一つの分析として、ちょっと面白かったです

 2008-05-05
ニーチェが『ツァラトゥストラはかく語りき』で「神は死んだ」と宣言したのが1885年。
その100年後の1986年には、モリッシーがジョニー・マーのギターにのせて「The Queen Is Dead」と歌いました。

それと並べるようなことかどうかはさておき、2008年4月、オタキング岡田斗司夫が新潮新書にて『オタクはすでに死んでいる』を発売。
無論、今もオタクと呼ばれる人々は「生きて」いるのですが、岡田斗司夫が定義するオタク、オタクとはこういうものだと信じてきたオタクはすっかり変質を遂げ、かつて所属していたと感じていた共同体はいつの間にか消えてしまっていた。
それをして、彼は「オタクは死んだ」と言っているわけですね。
この本に書かれていること全てに納得したわけではないですが、その内容には日ごろ私が感じているものと重なる部分も多く、私はこの本で言うところの第二世代なのだなぁと感じつつ、楽しく読ませてもらいました。

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私にとっての村下孝蔵ベストソングは「すみれ香水」

 2008-05-03
昨日から今日にかけては、降り方にかなりムラのある雨でしたね。
帰路、最寄り駅を降りたのがちょうど一番雨脚が強いタイミングで、アパートに辿り着く頃に再び小降りになっていたときには、どうしてくれようかと思いました。

で、この歩行中に何となく脳裏に流れ出したのが、村下孝蔵の「春の嵐」という曲。
実際には嵐という程の天気ではありませんでしたし、「春の嵐」という曲の歌詞も天気のことを歌っておらず、恋人達の間に流れ始めたすれ違いや諍いの感情を春の嵐に例えて歌っているのですが、こうしてひとたび流れ出してしまうと、それからしばらくの間は、もう何をやってもとまりません。
諦めて、小声で口ずさみながら歩いていました。
端から見た場合どう考えても怪しいヒトですが、それがどうした?

村下孝蔵が亡くなってから、もうじき9年になろうかというところですが、そういえば最近、彼の代表曲の一つである「初恋」がカバーされてラジオ等でOAされていますね。
そして、来る7月2日にはオリジナルアルバム収録曲を全てリマスタリングした10枚組全曲集(+DVD1枚)『哀愁浪漫 ~村下孝蔵 ALL SONGS COLECTION』が発売されます。
アルバム通りではなく、プロデューサーの須藤晃によって編集された曲順なのが、実際に聴いてみた時にどうかは分かりませんが、廃盤になってしまっているアルバムも多い中、この内容で税込み21,000円は非常にお買い得。
某大手ネット通販サイトでは、今なら15%の割引をやっているから、割安感は更に増します。
もちろん私は、速攻で予約済み、です。
村下孝蔵を知らずして日本の叙情歌を語るなかれ、と言っても過言ではないと個人的には思っています。
さすがに気楽にお試し購入をできるような値段とボリュームではないかもしれませんが、お薦めですよ、これ。
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巨星、去る

 2008-03-19
アーサー・C・クラーク卿が亡くなられました。
私はそこまで愛読者ではありませんでしたが、SF好きとしては当然押さえておくべき作家の1人ですからそれなりの数の作品を読んでいますし、実は『2001年宇宙の旅』も『2010年』も劇場で観ています(前者はリバイバル上映時ですが)。
90歳ということは天寿を全うしたと言っていいのでしょうが、SF界に偉大な足跡を残した作家がまた1人、この世界から永遠に旅立ってしまったことには、一抹の寂しさを覚えずにはおれません。
謹んで、ここに哀悼の意を表明させていただきます。

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芸術は爆発する

 2008-03-18
2003年にメキシコシティー郊外で発見された岡本太郎の壁画『明日の神話』の恒久設置場所を巡る招致合戦に、決着がつきました。
候補地の中から岡本太郎記念現代芸術振興財団が渋谷区を選んだ理由は、パブリックアートとして広く一般の目に触れることが可能だからということが大きかったようです。
なる程、設置予定地の渋谷マークシティ2階連絡通路は私もしばしば仕事などで通っていますが、あそこの壁に『明日の神話』が掲げられれば、とんでもなく迫力があって、目立つことこの上ないでしょう。

周辺企業、ドトールコーヒー、サザビーリーグ、サイバーエージェント、東急グループ等が協賛しているということですし、資金的には問題なさそうです。
自治体の「○○招致」活動には住民の意思を無視した、それって税金の無駄遣いなんじゃないの、というようなものもありますが……あくまでも私個人の意見としては、うん、これはいいんじゃないでしょうか。

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「黄金の羅針盤」

 2008-03-15
仕事がとりあえず区切りを迎えることができたので、渋谷でCDを漁りがてら、映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』を観てきました。
フィリップ・プルマンの原作は2003年から2004年にかけて文庫化された際に読んでいて、児童文学に分類されていながらも実はかなり深いテーマを持つ物語として非常に興味深く、また楽しんで一気読みしたことを覚えています。
その『ライラ』が実写映画化されると最初に耳にした時は、はてさてどんな代物になってしまうことやらと、やや不安を感じました。
とはいえ、『指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング)』の前例もありますから、頭から否定してかかるのもためらわれましたし、TVCMで流れている映像はまずまず良さそうに感じられたので、これは実物を観てみなければ始まらないだろうと思っていました。

前置きはこれくらいにしておきましょう。
実際にスクリーンで観てみた『黄金の羅針盤』は、ちょっと急ぎ足過ぎるのではないかという気はしましたが、ひとまず一通りのところは押さえているな、という印象でした。
一部エピソードの順番が入れ替わっていたりしたのは、映画としてラストに見せ場を持ってきたかったからなのでしょう。それは、映画はエンタテインメントであるという理由から納得できることではあるのですが、その為にちょっと話の流れがおかしくなった部分もあるのは、マイナス材料です。
また、その山場のシーンで主人公の危機にかけつけた、とある登場人物の、その登場の仕方がちょっとおかしかったです。普通に考えて、どうやって他の者に気付かれずにそこに現れられたのか、さっぱり分かりません。
と、まあ、そのような欠点は幾つかあったものの、総じて及第点を付けられると思います。
またキャスティングの大部分がイメージにぴったり合っていたということも、お伝えせねばならないでしょう。特に、ニコール・キッドマンのコールター夫人はハマリ役。
ニコール・キッドマンは現在妊娠中だそうですし、第2部がいつ頃公開になるのか、あるいは製作自体されないことになるのか、それは分からないのですが、ひとまず、こんな感じで第2部の『神秘の短剣』も作られるのであれば、また映画館まで観に行ってもいいかな、と。

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