2016年秋クールアニメ 終了時雑感 その2

 2017-01-09
昨年末に最終回まで放送されたアニメの簡単な感想、その第2弾です。
例によって、計算順には特に意味は無く、ただ単に、私がそれを視聴した順番だというだけのことです。

1) Occultic;Nine -オカルティックナイン-

『STEINS;GATE』 は最高に面白い作品でしたし、なんのかんの言って 『ROBOTICS;NOTES』 も好きだったので、何気に期待して観始めた番組。
放送開始の際の感想には載せていませんでしたが、実は、毎週、結構楽しんで観ていました。
最初はノリにちょっとついていけない部分もありましたけれど、そこはそれ、志倉千代丸 の作品はそれが売りの1つでもあるわけですし、視聴を続けていればグイグイと面白くなるのではないかと思って観続けていたら、実際、後半は怒涛の畳み込みでした。
非常に面白かったです。
ただ残念なのは、1クールに収める為に、ラストがちょっと急ぎ過ぎになってしまった感があること。
これが2クールあれば、その辺がもっと丁寧に描けたはず。
もちろん、全24話とかになった場合、間延びしてダルい話になってしまう恐れも無いわけではないのですけれど、この物語であれば、その心配はいらなかったのではないかなぁ。

2) 響け!ユーフォニアム2

安定の作画、演出で、毎回楽しませてもらいました。
こちらも、原作の第2巻、第3巻を全13話に押し込んできているので、物語が駆け足になるおそれがあったのですが、エピソードの取捨選択を徹底した結果、流れにそういった違和感は無かったかな。
ただ、これはアニメ化してほしかった、というようなものもバッサリと切られているので、完璧に満足できるかと問われると、そこはちょっと、アレなのですけれど。
また、1クールにまとめる為なのか、あるいはその他の理由(例えば、立華高校編もアニメ化しようという思惑があるから、似たような描写になるのを敢えて避けた、とか)があるからか、希美 と みぞれ との、和解後の関係性に改変が加えられたのも、それはどうなんだろうか、と気になってしまったところ。
あれは、みぞれ の片想いだった、というところがミソだったのですけれど……
作中で主人公の久美子と、幼馴染である秀一との関係が中途半端で終わったのは、Blu-ray や DVD の特典エピソードか、劇場版への含みだったりするでしょうか。
前者だとしたら、それは個人的にはあまり好きなやり方ではないのですけど、映像ソフトが売れなければ製作費の回収に難があるのだとすれば、それはそれで致し方ない部分もある、のかな?

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2016年秋クールアニメ 終了時雑感

 2017-01-03
2017年冬クールも、そろそろ放送が始まろうかというタイミングですね。
この番組改編期はいつものように、12月に最終回を迎えたアニメ番組の、簡単な感想を書いていきたいと思います。
掲載順は、いつものように、私がその番組の録画を観た順番。
必ずしも放送日の順とは一致しないかもしれませんが、そこはそれ、ということで。

1) ブブキ・ブランキ 星の巨人

話の流れのせわしなさと、分かりやすく記号化された結果エキセントリックに過ぎる性格になっているキャラばかりで、かつ、その行動に裏付けとなる描写が無くて、その為に、しばしば突飛なものに思えてしまうというマイナス要素は、第1シーズンと変わらず。
それもあって、話の流れに対してどこか醒めた感じで観てしまった、入り込むことができなかったのは残念です。
この辺りは、もう少し上手くやれたんじゃないかなと思うところで、例えば、分割2クールというボリュームに比して多すぎるキャラクターを絞り込む等すれば、多少スッキリした話にできた、かも。
それでも、最終1話まるまるを使ったエピローグは、いい余韻でした。
「終わり良ければ全て良し」じゃないですけれども、それだけで全てOKに思えてしまう辺り、私も単純です。

2) 終末のイゼッタ

ちょっと綺麗に終わらせ過ぎな感じはしましたが、まずまず、無難にまとめてきたという印象です。
幾らなんでも魔女2人だけで地球上のレイラインに流れるエネルギーを全て枯渇させるのは無理が無いかとか、一度枯渇したエネルギーが二度と復活しないという根拠は無いだろうとか、なんでゲールだけオーバーテクノロジーな科学技術を保有しているのか、とか、突っ込みどころは多々あるけれども、まぁ、それは良しとしておきましょう。
ストーリーが、あんまりご都合主義的かつ急ぎ足になったのは、1クール12話というボリュームはいかにも短くて、それが作品の質を落としてしまったというのは、実際、否めない事実ではないでしょうか。
悪くない作品だっただけに、本当は、2クールくらいでじっくり描いてほしかったな……

