ボーネン引退レースの結果は……

 2017-04-11
自転車ロードレース、2017年の春のクラシックも、いよいよそのクライマックスが到来。
先週末、「北の地獄」「クラシックの女王」と呼ばれるパリ~ルーベが今年も華々しく開催されました。

パヴェと呼ばれる石畳の区間が多く存在し、非常にタフなことで知られるこのレース。
今年はずっと好きだった選手の1人である「ベルギーの王様」トム・ボーネンが、このレースを最後に現役を引退すると宣言していることもあって、例年以上に私としても注目している一戦でした。

世の中にはキングカズこと三浦和良のような例外もありますし、競技によって違いはあるはずですけれども、一般にスポーツ選手が第一線で活躍するのは、おおよそ10年くらいというところでしょう。
から、私が現在の事務所に転職した頃から応援し始めたファビアン・カンチェラーラやホアキン・ロドリゲス、そしてこのトム・ボーネン等が現役から去っていくのも仕方の無い時の流れではあります。
そう考えても、やはりボーネンもレースから去っていくという寂しさは、どうしようもないのですけども。

さて、レースは、やはり、トム・ボーネンを絶対に勝たせたいクイックステップ・フロアーズの走りだったり、世界チャンピオンのペーター・サガンだったりという、事前に予想された有力選手を中心に展開しました。
しかし展開の中で、この両名がどちらも先頭から取り残されるということになって勝負は混沌化。
結局、この日の勝利はBMCレーシング所属、昨年のリオオリンピックの金メダリストでもある苦労人のファン・アーベルマートとなりました。

ボーネンは結局、勝負には絡めずじまい。

もちろん、それが勝負というものなので、致し方がありません。
やはり、彼が優勝する姿、あるいはそこまででなくとも表彰台に上がってくる姿を最後に見たかったな、と思ってしまうのは、好きな選手の引退レースだから、これはやむを得ないのですけれども……


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DAZN の限界

 2017-04-04
イタリアでのレースやフランドルでのクラシック、そしてスペインでの一部レースなどの自転車クラシックの放映権をスポーツ動画ネット配信の DAZN が取得して、その為に J-SPORTS ではそれ等が放送されない、ということになった2017年。
以前のエントリにも書いたように、日本語の解説が無いとか、色々な不満が無いわけではありませんけれど、それでも、レースを観られないよりはずっといいので、ある意味ではありがたいことだなと思って、試聴させていただいていたわけですが……

4月2日、北のクラシックのハイライトの1つ、ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デフランドル)の配信を、DAZN はやってくれませんでした。
DAZN のサーバーも万能ではないのだから、一度に配信できるコンテンツ数に限度があることは、理解できます。
そして、放映権を有するコンテンツが重なった場合には、その中で、試聴数を稼げる人気コンテンツを優先していくであろうことも、商売である以上は、仕方のないことです。
頭では、それは分かっているのですが、それでも、ロンドの放送が無かった、観ることができなかったというのは、かなりショックです。
自転車ロードレースのファンの数が、Jリーグやプロ野球に勝てなかった、というのが全てであって、それ以外の何物でもないわけであり、DAZN を恨んだりするのは筋違いではあるのですが、自分のところで配信できないだろうと分かっているのであれば、J-Sports にサブライセンスを与えてくれていれば、確実に、生中継で放送していただろうにと思えば、やはり、残念であり、悔しくもあり、という感情が渦巻いてしまうのは止められません。

ちなみに、今年のロンドを制したのは、クイックステップ・フロアーズ所属のベルギーチャンピオン、フィリップ・ジルベール。
自身の選手生命もかける覚悟で、年俸ダウンも構わず、BMCレーシング から自ら志願してのクイックステップ移籍だという話もあったベテランが、何と55キロの距離を独走しての、ロンド初制覇を成し遂げたとのこと。
感極まってロードバイクを頭上に持ち上げながらゴールラインを切ったという記事もありましたし、うーん、このレースはやはり中継で観たかったなぁ……

後追い配信でもいいから、DAZN、流してくれないかな。
ジロ・デ・イタリアをどうするのかという問題はありますが、ロンドの配信が無かったことで、解約の方向にかなり気持ちが傾いている現状ですけれど、それがあれば、話は別、になりそうなんですが。


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ヘント~ウェヴェルヘム 2017

 2017-03-28
26日の日曜日、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ の最終ステージがゴールした直後くらいから、DAZN ではフランドルのクラシック、ヘント~ウェヴェルヘムの中継も始まりました。

カタルーニャ が今年のツール・ド・フランスを占う1つの指標となるレースだったとすれば、こちらは、ツール・ド・フランドルとパリ~ルーベでの、トム・ボーネンの走りを占う指標です。
とはいえ、そう言い切ってしまうのは、他の選手に申し訳ないのですけれど……
ここは、私の興味が主にどこに向いているのかということなのだなと、そんな風に解釈していただければ幸いです。

さて、それでは今年のヘント~ウェヴェルヘムがどうなったか。
最終的には、ここぞという場面で集団から抜け出した2名の逃げ切り勝利と言っていいでしょう。
オリカ・スコットのイェンス・ケウケレールとのスプリント合戦を制して勝利を手にしたのは、BMCレーシングの ファン・アーベルマート。
3位には、追走で集団から抜け出した3名の頭を獲った、ボーラ=ハンスグローエのピーター・サガンが入っています。

