アンダルシアはウェレンス

 2018-02-19
今年初めて J-Sports が放送(しかも生中継)したブエルタ・ア・アンダルシア。
これはスペイン南部アンダルシア地方で開催される5日間のステージレースですけれども、先程、無事にその全日程を終えて終了いたしました。

昨年総合成績で1秒差の争いを繰り広げて優勝したアレハンドロ・バルベルデは今年は出場していません。
その彼と戦ったアルベルト・コンタドールは昨年で引退しており、そういう意味では目玉選手がいない大会になりそうですが……
実際はそんなことは無くて、各チームのエース級といえるグランツールも狙える選手も数人出場してきています。
例えばそれはチーム・スカイのクリス・フルーム等なのですが、シーズン最初のレースとして程よい長さ、負荷のある、いい感じのコース設定になっているということなのでしょう。

無舗装区間を含む短めの個人タムトライアルという、ちょっと特徴的な第5ステージを走り切って最終的にこのレースを制したのは、ロット・ソウダルのベルギー人選手、ティム・ウェレンスとなりました。

第4ステージ最後にあった石畳の旧坂ゴール。
そして、最終日の無舗装区間といったコース設定が、ベルギー人である彼の得意とするところだったのがプラスに働いたと言えるのでしょう。
彼にとっても春のクラシックでの活躍に向けて、いい弾みとなる勝利となったのではないでしょうか。

グラン・ツールを狙うスーパーエースは、まだまだこの段階でコンディションはピークでは無いでしょうし、まず、妥当な感じの結果と言える、かな……?


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「魔導の矜持」

 2018-02-17
「真理の織り手」シリーズの第3作である、佐藤さくら の『魔導の矜持』を読了。

デビュー作であった『魔導の系譜』、舞台を隣国に変えて描かれた第2作の『魔導の福音』に続く3冊目は、物語構造としてはかなりシンプルな作品となりました。
第1作目は作者の「これが書きたい」という気持ちが全面的に前に出ていて、また、デビュー作という事もあってか文章がこなれていないところもあり、少々の読みにくさがあった作品でした。
意欲や情熱を書き手が御しきれていなかったと言い換えてもいいかもしれません。
それが、学園青春モノの要素が加わった2作目で、その読みにくさが一気に薄れて、娯楽作品として単純に読みやすい、サクッと読み進めることのできるものになったなと感じたのですけれど、今回の第3作は、そんな第2作目を更に上回って読みやすい作品になっています。
それは、物語の紡ぎ手として 佐藤さくら の技術が上がっているというのもあるでしょうが、先にも書いたように、この『魔導の矜持』のストーリーがシンプルなものだからというのも、大きいのかもしれません。

では実際、本作はどういうストーリーだったのか。
ざっくり言ってしまえば、第1作目で発生した内乱以後、魔導士への迫害が深刻化・悪化しているラバルタで、村人による私塾の襲撃で師や学友を殺され追われる身となってしまった子供達が、何とかそれを逃れて落ち着ける地までたどり着く物語、という表現で、まずまず、過不足はありません。
ここに、内乱で負った精神的外傷に苦しむ元騎士とか、廃嫡されてしまった貴族の庶子等が絡んできて、話には厚みが増されていくのですけれども、基本は、迫害された魔導士候補の子供達の逃避行。その一点に絞って書かれています。

異能力保持者が迫害されるというのはSFやファンタジーに限らず、結構お馴染みの設定ですが、中世ヨーロッパの魔女狩りその他の史実があるだけに、異物(と感じる・信じる相手)を排除しようとする人の行動が生み出す愚かしさや悲劇といったものには、リアリティーがありますよね。
売れ行き次第でまだまだシリーズを続けるつもりはありそうなので、この物語、この対立軸を、これからどうしていくつもりなのか、第4作の発表を待ちたいと思います。



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アンダルシア!

 2018-02-13
昨年から自転車ロードレス中継にも本格的に参戦した、スポーツネット中継大手の DAZN。
そのDAZNが見せた積極的な動きにより、毎年春の「北のクラシック」やジロ・デ・イタリアの放送権が J-Sports に無くなってしまった影響からの巻き返しを図ってか、J-Sports の中継が今年は大きな変化を見せています。

その1つが、これまでは放送していなかったレースも、中継をすることを始めたことになるでしょうか。
明日、そんなレースの中継が始まります。

アンダルシア地方といえば、スペインの南海岸にある自治州です。
代表的な観光地は、グラナダ、セビーリャ、コルドバ、ジブラルタル海峡、マラガ等々というところでしょうか?
観光資源も多くて、私も一度はアレハンブラ宮殿その他に行ってみたいと、ずっと思っている地方になります。
毎年この時期に、そのアンダルシアを舞台にして行われる5日間のステージレースが、14日から18日までが開催日程の、ブエルタ・ア・アンダルシアになります。

美しい景色が眺められそうでかなり楽しみですが、時期的に仕事の方が一年で一番忙しいので、どこまでゆっくりと観戦していられるかには、不安も。
昨年は1秒差で総合首位が決まっていますし、今回もギリギリの戦いが見られる、かな?


