難波弘之 鍵盤生活 40周年記念ライブ 「一生鍵命」

 2016-09-12
金子マリ&バックスバーニーのキーボーディストとしてデビューしてから、今年が40年のメモリアルイヤーとなる難波弘之。
そんな彼の、鍵盤生活40周年記念ライブ「一生鍵命」を聴きに、EX THEATER ROPPONGI に行ってきました。
その名前から一発で分かるように、今回のハコは六本木にあります。
その時はこの会場ではありませんが、六本木は過去に、他のミュージシャンのライブで行ったことが無いわけではありません。
しかし、やはり、全般的に私には馴染まない街です。
ちょっと早めに六本木に着いたので、適当にヒルズ辺りで軽食を取って時間を潰したのですが、あの街の雰囲気は、ヒルズしかり、六本木交差点辺りしかり、どうも今一つ居心地が悪いんですよね。

それはさておき、難波弘之のライブです。

「プログレの貴公子」という異名があるように、彼の奏でる楽曲の根っこはプログレッシブ・ロック。
今回のライブは、そんな彼が所属している様々なユニットの中で、一番ベーシックな SENSE OF WONDER をメインにして、多彩なゲストが出演するという趣向です。
レスポールでの泣きのギターが非常に印象的だったBurny日下部、難波弘之の愛娘である玲里、キングクリムゾンのファンを公言している俳優の「スターレス」高嶋政宏までの3人はポスターなどにも記載されていたゲスト。
4人目のシークレットゲストが超大物でした。
まぁ、難波弘之のこれまでの音楽活動、交友関係を考えれば想像はできていたのですが、実際にそうなってみると、これはやはり興奮しますね。
そう、山下達郎です。

これまでのゲストは自分のオリジナル曲(高嶋兄は、主にクリムゾンの曲でしたが)を演ったのに対し、達郎は、「自分の曲」より「自分がやりたい曲」をやる、と宣言。
このメンバーがバックを担当するのであれば、ブリティッシュ・ロックでしょう、ということで、ムーディー・ブルースの「サテンの夜」やプロコルハルムの「蒼い影」他の全6曲を気持ちよさそうに歌っていました。
もともとは5曲の予定だったのが、ナイスの「Hang On to a Dream」 を難波弘之がリクエストした為に6曲になったということですが、これは、キース・エマーソンへの追悼の意もあるのかな?
山下達郎の歌った中では、特に、ギターが Burny日下部 ならばということで選んでみたという「Still Got The Blues」が、個人的にはツボ。
まさか、山下達郎の歌うゲーリー・ムーアの名曲が聴けるとは!

午後6時に開演したライブは、途中で15分の休憩を挟みつつ続いて、アンコールまで全て終わってから、諸々済ませて会場を出たら、時間は午後11時直前くらいになっていました。
ということは、4時間半はライブをしていた計算ですね。
このメンバー、この内容の濃さで、この時間とは、チケット代6,500円(+ドリンク500円)が、いっそ安いくらいに感じられてしまう、それくらいの価値のあるライブでした。

その分、帰宅もかなり遅くなりましたけど……
終電が遅い路線に住んでいると、こういう時に、家に帰れるかどうかという心配をしなくて済むのがメリットですね。



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諌山実生 14周年Anniversary ワンマンライブ 『Life Is Beautiful』

 2016-08-29
最寄である東京メトロ銀座線の外苑前駅から徒歩5分のところにあるライブハウス、南青山MANDALA。
服部祐民子がしばしばライブを行っていたので、個人的にもすっかり馴染み感のあるこのハコで、諌山実生の14周年記念ワンマンライブ、 『Life Is Beautiful』 を観てきました。

昨年に出産・育休ということで音楽活動をしばらく休止すると発表した彼女。
それを知った際には、おめでたい話ではありますけれども、これは、ライブ等が再開されるのに3年くらいはかかるのだろうな、と思っていたのですけれども、予想よりも随分と早い復帰となりました。
それは、彼女にとってピアノを弾き歌を歌うことが、自分自身の心身の色々な部分と分かちがたく一体化しているからなんだろうなと思います。
歌わずには生きていられないのだ、とでも言いましょうか。

