リッチー・ポートやキンタナも順調です

 2018-06-19
ツール・ド・フランスの前哨戦第2弾となるのが、スイスで9日間にわたって開催され、その規模と歴史から第4のグラン・ツールとも呼ばれることがあるツール・ド・スイスです。

今年のツールで総合優勝を狙っている選手が出場してくるというのは、先日に結果報告をしたクリテリウム・ドゥ・ドーフィネと一緒。
こちらの大会には、モヴィスターのナイロ・キンタナやBMCレーシングのリッチー・ポート等が出場。

今年のスイスは、連日の熱い戦いの末に、安定して強さを見せたリッチー・ポートが総合優勝をしました。
さすがに最終日が個人TTでは、17秒差の2位につけていたキンタナとはいえ、リッチー・ポートを逆転するのは難しかったようです。
キンタナは山岳系の選手で、体重も軽くてはそんなに得意としていませんからね……
それでも、キンタナも第7ステージの山頂ゴールで優勝する等、本番に向けて順調に仕上がっているようでした。
またポイント賞はボーラ・ハンスグローエのペテル・サガンが獲得。
こちらも、上手くコンディションを本番に合わせてきているのかな、という感じです。

リッチー・ポートは、スイスのような10日くらいまでのレースでは成績を出してきますけれども、3週間のグラン・ツールではそこまでではない、というイメージもあったりします。
ですが、もちろん人はいつまでも同じでいるわけではなく、そろそろグラン・ツールの総合優勝も獲得してみせたいと彼も思っているはず。

ドーフィネで好調だったライバル選手達や、ジロで勝利したクリス・フルームなどなど、ツールでどんな勝負が繰り広げられるか、半月後の開幕が待ち遠しいところです。


公式サイトはこちらから

タグ :

「盤上の夜」

 2018-06-16
2014年に文庫化された宮内悠介の『盤上の夜』.。
第33回日本SF大賞受賞であり、各所で様々な人から非常に大きな評価を受けてきている作品です。
どんなものなのか実際に読んでみたいという興味もあり結構前に購入していたものの、何となく長らく放置されて積読状態になっていたのですが、この度、そこから掘り出して読了することとなりました。

なお、これだけ(約4年)ものスパンが開いてしまったのは、非常に地味な装丁に創元SF文庫ということで、がっつりとハードな物語が来ることを想像してちょっと構えてしまっていたから。
それでも、さすがにそろそろ読まなければいけないかなと思って頁をめくってみたという次第なのですが……。
いや、これは読みやすいですし、収録されている6つの連作短編の全てが刺激的かつ面白くて、素晴らしい作品だと言えるのではないでしょうか。
日本SF大賞を受賞しただけでなく直木賞の候補作にもなったというのも納得の内容ですし、これがデビュー作だというのですから、これは恐ろしい。

収録先は順に、囲碁を題材にした表題作「盤上の夜」、チェッカーを題材にした「人間の王」、麻雀を題材にした「清められた卓」、将棋やチェスの原型と言われている古代インドのボードゲームのチャトランガを題材にした「象を飛ばした王子」、将棋を題材にした「千年の虚空」、第1作の登場人物も再登場して再び囲碁を、そして1945年8月6日に広島で行われた本因坊戦を題材にした「原爆の局」。
5つ目の「千年の虚空」までは、それぞれが独立した短編としてしっかりと楽しめるものになっていて、かつ、全体を通すと1つの物語、1つのテーマが繋がっている感じで、それが「原爆の局」で一気に集約する。
非常に上手い構造だと思います。
で、詳しい内容とかテーマの紹介とかは……
この文庫版の巻末解説で冲方丁がじっくりと濃密に繰り広げていて、それを読むのが一番だろうとも思えたので、この「雑記」では割愛いたします。

最後に改めてもう一度書きますが、本当に面白い作品でした。
これは、宮内悠介の他の作品も読んでみなければなりますまい。




タグ :

もうちょっとの我慢、かなぁ……?

