考えれば、やむを得ない事ですけれど。


公式サイトはこちらから

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「咎人の星」

 2020-03-14
2013年から積読の山の中に眠っていた、ゆずはらとしゆき の『咎人の星』。
色々な評判だけを数多く聞いてきているこの一大問題作を、今さらながらに読了しました。

本作の帯には「22歳未満の方はご遠慮ください」との言葉が印刷されているのですけれども、これはまさしくその通りの作品。
要するに、エログロな性愛描写がてんこ盛りですから、そういうのが苦手な人は決して手に取ってはいけません。

テロ組織に育てられた<殺人序列者>として惑星規模の無差別大量虐殺に加担した罪を贖うべく、<連盟>に未加入であり蛮族が生息する辺境の<世界の果ての咎人の星>即ち地球で、<情緒回復計画>に則って現地の<奉仕対象>への奉仕を行うことを課せられたハヤタ。
そんな彼が家政夫として働く家の娘、香名子。
物語は、そんな2人が体験することになる出来事を描いている……という紹介をすると、かなり情緒的な物語がそこに繰り広げられているのではないか、というような予想をされるかもしれません。
しかしながら、これはそのような単純な作品ではありません。
というか、1つの小説、として考えた時に、これはどうなんだろうかと疑問に思うようなこともやっていたりします。
作者の思想がダダもれになっているところは、確かに読みどころではありますが、多数の共感を呼ぶような内容でもないだろうし、そういうのはもうちょっとオブラートに包んで提示した方がいいのではないかな、とか、色々なことを考えてしまった作品でした。

一言で表現するならば、「ヘンな本」ということに尽きます。
そして、その尖り具合も含め、これは何とも言えない、一種の異形な作品を読んでしまったなと感じさせられました。
なお、本作の事は、誰にでも薦めているわけではないよ、ということだけは、最後に書いておきます。
この紹介文と、「本館」でもっと詳しく本作を紹介する、来週末に公開予定の「読む」のページとを読んでなお、興味を持ったという人だけが、相応の覚悟の元に、手を出してみるというのがいいんじゃないのかな、と、私はそんな風に思っています。



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信州戸隠生蕎麦 みのがさ 神田和泉町店

 2020-03-11
もう数年前からずっと気になっていた店の1つ。
それが、昨年にTV『鉄腕ダッシュ』のカレー企画で取材された、JR秋葉原駅昭和通り口のすぐそばにある立ち食い蕎麦屋、信州戸隠生蕎麦みのがさ昭和通り店。
その放送を観て以来、それまでよりもさらに、是非一度ここで食べてみたいと思っていたのですが、先日、ふと思い立って夕方18時くらいに入店してみました。

ここは、形態的には立ち食い蕎麦屋になります。
一応、店に入って左側の壁にはいくつか椅子席もありますが、基本はカウンターでの立ち食いスタイル。

立ち食いというと、どうしても、蕎麦のクオリティーはあまり高くないというイメージがありますけれど、この みのがさ の蕎麦は、かなり本格的なものであるということを以前から聞いていました(だからこそ、以前から興味を持っていたのです)。
ですので、まずその蕎麦を食べてみなければ始まりませんよね。
けれども『鉄腕ダッシュ』で出てきたカレーも、やはりどうしても気になります。
それで何を頼もうかと一瞬迷ったのですが、ちょうど都合のいいことに、その両方が味わえるセットがありました。
それが下の写真のカレーセットになります。

これで値段は税込で680円なのですから、かなり財布に優しい価格設定だと言えます。
無論、立ち食い系の店であることを考えれば、むしろこれくらいの値段で提供していなければ勝負にはならないとも言えますけれども。

ずば抜けて素晴らしいとまでは言いませんが、蕎麦もカレーライスもかなり美味しかったです。
こうなると、また別の機会に行ってみて、今度はこれとは別のメニューも色々と試してみたくなってきました。
そんなことを思えたということは、これは当たりの店ですね。




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the delgados 「THE LIGHT BEFORE WE LAND」 他

 2020-03-09
お気に入りになるミュージシャンと、どこでどういうきっかけで出会うかというのは色々なパターンがあります。
例えばTVの音楽番組だったり、街中だったりお客様のところだったりで流れているラジオだったり、ふと空いてしまった時間を潰す為にふらりと寄ったCDショップでの視聴盤だったり。
中には、アニメの主題歌や挿入歌から知ったミュージシャン・グループというのもあります。

今回紹介する the delgados は、そのパターンで存在を知って、オリジナルアルバム全てを揃えるに至ったバンド。
もともと私にとって1曲気に入ったものがあった時にオリジナルアルバムを買ってみるというのは特に珍しくもない普通のことなので、その点ではハードルは特に高くなかったのですが、解散までに発表したアルバムが5枚と少なめだったとはいえ、一気に5枚全てを大人買いするというのは、私にとっても、そんなにあることではありません。
つまり、それくらい気に入ったということです。

