ブエルタ・ア・エスパーニャ2012 第11ステージ

 2012-08-30
2012年のブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージは、今大会唯一の個人タイムトライアル。

コースは中盤に3級の山岳を含む39.4kmで、前日までの上位、順にホアキン・ロドリゲス、クリストファー・フルーム、アルベルト・コンタドール、アレハンドロ・バルベルデの4名がどのような走りを見せるのかが、最大の注目点となりました。
この内、個人TTを一番苦手としているのが、今年のジロ・デ・イタリアでも最終日の個人TTで総合首位の座をライダー・ヘシェダルに奪われて2位になってしまった、ホアキン・ロドリゲス。
アレハンドロ・バルベルデも個人TTを得意とはしていませんが、ホアキンに比べればまだ勝負ができるところ。
そして個人TTを得意としているのが残りの2人。
コンタドールは過去、グラン・ツールの個人TTで何度も優勝していますし、フルームは今月頭のロンドン五輪で、個人TTの銅メダルを獲得しています。

ただ、激坂のスプリントを得意とするホアキンは、ここまでのステージにおける走りで他の3名に対し1分ほどの差をもっていますので、そのアドバンテージがどこまで保てるかがポイント。

で、実際のレースですが、ここで一番計算外れとなってしまったのが、おそらく、フルーム。
オリンピック銅メダリストの名に恥じない走りだったことは疑いのないところでしたが、この日はコンタドールの出来がそれを上回っていました。
今後続く勾配の険しい山岳の山頂ゴールでは、フルームはどうしても他の3人に比べるとやや分が悪いので、得意の個人TTでタイム差をつけて首位に立っておきたかったところだったでしょうが、逆にコンタドールに遅れて総合順位を逆転され、ホアキンを追い抜くこともできませんでした。

中盤にある山岳が、フルームにとっては大きな難関になって、ライバル達、特にホアキンにとってはプラスに働いたのが、このステージでした。

結局総合首位は、苦手のTTを懸命に走り切って、コンタドールとの総合タイム差わずか1秒で総合首位を守ったホアキン・ロドリゲス。
2位が上記のとおりに1秒差のコンタドールで、3位が16秒差のフルーム、そして4位に59秒差のバルベルデというリザルトに。
第4ステージにおいて、当時総合首位だったバルベルデが落車した時に彼を待たずに攻撃を仕掛けたチームスカイ(とフルーム)が、あの時にバルベルデの復帰を待っていたら、つまりバルベルデがあの日に54秒のタイムを失っていなかったとしたら……
勝負に「もしも~だったら」というのは無いのですが、その場合、折り返しの個人TTを終えて、おそらく15秒程度のタイム差の中に4名がひしめく結果になっていたはず。

いやぁ、今年のブエルタは、熱いですよ!!

これは、ホアキン初のグラン・ツール制覇もあり得ますし、もちろんコンタドールの復帰後いきなりのグラン・ツール勝利というのも、可能性が高まってきました。
山岳でのアタック次第ではバルベルデの目も十分以上にありますが、フルームは……勾配が強い登りが多いようなので、ちょっとキツくなってきた、かな?

ちなみに、ステージ優勝はアスタナのフレデリック・ケシアコフ。
彼には申し訳ないながら、総合争いの方があまりに凄かったので、ケシアコフの勝利の印象があまりありません。
ごめんね、ケシアコフ。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012 第11ステージ

断面図

ブエルタ・ア・エスパーニャ2012 コース図

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