トム・ボーネンのいるクイックステップ・フロアーズは、サガンの追走にニキ・テレプストラが反応したものの、最後のスプリントでサガンには勝てず、表彰台に選手を送り込むことができませんでした。
もちろん、いくら地元のレースだからといって、常に3位以内に選手を送り込めるわけもないわけですから、これも勝負の結果、なわけですけれども。


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ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ 2017

 2017-03-27
DAZNで毎日夜に視聴していた、ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ。
3月20日から27日にかけて、スペイン北東部のカタルーニャ地方(一番有名な都市はバルセロナでしょう)を舞台に行われるステージレースで、通称は「カタルーニャ一周」。
1911年から行われている歴史ある古いレースで、今年は第97回の開催です。

春先の調整レースとして、結構なビッグネームが出場してくるレースでもあり、例えば昨年の総合優勝者はモヴィスターのナイロ・キンタナで、一昨年は、BMCレーシングのリッチー・ポートとなっています。
今年は、トレック・セガフレードのアルベルト・コンタドール、チームスカイのクリス・フルーム、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ 等が出ているほか、バーレーン・メリダの新城幸也もアシストメンバーとして出走。
私自身、名前だけは知っていたこのレース、今回が初めての視聴となったわけですけれども、カタルーニャの風景そのものはブエルタ・ア・エスパーニャの中継で観ていましたし、そういう意味では、初視聴という感じのしない、最初からしっくりとハマっているような観戦となりました。

で、レースの結果なのですが、コンタドールもバルバルデもフルームも、3人ともコンディションはなかなかの仕上がりという感じ。
ただ、毎年、年間を通して高いパフォーマンスを叩き出しているバルベルデがここでは頭一つ抜け出した感じです。
それは彼個人の走り故というわけではなくて、チームメイトのコンディションや、レース展開の妙もあってのことですが、ともあれ、バルバルデは全7ステージ中、第3、第5、そして最終日の第7ステージの3つを制するという見事な成績で、総合う優勝を手にしています。
2位には1分3秒差で、アルベルト・コンタドール。
3位は、バルベルデのチームメイトでスペインの若手有望株だというマルク・ソレールが見事に滑り込み、新人賞ジャージとともに、最終日の表彰台も獲得しました。

フルームは、第5ステージ序盤で起きた集団の分断に巻き込まれた後に先頭集団に戻れず、リザルトとしては、大したものを残せませんでした。
が、その走りは、やはりトッププロ。
今年7月のツールがどうなるか、大いに期待できそうな内容だったと思います。


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ドワーズ・ドール・フラーンデレン 2017

 2017-03-23
DAZN の1ヶ月無料お試し期間の申し込みをして、ミラノ~サンレモを視聴したという話を、以前に書きました。
日本語の実況が無いから、画面に集中していないとレース展開が分かり辛い、というようなマイナス面はあるものの、当初に予想していたよりはいい感じに視聴できたことは、ある種、収穫だったかもしれません。
ただし、視聴者数がグッと増えそうな、ジロ・デ・イタリアの時にも、処理落ちやフリーズすることなく、無事にスムースな視聴ができるかどうかは、まだ分かりませんけれど。

そんな DAZN 視聴をしてみて、J-Sports の中継だけを観ていた昨年までと違って、これはいいかもな、と感じたのは、これまで映像を観たことが無かったレースについても、生配信でレースの様子を観られることです。
例えば今週は夜にボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャの中継が行われていて、クリス・フルームやアルベルト・コンタドール、アレハンドロ・バルベルデの走りを確認することができます。
そして、もちろん、ステージレースだけが自転車ロードレースではありません。

そんなわけで、ついさっきまで、北のクラシックの前哨戦の1つとして、毎年、名前だけは聞いていた ドワーズ・ドール・フラーンデレン をネット観戦。
フランドル地方を舞台にしているので、石畳のパヴェや劇坂の丘陵が出てくるこのレース。
それだけに、見どころも多かったと言えるでしょう。
やっぱり北のクラシックは、こうでなければいけないですよね。

今回私が一番注目していたのは、やはり地元ベルギーの個性派集団、クイックステップ・フロアーズがこのレースで優勝を獲得することができるかどうか。
昨年も多くの勝利を叩き出していた同チームですが、年間スケジュール上、かなりの重きを置いているはずの春先の北のクラシックシーズンでは、レースの形を作って主導権を得ていながらも、ことごとく優勝を逃してしまっていましたから、今年こそは勝利を、と思っているはずだからです。

そんなレースを制したのは、見事、クイックステップ・フロアーズのイヴ・ランパート。
レース後半で終始積極的な攻めを見せていた同僚のフィリップ・ジルベール、そして他チームの2名の選手を加えた4名が集団から最終的に抜け出すことに成功し、そしてジルベールがそこから更にアタックを繰り返して他の2名が警戒している隙をついて、ランパートがアタック。
ジルベールを警戒して2名の反応が遅れたのを利用してぐんぐんと差を広げ、そのまま、逃げ切りでゴールラインに飛び込みました。
ちなみに、残りの3名のスプリントを制して2位に入ったのは、ジルベール。
クイックステップ・フロアーズは、このレース、ワンツーフィニッシュを達成したことになります。

これは、あれですね。
これから続く北のクラシックにおいて、同チームに、いい弾みが付きましたね。
そこを引退レースと決めているパリ~ルーベでのトム・ボーネンの走りも、これなら結構期待できるかも?


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