その、アニメに使われた曲というのが、「THE LIGHT BEFORE WE LAND」。
『GUNSLINGER GIRL』第1期のOPですね。





実は『GUNSLINGER GIRL』のアニメ自体は、事前に原作漫画に関する情報で知っていた話のアウトラインが好きではないが故に全く視聴していないのですけれども、何かのきっかけで、OPが凄く良いと聞いて、それで試しに、ちょっと観てみたのです。
そんな流れで初めて聴いた「THE LIGHT BEFORE WE LAND」。
上の動画を聴いていただけばお分かりいただけるかと思うのですけれども、これ、実に素晴らしい楽曲ですよね。

the delgados はスコットランドの4人組バンドで、活動をしていたのは1994年から2005年まで。
ジャンルだのなんだのと細かいことは言いますまい。
ちょっとアコースティックな香りも残しつつ、シンフォニックなところもあり、イギリスらしい翳りも感じられる、良質のポップ・ロックだと思います。
「THE LIGHT BEFORE WE LAND」以外の曲も、いくつか貼ってみましょう。
どれも、いい曲ばかりです。
パッと聴いた時の派手さはないですが、じわじわと心に染みてくる魅力がありますよね。
サイケなロック、派手なロック、マニアックで変態チックなアレンジのロックも好きですが、こういうのも、実は結構好きなんですよ、私。










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「錬金術師の密室」

 2020-03-07
刊行前に担当編集者がネットで行っている宣伝の文言をみて気になっていたのが、紺野天竜の『錬金術師の密室』。
最初に私が興味を感じた公式の粗筋を紹介してみましょう。

アスタルト王国軍務省錬金術対策室室長にして自らも錬金術師のテレサ・パラケルススと青年軍人エミリアは、水上蒸気都市トリスメギストスへ赴いた。大企業メルクリウス擁する錬金術師フェルディナント三世が不老不死を実現し、その神秘公開式が開かれるというのだ。だが式前夜、三世の死体が三重密室で発見され……世界最高の錬金術師はなぜ、いかにして死んだのか?鮮やかな論理が冴え渡るファンタジー×ミステリ長篇


ファンタジーとミステリーの融合、密室状態で発生した不可能犯罪といったものを描いた作品は先達がたくさんあります(例えばちょっと考えただけで、上遠野浩平の「戦地調停士」シリーズ等が思い出されます)。
そういう意味では設定にはそこまでの斬新さはありません。
けれども、どうやらきっちりとロジックを詰めたミステリーであるらしいこと、作者がそもそもミステリー好きであるらしいこともあり、これは何か光るものがありそうだぞ、と思ったのです。

結果から言って、その予感は正しかったです。
序盤を読んだ段階では、いかにもラノベにありそうなキャラクター設定やセリフ回し、会話が描かれるところで、ああ、まぁ、良くある感じのつくりだけれども、それだけにとりあえず手堅いといえば手堅い滑り出しだなと思っていたのですが……
そのベタなノリが、後半に行くにしたがって実に効果的に生きてくるのが良いですね。

ファンタジー世界でのミステリーは、現実世界ではあり得ないようなことでも、例えば「魔法でやったんだ」とか「精霊(モンスターでもいいですが)の存在が特定の物理現象を引き起こした結果として一見すると密室殺人という不可能犯罪が行われたかのような状況が生み出されたのだ」とか、そういうことにしてしまってある種の「逃げ」を打つこともできるかと思います。
それを踏まえたうえで、ミステリーファンの感想などを読んでみても、本作は、そこはかなりフェアに、序盤から作中で描写してきたヒントを丁寧に解釈していけば、ちゃんとロジカルに事件の真相を推察できるようになっているようです。
そこに否定的な意見もありますが、百人が百人とも同じ作品に同じ感想を抱くなんていう不自然なことが世の中に存在するわけが無いので、それはそういうものでしょう。
私としては、私の信頼するミステリー読みの人が本作のミステリーとしてのクオリティーを保証している感想を読んだので、そちらを信じますが、こういうのって、どちらが正しいというものではない部分が多いですからね。

ともあれ、私の感じている範囲では、本作はミステリーとしてアンフェアなことはしておらず、ジャンルのルールには忠実であると考えていい。
つまり、後出し設定での真相解明はしていない。
その点で、ミステリーファンにも納得できる仕上がりになっている。
加えて、これだけ面白いのですから、これはもう、なかなかに優れていると評してしまってもいいでしょう。
かなりのお勧め作品です。
続編への色気があるのを嫌う人もいるかもしれませんが……



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