 2018-06-13
ここのところ2週間ほど、闇雲に忙しい日々が続いています。
これは、期限のある仕事だというのに依頼先がなかなか資料その他を出してくれなかったことに起因するのですが……
実際には相手にばかり責任があるのではなく、私がもっと上手くコミュニケーションがとれていれば、ここまで土壇場で苦しむことにならなかったのではないかという反省も大いにあります。

それでも、こういう事態になると、どうしても隠せなくなってくるのが「苛立ち」。
そういうのを前面に出していても良いことは何もないのですけれども、人間、なかなかそこを抑えきれないものですね。
理屈は分かっていても、感情はついていかない。
周りの人にとっても気持ちのいいことでは無いので、こういうことで荒れるのは、ほどほどにしなければいけないのですが。

ともあれそんなこんなで、今月はここまで、あまりきちんとこのブログも更新作業ができていません。
最低でもあと1週間くらいは、この状態が続きそうなのが、また憂鬱なのですが、これは致し方ないと割り切っていくしかないので、それはそれでいいのですけど、あんまり掛かり切りになって、変な話、帰宅してからもそれに追われていたりするので、他にやらなければいけないこと、やりたいことがほとんどできていない、という状態になってしまっているのは、正直、どうにかしたいところです。

タグ :

その名は、G!

 2018-06-11
ツール・ド・フランスの前哨戦の1つであるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネが先日、1週間の全日程を終了いたしました。

今年のドーフィネをひとことで言い表したら、チームスカイはやはり強かったなあ、ということになりそうです。
つまり、そんな風に思わず考えてしまうくらいに、チームスカイの強さが目立った大会でした。

もちろんそれ以外のチーム、それ以外の選手もいい走りを連日見せてくれていたことには、疑いはありません。
非常にいいレースだったということがその点から強く言う事ができるのですけれど、それを差引いてなお、ここでチームスカイが見せた強さは相当に圧倒的であったということです。

7月のツール・ド・フランスにおいてエースのクリス・フルームをサポートするアシストや、彼に何かあった時のサブエースとなる選手は、今大会出場者から多く選ばれるという可能性も高いのかもしれませんね。

総合優勝したスカイのゲラント・トーマスは、最後に登坂に少し不安も見せました。
が、3週間開催されるツール・ド・フランスと1週間のドーフィネとでは自ずと違うので、ここでの状況だけで判断しては駄目でしょう。
特に、フルームには5月のジロの疲れもまだ残っていることが想像されるだけに、ここで結果を見せたゲラント・トーマスには、7月にいい走りをしてくれることが期待されます。

スカイとフルーム(とトーマス)に対抗するライバル達が当日までにどこまで仕上げてくるか、ツールの開催がますます楽しみになってきました。


公式サイトはこちらから
タグ :

「SF飯2 辺境デルタ星域の食べ物紀行」

 2018-06-09
銅大の『SF飯2 辺境デルタ星域の食べ物紀行』を読了。
5月12日に紹介した作品がシリーズ化された2作目になりますね。

最近ライトノベルに多くなっている異世界食事もの。
エンタメ系ソフトカバー本に増えている居酒屋・小料理店モノ。
そういった世間の流れい乗って同じようなものをSFを題材にやっているのかと思いきや、中身は意外と真面目にバカSFをやっているというのが本作の特徴です。

真面目なバカSFとはどういうことか、と言われそうなのでもうちょっと具体的に書いておくと……
そうですね、SF者が気の置けない友人との会話の中で繰り出すSF的なギャクやネタを、細かい設定などを整えてガチガチに組み上げた世界観の中で存分に遊ばせる。
かつ、ネタを連発してギャグで固める吉本新喜劇なテイストにするのではなく、あくまで大真面目な顔で大真面目にネタを投入してくるというのが、私の考える、「真面目なバカSF」です。

その基準から言うと、本作は100点満点の真面目バカではないものの、真面目バカ度ではかなりの高得点かもしれません。
後は、おバカだけど変に説得力のある理論からなるバカSFガジェットなんかが出てきてくれれば、なお嬉しいのですが。

それはともあれ、今回は2作目ということで、単純に飯モノという感じではなくて、その部分はちょっとした彩の要素的なものになっています。
むしろ前作ではほとんど触れられていなかった〈太母〉と機械知性の話とか、主人公である若旦那の許嫁の話とか、そういうところに焦点が合わさっている印象です。
その為、辺境星域での食文化というネタは、確かにストーリーの軸になっていたりはするものの、そんなに表には出てきていない感じになっているかな、と。

前作の段階で〈太母〉のことについてほとんど言及がなかったのは単品の作品としては消化不良もいいところだったのですけれど、こうなってみると、それもプラス方向に働いているとも思えますね。
本作にはこの先の3作目、4作目に繋がっていそうなネタ振り、伏線も仕込まれているのですが、さて、この『SF飯』はどこまで続きますか。



タグ :
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