大佐が来た!

 2012-07-29
現在の私は某国家試験直前の身なので、おいそれとTV観戦を洒落込むこともできないのですが現在開催中の一大スポーツイベントといえば、やはり何といってもロンドンオリンピック。

そして私が一番好きなスポーツである自転車ロードレースも、もちろんオリンピックの競技種目の中に入っています。
で、男子のレースについては、つい先ほどまで、NHKの行っているライブストリーミング放送がインターネットで行われていました。


今回のオリンピックで日本が得た枠は2名。
そこに出場することになったのは、オリカ・グリーンエッジに所属しており今年のジロ・デ・イタリアにも出走した別府史之と、先日終わったツール・ド・フランスでの活躍も記憶に新しいユーロップカーの新城幸也。
前回のエントリでも書いたように、2名だけではチーム戦略を云々しようにもさすがにほとんどやりようもありませんから、どうしても両名の個人的な力での走りに賭ける形になります。
別府も新城も、逃げをうっての走りなどを得意とする、そういうタイプの選手ですので展開次第では期待もできるかもというのが大方の事前予想。

そしてアクチュアルスタートからしばらくして形成された12名の逃げ集団に、見事に別府が加わってくれたのには、日本が勝つにはやはりこのパターンだよなと、もしもこれで別府が捕まったならば、次は新城がカウンターアタックに出る一手だろうから、これは上手く狙いに嵌ったぞと、気持ちがワクワクしてきて止まりませんでした。
しかしながら、現時点の世界最高スプリンターとも言われるマーク・カヴェンディッシュをエースにして、(オリンピック開会式で鐘を鳴らす役にもなっていた)ツールを制したばかりのブラドリー・ウィギンスなどの圧倒的な陣容で勝負してくる地元イギリスはあまりタイム差を広げずに集団で逃げを追走します。
これは残り距離が短くなったところで逃げを吸収しようという、定番の戦略。

しかし今回は、逃げのメンバーが良すぎました。

その後、追走の小集団も合流した逃げ集団には、ルイス・レオン・サンチェスにアレハンドロ・バルベルデ、ファビアン・カンチェラーラにフィリップ・ジルベール、タイラー・フィニー、スチュアート・オグレディー、シルヴァン・シャバネル、ヤネス・ブライコヴィッチ、ロベルト・ヘーシンクなどなど、こうして名前を挙げているだけでクラクラきてしまいそうなエース級の選手が幾人もいる状態です。
こういったメンバーが本気で逃げ切りにかかっているのもあり、イギリスはこの逃げを最後まで吸収できませんでした。

おそらくどこかでロングアタックをかけて逃げ集団を抜け出すつもりだったのであろうカンチェラーラがカーブを曲がる際にグリップを失って落車した辺りから、これは勝負はどうなるか分からなくなったぞと思っていたら、ここから更に抜け出したのがリゴベルト・ウラン・ウランと、今年で引退を表明しているアレクサンドル・ヴィノクロフ。
スプリントになったら勝てないと思ったのであろうウラン・ウランのアタックに、ヴィノクロフが乗った形です。

別府を含む他の逃げメンバーがお見合い状態になって後、完全に銅メダル争いにシフトしてしまったので逃げの2名とのタイム差は一気に広がり、優勝争いは完全にヴィノクロフとウラン・ウランの両名に。

そしてこの一騎打ちを制したのはなんと、ヴィノクロフ!!

カザフスタンの「大佐」が、ここにきて、まさかまさかの金メダルを獲得です。
これが現役を締めくくる最後のレース(そんな事を言っていましたよね、確か)とすれば、それはもう、出来すぎなくらいの話ですけれども、しかし、こ、これは、引退撤回もある、かも?

なお、銀メダルは上記のとおり、コロンビアのリゴベルト・ウラン・ウラン。残りの逃げ集団の先頭を制して銅メダルを獲得したのは、ノルウェーのアレクサンダー・クリストフでした。

完璧な布陣で挑んだはずのイギリスは、カヴェンディッシュでの金が確実と言われたレースで目論みが思い切り崩れてしまった結果となり、こうなると、明朝の現地新聞はかなり荒れそうです。

なお、別府は最後まで逃げ切りはしたものの銅メダル争いの集団の後ろから4番目の22位で最終的にゴールラインを越えており、、新城はカヴェンディッシュのいる集団内の48位で今回のオリンピックを終えています。



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(詳しいコース図はこちらから)
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