3) 舟を編む

原作にあった私の好きなシーンが削られてしまったりもしていましたが、上手く全11話でまとめた、良い作品でした。
地味極まりないアニメになったので製作費の回収が無事にできているのか、結構不安になりもするけれど、いかにもノイタミナらしいと言えば、実にノイタミナらしい番組だったのではないでしょうか。
ただ、作中で流れた時間の経過が、今一つ伝わりにくい感じだったのは、マイナス要素。
個人的な意見かも知れませんけれど、キャラクターデザイン上、もっとはっきりと加齢の様を出していてもよかったのではないかと、そんな風に思うのです。
小説のアニメ化として非常に良くできた作品だけに、そこがちょっと残念でした。

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「ポッピンQ」

 2016-12-26
東映アニメーションの60周年記念作品だという、アニメ映画 『ポッピンQ』。
1年の終わりも終わりのこのタイミングで公開されたこの作品を、映画館で観てきました。

今年は、『シン・ゴジラ』 『君の名は。』 、更に 『聲の形』もあって、とどめの『この世界の片隅に』と、映画に関してはかなりの収穫といえる1年になりましたから、その締めくくりとなるのが、この作品でいいのかどうかと、正直、かなり悩みました。
何しろ、予告画像を見ても、それ以外の情報を見ても、これ、明らかに、「大きいお友達のことも視野に入れた少女向けアニメ作品」ですからね。
つまりは、「プリキュア」です。

別に「プリキュア」が悪いと言いたいわけではありませんが、だからといって、それをわざわざお金を払って映画館まで観に行くか、ということになると、また話は別になります。
が、ちょうど精神的にかなり疲労が溜まっていたのもあり、こういう、何も考えずに観れる娯楽作に行って、リフレッシュという程ではないですけれども、ちょっと気楽に気軽に息抜きでもしてこようかなと、そんな風に考えて、映画館まで足を運んだ次第。

結論から言って、映画の内容は、ほぼ予想通りのもの。

絵も動きも綺麗でしたし、メインキャラの CGモデリング については、さすが東映、慣れているなぁという感じで、なかなかの出来栄えになっていました。
2D の動画から 3DCG への繋がりも、すんなりと、無理なくできていましたし、3D になった途端に違和感が生じるというようなこともなかったのは、それこそ「プリキュア」のED等でキャラの 3DCG を動かすのに慣れている東映の面目躍如、というところでしょうか。

ただ、この作品には、1本の映画として考えた際に、大きな欠点があります。
それは、「物語を語れていない」ということ。

構想していた物語を映画の上映時間の枠内で消化することに精いっぱいで、確か贅肉を省いて小奇麗にまとめ上げてはいたのですが、省きすぎて色々と途中経過をスッ飛ばしているというか、点と点を結ぶ繋ぎの部分とか、裏付けになるべき部分の描写が圧倒的に足りていなかったのです。
その為、例えば、A という事象が起きた時に B というキャラが C という言動をとり、それを受けて D というキャラが E という反応をして、F ということになる、というような、「A→F」に至る流れが、ちょっとそれは不自然じゃないかな、と思われることが、1個所とか2か所どころでは無く、何回も見られるという、かなり残念なことに。
これをキャラに語らせたい、こういう展開に持って行きたい、という脚本や監督などの意図があけすけで、それが先に立ちすぎて、わざとらしい話になってしまった、ということです。
主人公たちのチーム人数を、現行の5人では無くてせめて3人、更に言ってしまえば、主人公1人だけの物語にすれば、この辺も、もっと上手く作れたはずですが、諸々、そうしたくない、そうできない理由もあったんだろうなぁというのは、後述します。

で、今回の映画鑑賞なのですが、「息抜き」はできましたし、特に何かを考えたり感じたりすること無く、気楽に観終えられて、それなりに楽しめたという点では、初期の目的は無事に達成できたと言えます。
ただ、どうせなら、ストーリーテリングのところもきちんとした作品であれば、もっと良かったかなぁ。

それともう1つ、制作サイドの姿勢として大いに苦言を呈したいことがあります。
とはいえ、これを書くと、公開早々の映画について、大きなネタバレをしてしまうことにもなってしまうので、さすがに躊躇せざるをえないのですが……
きちんと指摘してあげることが、(彼等がこのブログを見るかどうかは分かりませんけれど)本作の制作スタッフたちの為だということで、追記項目として、入力をしてあります。
ですので、ネタバレがいやだという人は、今回のエントリについては、この辺りで読むのを止めておいてください。


