アークティック・レース・オブ・ノルウェー 2017

 2017-08-14
北欧はノルウェーで行われる4日間のステージレースが、アークティック・レース・オブ・ノルウェー。
その全日程を、J-Sports が始めて中継放送してくれました。

これは2013年から始まった大会なので、この2017年は、まだ第5回大会。
つまり、まだまだ歴史は浅いのですけれども、それと、観戦して楽しいかどうかは、もちろん別問題ですよね。
「北極」を大会名に冠し、スカンジナビナ半島のフィヨルド等の雄大な自然の中を走るこのレースは、単純にその映像を眺めているだけでも、視覚的に非常に楽しいものだと言えましょう。

運営は、ツール・ド・フランスと同じASOなので、基本、レースの進行や中継放送の内容等は、ノウハウをいっぱい持っているだけに、安心して観ていられますしね。

なお、今大会で総合優勝したのはベルギー人の若手、BMCレーシング所属のディラン・テウンスです。
まだ25歳という年齢ながら、ここのところ調子をすこぶる上げていて、大きなステージレースの、ステージと総合で立て続けに勝っている選手です。
今回は、総合だけでなく、ポイント賞と新人賞の2枚の特別賞ジャージも、その手にしています。

今大会以前のレースで彼の名前を聞いたことがなかったわけでは無いらしいのですけれども、申し訳ないことに、私の記憶に残っていませんでした。
でも、これで覚えましたよ、ディラン・テウンス。
これからのレースでは、もし彼が出走してきていたら、必ず、注目して行きたいと思います。

将来の成長が楽しみな選手がまた1人登場したのは、競技の未来を考えれば明るい事ですよね!


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やはり、フルーム

 2017-07-25
今年のツール・ド・フランスは、以前にもここで書いたように、ステージ優勝や山岳賞、ポイント賞、そして総合と、それぞれの勝負で主役もしくは準主役になるだろうと期待された選手が、次々とリタイアしていくという、例年以上に厳しい展開を見せた3週間となりました。

その理由は単純では無くて、落車だったり体調不良だったり、選手により、シチュエーションにより異なっているのですが……
それにしても、ここまでメインどころがいなくなっていくツールというのは、私の記憶にはありません。
まぁ、元々、ここに全てを賭けてくるようなシチュエーションがあって、他のグラン・ツールと比べても落車なども多いのが、ツール・ド・フランスの特徴の1つではあるのですけれど。

個人的に「彼には是非、頑張ってほしいな」というように思っていた選手も多く途中のステージでレースを去ってしまって、そういう意味では、毎ステージをTV観戦していても今一つ入り込めない大会だったかもしれません。
こんなことを書いてしまうのは、一生懸命走っていた選手には、申し訳ないのですけれど。

そんなツールも先週の日曜日に今年の全日程を終え、例年通りにパリのシャンゼリゼ通りのゴールを迎えました。
「終わり良ければ全て良し」ではありませんけれども、色々とあったレースだったとしても、こうしてその一切が終わった段階でスタートからこれまでを振り返ってみると、これはこれで面白い大会ではあったなと思えるものですね。
もちろん、私の贔屓選手が大活躍できていれば、もっと面白かったかもしれないというようなことが頭をよよぎらない言えば、嘘になります。
けれども、過ぎたことが今からどうなるわけでもないですし、そこは考えても仕方がないことですよね。
「もしも」の話には固執しないで、無事に3週間を走り抜けた選手、その中で何らかの成果を手にできた選手のことを、讃えるべきでしょう。

では各賞の結果を、簡単に。

今年の総合優勝を勝ち取ったのは本命中の本命、チームスカイのクリストファー・フルームでした。
正直、可愛げのないくらいの強さです。
でも、歴代の偉大な勝利者を振り替えてみるに、チャンピオンというのはこういうものですよね。
勝つべくして勝つ、というのは、言うほど簡単なことでは無い、というのは、誰しも分かることですし。
フルームの走りのスタイルはそこまで好きでは無いのですけれども、人間的にはなかなかの好人物ですし、この勝利は、やはり素晴らしいものであります。

スプリンターが手にするポイント賞はチーム・サンウェブのマイケル・マシューズで、山岳賞は同チームのワレン・バルギル。
複数の特別賞ジャージを同時獲得というのは、チームとしては(本当に色々なことがあったツールとはいえ)大成功だと言っていいでしょう。

そして最後、新人賞はオリカ・スコットのサイモン・イェーツが獲得しています。
彼は昨年の新人賞だったアダム・イェーツの双子の兄弟。これはちょっと面白い話ですよね。こうして双子が2年連続で新人賞を獲得というのは、100年を超える長いツールの歴史の中でも、さすがにこれが初めてのことになるらしいです。