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喜寿祝い

 2018-02-11
大学時代の恩師の喜寿祝の会が開かれるという情報を、同じゼミで学んだ当時からの友人がメールで知らせてくれたのは、昨年の10月のことでした。
転居をしていることを同総会には知らせていませんでしたし、先生とも卒業以来お会いしていないような状態でしたが、そういうことであれば、私も久し振りにご挨拶をしたい。
主催の方に、友人から問い合わせてもらったところ、私の出席もOKという返事をいただいたので、実は、昨夜は、その会に出てきました。

まるで連絡もせずに音信不通になっていた恩知らずな教え子ですが、学部時代に先生に教わった色々なこと、専門でいらした国際法や国際機構論の話だけではなく、調べ物をする時の姿勢、それを文章にまとめる時のやり方などなど、その後の私の人生に大きな影響と、様々な教えを授けてくださったこと、「感謝している」という言葉では到底足りないほどに感謝しているのです。
その気持ちを、少しでもお伝えできればというのが、今回の会に参加させていただいた、私の最大の目的でした。
もちろん、卒業以来会っていない当時の仲間に久し振りに会えるかな、という期待もあったことは否定はしませんが。

とても楽しい時間を過ごせ、良い会だったと思います。

それにしても、皆さん、社会で大いに活躍されている人ばかりです。
われとわが身が悲しくなってきそうでした。

いや、まぁ、私は私で、社会的に有意な人間たるべく、全力で頑張っていくだけですけれども。
こういうことを書くのもおこがましいのですが、負けていられないですね。

最後に、(このブログを先生が読まれることは、ほぼ100%あり得ないでしょうけれど)先生、喜寿、おめでとうございます!
先生は、私にとってまさしく心の底から 「恩師」 と呼ぶべきお方です。
これからも、お元気で過ごされることを祈念いたしまして、今回のエントリを終わらせていただきます。

 ~不詳の教え子より~

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「硝子の魔術師」

 2018-02-10
チャーリー・N・ホームバーグ の『硝子の魔術師』は、以前に紹介した『紙の魔術師』に続く3部作の2作目。

裏表紙の粗筋は「紙の魔術師になるべく、セイン師のもとで実習にはげむシオニー。セイン師と親密になる未来を占いで視たが、現状はただの師匠と実習生の関係だ。そんな彼女が見学していた紙工場が、何者かに爆破される事件が起きる。やがて、禁断の血の魔術の使い手たちがシオニーを狙っていると判明する。彼女の秘密の力を邪悪な魔術師たちに気づかれてしまったのか……? 赤毛の魔術師実習生が活躍する、〈紙の魔術師〉シリーズ第2弾!」となっています。

うん、確かにそういう内容になっているのですが……
しかし、これはアレですね、第1巻でちょっと気になっていた部分である、主人公のタチの悪さがちょっと表に出てきてしまっていて、そこがどうにも気になって、今一つ楽しく読めなかった感がありました。

狙われたのが自身である以上、確か異、主人公は一連の事件の当事者であるということは否定しません。
が、だからといってそれは、最高レベルの対策会議への出席を約束するものであるわけがなく、もちろんそこで話し合われた大量殺人犯である1級犯罪者への対応を彼女に教えなければいけない義務など、誰にもないわけです。
何しろそれは最高機密なわけですし、彼女はまだ魔術師として正式な試験に合格すらしていない、ただの甘ったれた見習いに過ぎないわけですから。

それを何を勘違いしているのか、これは自分の問題だから自分に情報を与えてくれないのはおかしいだの何だのとゴネた挙句に、自分だけで大量殺人犯に、しかも何の報告も相談も無しに勝手に1人で立ち向かいに行って友人は巻き込むよいうのは……
直接的ではないにせよ結果的にその友人が殺されてしまう遠因を作ったようなものになるわ、そのクセに最後まで本当の意味で反省したり公開したりしているように見えないわ、というところで、さすがにこれには、共感の「き」の字も抱けません。

それにしても、作者はこれでいと思っているのかね、という疑問すら湧いてきるくらい。

そこがあまりに大きいマイナスとなっていて、シリーズの評価を大きく引き下げてしまった感すら、あります。
一応、シリーズは残り1冊ですし、3月には発売になるということですし、出たら読むつもりではありますが、あまり期待はしないでいる方が、吉かな?



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