公式サイトは こちら から



「ポッピンQ」 の続きを読む

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「この世界の片隅に」

 2016-12-05
正直、メンタルのコンディションの問題もあって、観に行くのを避けていた映画があります。
できは良さそうだな、とは思っていたのですが、重かったり辛かったりする作品を観るのは、体力や気力のある時にしないと、色々と引きずられますから。
けれど、ネット関係で見る場所見る場所において大絶賛されまくっている状況を受け、これはやはり、劇場に行っておかなければいけないのではないか、しかし、仕事終わりの疲れた状態で観るべきではないから土日で考えるべきで、なかなか時間も無いし、どうしようかなと、かなり悩んでいたのですが……

いつまでもそんな感じでいても生産性が無いですから、覚悟を決めて、昨日、観てきました、『この世界の片隅に』。

これは、予想通り、期待通りに、良い作品です。
内容については、既にあちこちで多くの方が、かなり優れた感想を書かれていますし、ここで私がアレコレつまらないことを書いても仕方が無いでしょう。
なので、一言だけ、こう書いておきます。
素晴らしかった。
のん の声優演技も、いい感じでしたし、非常に丁寧に作られている、傑作でした。
心配していたようなタイプの「重さ」や「辛さ」は無くて、その代わりと言っては変ですが、じわじわと染み込んでくる、何と形容していいのか、どう表現するのが適切なのか難しい、人が生きるということ、日常のかけがえなさというものを感じさせてくれる本作。

思い切って劇場に行って、良かった。

『君の名は。』 『聲の形』 もありましたし、本当に、2016年という年は、アニメ映画の当たり年になりましたね。
特撮も近似のジャンルということであれば、そこに、『シン・ゴジラ』 も加えていいでしょう。

何もこんなに集中しなくてもいいのに、とは思いますが、でも、実際、世の中ってのは、そんなものですよね。


公式サイトは こちら から



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2016年秋クール 開始アニメ 雑感 その2

 2016-10-16
今期開始アニメの簡単な感想、その第2弾です。
月も半ばになっているのに今更だろうという感も無いではありませんが、まぁそこはそれ。
ノイタミナ枠の放送は、ついこの間始まったばかりだということで、お許しください。

1) DRIFTERS

雑誌掲載時に原作は読んでいるので、内容は分かっているのですが、いい感じに制作サイドが力を入れていて、完成度の高い1話でした。
この作品に関しての問題は、このレベルを最終話までキープできるかということと、そもそも原作もそんなに話が進んでいるわけではないのに、このタイミングでアニメ化をしてどうするんだ、ということ。
特に後者は、かなり根本的なことなので、正直言って、そこで納得できるだけの回答を示してくれない限り、本作に対する評価は、他の部分がどれだけしっかりしていたとしても微妙なものになってしまいそうな気がします。
とはいえ、第1話としてはなかなか素晴らしいできを見せてくれたのも事実ですから、とりあえず、試聴は継続決定ですね。

2) 三月のライオン

原作にかなり忠実に、そしてしっかりと丁寧に作りこんだ作品になっていました。
ただ、それだけに、おそろしく地味な滑り出し。
しかも、第1巻のころの零(主人公)の話が当面続くという頃は、この先、あまり明るいとは言えない展開が繰り広げられることになるわけです。
それでは人気が出づらいだろうからといって、それを手早く済まそうと駆け足で序盤を描かれてしまっては、折角の作品の面白さが減じてしまいます。
そういう意味では、視聴率のことをそこまで気にしなくてもいいかもしれないという点で、いやぁ、これはまさしく NHK 向きのアニメ化だったと言えるのではないでしょうか。
原作を読み込んでいる身からすると、新鮮さが今一つ感じられないのは確かにマイナス要素ではあるのですが、これは、全話をきっちりと観なければいけない作品だなと、そう感じました。

3) 舟を編む

ノイタミナらしいといえば実にノイタミナらしい、上記の「三月のライオン」以上に地味な滑り出しでした。
主人公の馬締については、私が原作からイメージしていたのは、もっと野暮ったさが増量されている感じのデザインでしたけれども、さすがにそれではTVアニメとして問題があるということか、意外とこざっぱりしてすっきりした顔になっていました。
そこが、多少、違和感といえば違和感のあったところですけれど、かなり丁寧に、力を入れて作ってきたのが良くわかって、大いに好印象の第1話です。
原作の内容は良く覚えていますし、この作品の場合はそんなに脚色したりオリジナル展開を入れてみたりしてどうこうというようなものではなかろうと思いますから、その先の物語を想像するワクワク感というものに欠けるのは否めないですし、観てみるかどうするか、結構迷った作品だったのですが、これは、いいですね!
この先の、あんなシーンやそんなシーンがどのように描かれるか、ちょっと楽しみになってきました。

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