そんなこんなで出かけた諌山実生ライブですが……
個人的には最後に彼女のライブに行ったのは、2012年10月の渋谷七面鳥だったはずなので、今回は実に4年振りくらいということになりますね。
そんなに間をあけたつもりは無かったのですけれど、気が付いてみれば、そういうことになっていました。
そうか、4年も経っていたのか。

会場となった南青山MANDALAは、冒頭に書いたように良く知っているハコですが、ここも、おそそらく2011年8月の ZABADAK のライブ以来になるので、こちらは1年増えて5年振りの訪問です。
そう考えれば、某国家試験の本番に向けてライブは控えていたから、という以上に、色々と「久し振り」なことが満載だったのが今回のライブだったということになりますでしょうか。

何気に、彼女のフルバンド編成でのライブは今回が初めてでしたが、良かったです。
私の好きな曲が色々と聴けましたし、そろそろ新しいアルバムも作ろうとしているという話を聞くこともできましたし、何より歌の上手い人のライブというのは、生でその歌声を聴くことができるという点で、他には得難い経験をすることができます。

素晴らしい、ライブでした。



 名曲撰
 ユメミゴコチ

 (2007/12/12)
 諫山 実生
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忘れることのできないであろう 2 days

 2016-03-22
今では吉良知彦と小峰公子の夫婦2人からなるバンドになっているZABDAKは、今年が30周年のメモリアルイヤー。
それを受けて、この連休、20日と21日の2日間にわたって、鶯谷の東京キネマ倶楽部で記念ライブが行われました。

今回のライブは2013年に発表された全4曲入り、インストルメンタル主体のプログレ大作アルバムである『Лето есен зима проле е - 夏 秋 冬 春 -』を初めて全曲生演奏するという冒険的な企画と、これまでに発表してきたアルバムからファン投票で1位を獲得した曲を演奏して行くという企画からなります。


初日のライブは、いきなり「夏秋冬春」の通し演奏から。
ただし、順番はアルバムに準拠したものではなくて、「秋」から始まって「夏」で終わる形になっていました。
その理由は特に明らかにはされませんでしたけれど、観客の前で演奏するライブだということを考えれば、この構成の方が盛り上がれるかもしれません。

しかし、いきなり長大なインスト組曲から入ったので、最初の挨拶のMCが吉良さんにより行われたのはライブ開始から、およそ40分以上が経過した段階であり、その時点でメンバーはかなり疲労困憊という、なかなか珍しい状況でした。
いかにもZABADAKのライブだなという感じですね。
そこからアンコールの「遠い音楽」まで、ライブは、全16曲、約2時間半繰り広げられました。
メンバー全員の気合の入り方が並ではなく、これはステージにいる面々も充実して楽しいだろうけれども、かなり疲れまくりそうだなと思って、(客席にいる私もそうですが)決して若いとは言えない面々だけに、明日は大丈夫かな、と、この時は、わりと軽~く考えていたのです。
翌日に何が起きるかを、知りもせず。


迎えた21日、第弐夜はゲストも豊富に歌モノメインのプログラム。

その第1部は弦楽合奏団の斎藤ネコカルテットと共演、舞台のセッティング変更中の第2部は、ブリッジ的に日比谷カタンが自由奔放なZABADAKメドレーをギター弾き語りで独演するという趣向。
なる程、上手い構成だなぁ、なんて思っていたら……
カタンさん迫真のプレイ中、楽屋のある方から、何かを落とすような音と、「マズい」的な声が聞こえてきた気がしたので、何かがあったのか、と不安になってきていたら、カタンさんの演奏が終わったところで、予定外に照明が点灯。
システムトラブルが発生したということで、急きょ、休憩時間が差し込まれることになったとのアナウンスとなりました。
さっきの音は、さてはソレか、と。
ただ、その案内をしにステージに上がったのがバンドメンバーである 向島ゆり子 であって、吉良さんでも小峰さんでも無かったところに、さらに心配を煽られていたところ、30分くらいして、小峰さんがステージに出てきて状況を説明。