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今年も、荒れていますね……

 2017-07-12
現在、フランスの地で開催中のツール・ド・フランス。
自転車ロードレースの世界では年間で最大、かつ最も重視されるレースだと言ってしまってもあながち過言では無い。
そんな非常に大きなビッグレースも、中盤に入ってきたというところです。

ツールは毎年、序盤に大きな落車が起きるのがパターンになってしまっているようなところがあります。
そんなことが習慣づいてほしくはないのですけれど、今年もその呪縛から離れることはできなくて第1ステージから有力選手が落車してしまいました。
気合が入るのも、緊張するのも分かりますし、普段通りで冷静にいろ、と言われても、それが難しいというのは、よく分かりますが……

今年は序盤から天気が悪いというのも、また、落車→リタイアという流れに加速をかけた模様。
あちらの舗装は日本とは違っていて、雨にぬれると非常にスリッピーになる、という話はしばしば耳にするのですけれども、以前に私が実際にベルギーに行った時は、さて、どんな感じだったっけ?

1回目の休息日が明けて、全部で21あるステージのうちの10ステージ目までが終わった現段階での総合首位は、優勝候補筆頭であるチーム・スカイ、クリストファー・フルーム。
総合を彼と争うと目されていたライバルが、落車からの骨折リタイアをしてしまったり、ジロ・デ・イタリアとの連戦で疲れていたり、コンディショニングが上手く行っていなかったりして、このまま彼が総合優勝をする可能性がかなり高いのではないか、と思わせられます。
ちなみに、ポイント賞と山岳賞とは、それぞれの最有力候補の選手が、失格処分とリタイアと、その理由は異なりますが、どちらもレースを去ってしまっているので、こちらのこの先は混沌としています。

レースはこれから後半戦を迎えて行くわけですが、どうか、トラブルはそろそろ打ち止めになってほしいものです。


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2017年もツールの季節に

 2017-06-29
自転車ロードレースの世界で、注目度的にも、その規模としても、間違いなくこれが世界一のイベントと言えるのが、毎年7月に開催されるツール・ド・フランスです。

その名の通り、フランスを舞台にしたこのレース。
3週間21ステージをかけてフランス全土をおおよそ一周するのが基本なのですが、ここのところは、フランスを離れた他国をそのスタート地点に選ぶことが、多くなっています。

それはフランス以外の地でレースを開催することでツールに対するファンの層を更に広げよう、という意図があって行われていることであり、同時にステージを開催する為の結構な金額の誘致費用を得られるというプラス要素もあって、だからこそ積極的にそういう動きがあるわけです。

今年のツールは下のコース図にあるようにドイツのデュッセルドルフで始まって、そこからベルギー、ルクセンブルグと通ってフランス国内に入るようになっています。

チーム・スカイのクリストファー・フルームが3連覇で4度目の総合優勝を手にするか。
ライバル達がそれを阻止するのか。

熱い戦いは、明後日、7月1日に開幕します。


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ドーフィネは、フグルサング

 2017-06-12
フランス南東部のドーフィネ地方で、毎年この時期に行われる約1週間のステージレース、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネが、全日程を終えました。

今年のドーフィネは全日程を通じて好転に恵まれ、むしろかなり暑そうに感じられたくらいでした。
そんな強い日差しの中で行われたレース。
7月のツール・ド・フランスに向けて調整をすべく、各チームの総合エース候補が出場してきて、コンディショニングの仕上がり具合を確かめる、というのは例年通りの風景だったのですが……

ツールでの総合優勝最右翼と目されているチームスカイのクリストファー・フルームや、そのライバルになるトレック・セガフレードの
アルベルト・コンタドールといった辺りの調子が今一つ上がっていない。ということが何となく感じられた大会となった気がします。
概ね全日程で絶好調ぶりを見せつけたBMCレーシングのリッチー・ポートも、最終日に大失速をしてしまいましたし、何だかこの先が微妙だなという感じです。

で、今大会の総合優勝が誰の手に渡ったか、ということなのですけれど、これは、最終日に1人ずば抜けた逃げを見せた、アスタナのヤコブ・フグルサングでした。

もちろん、ドーフィネで勝てば即ちそれがツールでの勝利を約束するわけではありません。
また、仮にここでコンディションが悪くても、7月になってツールを3週間走っている間にどんどん調子が良くなることもあり得ます。

とはいえ、ドーフィネを制した者がそのままツールをも制することも多いのも事実。
その辺りも含めて、ツール・ド・フランスの開幕が怖くもあり、同時に待ち遠しくもあり、という感じで、こりゃあ何があってもおかしくないかもしれないぞ、とまで考えているのは、近年は無かったことかもしれません。


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