なんと、カタンさん オンステージ の中での舞台のセッティング変更中、一時的に楽屋に下がっていた吉良知彦が急に体調を悪くしてステージに立てなくなったとのこと。
続報から察するに、やはり、あの時に聞こえたアレは、吉良さんが倒れた際のものだったようです。
彼は大事を取って病院に向かったということで、その対応に時間がかかり、また、残りのステージをどうするのか他のメンバーは悩み、議論をしていたから、休憩時間が長くなったのでしょう。

その夜の一番の中心となるべき存在であり、30周年の主役でもある吉良さんが不在となったのですから、ここでライブは中止となっても、不思議はありません。
心配こそすれ、文句を言う観客も、おそらくはいないでしょう。

それでもせっかくチケットを買ってくれた満員の観客に応える為、そして30周年を祝いに来てくれた大勢のゲストへの感謝等もあってでしょう、小峰さん他メンバーは、吉良さん抜きでも、自分たちだけでできるところまでライブを継続する、ということを選択したとのこと。
そして、ファンはそれを拍手で後押し。
もちろん、吉良さんの具合が心配なのは誰も同じです。
が、この事態を一番悔しがっているのは誰よりも彼だろうと思えば、誰もがライブをそのまま成功させようと願い、その気持ちは一つとなっていたのではないでしょうか。

例えば原マスミさんをゲストに迎えての「小さな宇宙」の時の、観客から提供されたギターのコード譜とか、突然のご指名にも関わらず「五つの橋」で見事な歌&プレイを聴かせてくれたカタンさんとか、その他にも、今後、語り草になりそうなシーンがいっぱいの、この第弐夜。
想定外の事態。
そんな中で予定にない編成変更を加えつつ、時間いっぱいになるまでそのまま続けたこの日のステージは、こういう言い方が状況に対して適切かどうかはともかくとして、まさしく伝説になったライブと言えましょう。
ステージ終了の時に駆け寄ったスタッフに、病院に行った吉良さんには、特に問題がなかったことを告げられ、安堵の為か、ライブ中はこらえていた涙が、思わず流れる小峰さん。
それを見ている私も、ホッとしました。
その後、彼女のツイッターには、吉良さんと一緒に帰宅した旨の書き込みがありましたから、体調不良と聞いて私が一番心配した、心不全や脳溢血というようなことにはなっていなかったようで、安心しました。


とんでもないトラブルの発生となった今回のライブ。
それでも最悪のことにはなっていなかったようですし、間違いなく記憶に残るライブでした。
吉良さん、とりあえず、絶対に無理はせずに、ゆっくり、じっくり、体調を回復させてください。

 Лето есен зима проле е
 - 夏 秋 冬 春 -

 (2013)
 ZABADAK
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山崎まさよし のライブに行ってきました

 2016-02-18
彼のライブは是非一度体験してみたいなと以前からずっと思い続けていたミュージシャンの1人が、山崎まさよし。
そんな彼のNHKホールでの公演のチケット抽選が当たったので、仕事が1年で一番忙しい時期なのですけれども、せっかくだからと行ってきました。

私が彼の音楽を聴くようになったきっかけは、前の勤め先にいた頃、事務所の有線放送で「one more time, one more chance」がヘビーローテーションで流れたことでした。
有名な曲なのでご存知の方も多いでしょうが、一聴してすぐに「これは名曲だ」と確信した私は、仕事終わりに早速CDを買って帰ったのです。
それ以来、新譜が出るごとに追いかけてきています。

ちなみに、私が一番好きな彼のアルバムは1998年にリリースされた3rdの『ド ミ ノ』。
最近のものは、その頃のものに比べると何だか年齢と共に大人しくなってしまったようで、そこにちょっとした物足りなさを感じたりもしているのですが、それはそれ。
ライブに行ってみたいという気持ちは別問題です。
何しろ、歌の上手さやギターやブルースハープのテクニックに定評のあるのがこの山崎まさよしですし、これまでにリリースしているライブアルバムもどれもかなり素晴らしいものでした。
だからこそ、是非とも一度体験したいという思いがつのりもしたのです。

そんなわけで、大いなる期待を抱いて行ったNHKホール。
実はそんなにいい座席ではなかったのですけれど、人気があるだけに抽選が当たらないいことも多いですし、ファンクラブにも入っていないのですから、そこにあんまり贅沢はいいますまい。
もう何年間も色々なミュージシャンのライブであちこちのライブハウスやホールに足を運んでいますが、考えてみればNHKホールは初めて利用します。
さすが、かなり大きなハコですね。

今回のツアーは彼のデビュー20周年を記念したアニバーサリーツアーだというのもあって、そのキャリアを縦断するような選曲で、私の好きな曲もふんだんにやってくれる最高のセットリストとなっていました。
実はそこまでのことは期待していなかったので、これは本当にかなり嬉しい驚きでした。

うん、やっぱりいいなぁ、山崎まさよし。

およそ3時間に及んだライブのセットリストは下の写真の通り。
「振り向かない」以降がアンコールです。




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ミュージシャン生活45周年記念ライブ

 2015-12-22
現在活動休止中のムーンライダーズのフロントマン、鈴木慶一は、今年が音楽生活45周年。
その45周年を記念したライブが豪華ゲストと共に行われるというアナウンスを見て、ネットで申し込んだチケット抽選に当たったのは、間違いなく非常に嬉しい事だと言えます。
正直、財布的にも日程的にもちょっと厳しい状況で、これに行くか行かないかちょっと迷いました。
でも、何といっても鈴木慶一のメモリアルライブであってゲストも非常に豪華になることが分かっていますし、彼の年齢的にもいつまでライブをやってくれるか分からないので、これは行くしかないだろう、と。

ちなみに会場はメルパルクホール。
都営地下鉄三田線の芝公園駅が最寄で、同浅草線と大江戸線の大門駅もしくはJRの浜松町駅からも徒歩で行くことができます。
私は、このうちの最後の方法で行きましたけれども、これが一番遠いとはいえ、そんなに長距離を歩くこともなく、無事に会場までたどり着くことができました。

ちなみに、今回の出演ミュージシャン(ゲスト含む)が、一体どんな面々なのかということを以下に貼ってみると……



鈴木慶一
駒沢裕城/本多信介/渡辺 勝/和田博己/橿渕太久磨(はちみつぱい)
高橋幸宏、ゴンドウトモヒコ
岡田徹/白井良明/鈴木博文/武川雅寛(ムーンライダーズ)
あだち麗三郎/岩崎なおみ/佐藤優介/トクマルシューゴ/ダスティン・ウォング(鈴木慶一with マージナル・タウン・クライヤーズ)
田中宏和
近藤研二/矢部浩志/岩崎なおみ/konore (Controversial Spark)
斉藤アリーナ/上野洋子/湯浅佳代子
PANTA、斉藤哲夫
ケラ



ライブの構成は、鈴木慶一が最近になってやっているバンドから、段々と過去にさかのぼって行くというのを基本にしているようです。
具体的には、Controversial Spark で開演、最新アルバムからのソロ楽曲をして、高橋幸宏とのユニット The BEATNIKS 、スポットヘストの齊藤哲夫、ムーンライダーズ、再びスポットゲストのPANTA、はちみつぱい、という流れ。
そんな中、途中休憩をはさんでの第2部、ムーンライダーズのステージでは、(上の出演者リストでは太字で強調しておきましたが)今年6月に 急性大動脈解離 で手術を受けた武川雅寛が、今回のライブで復帰。
会場中からの拍手と歓声で迎え入れられました。

なお、先日の King Crimson 同様に、今回もライブの途中で写真撮影OKな時間が設定されました。
下が、その際に撮影した、ムーンライダーズ と はちみつぱい の面々。
両者に共通するメンバーもいるのでそこは被っていますし、ドラマーの かしぶち哲郎 は2013年12月に亡くなってしまっているので、ムーンライダーズのドラムは 矢部浩志(と、スペシャルゲストで高橋幸宏)が、はちみつぱい のドラムは かしぶち哲郎 の息子である 橿渕太久磨 が叩いています。

アンコールで演奏された、ゲーム「MOTHER」の「EIGHT MERODIES」も良かったし、これはいいライブでした。




 謀らずも朝夕45年
 (2015/11/25)
 鈴木 慶一 他
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