3月終了アニメ 雑感 その2

 2012-03-31
番組改編時期のお約束、放送終了アニメ番組の簡単な感想の第2弾。
今回は、「ギルティクラウン」と「輪廻のラグランジェ」を採り上げます。


1)「ギルティクラウン」

やろうとしていたことは分かるのですが、うーん……イマイチ。
オリジナルのSF大作、という方向性は私の大好物であり、ドラマティックなストーリー展開は望むところだったのですが、本作の場合、登場人物たちの行動の動機が不明瞭なまま、ジェットコースター的にどんどん話だけが転がっていってしまったように感じました。
どんなに設定が突飛でも、一見して脈絡のないように物語が進んで行っても、主人公を始めとする登場人物の行動に一貫性があり、その動機が明確であれば(そして、できることならば視聴者の共感を呼べるようなものであれば)、それだけで、作品としての完成度は一定程度、保証されるはずなのですが、そこが微妙な感じだと……
あと、最初の頃からもうちょっと丁寧に伏線を張っていれば、ストーリーにもっとまとまりが出ていたはずなので、そこも残念。
ただし、この作品については、サントラの良さは特筆モノ。
映像を盛り上げるのにも非常に効果的に使われていましたし、サントラCDも音楽単体で聴かせるだけの力を持っている、名盤です。

なお、同じように、キャラクターの心情に共感できないまま、上滑りのセリフが続く中でストーリーだけは転がるように展開していった作品として「戦姫絶唱シンフォギア」があるのですが、こちらは、感想を書く気もあまり出てこなかったので、今回は割愛します。


2)「輪廻のラグランジェ」

上記、主人公の行動の動機付けの部分を、人に頼まれたら嫌と言えない性格で考えるより先に体が動き出すタチだから、ということで一点突破したのが、この「輪廻のラグランジェ」。
それはそれで少々無理のある話ですが、唐突に使命感に目覚められたりするよりは、余程共感できます。
本作においては、主人公は徹頭徹尾そういうキャラクターとして描かれていますし、なぜ彼女がそういう風になったのかというところにも、過去を描いた話で説明を加えているのは、大事なポイント。
舞台が千葉県の鴨川に限定されることにも、敵方の狙いが主人公達の乗っている人型マシンにあるということで、理由づけができていると言える、かな?
ネット上では、町おこし失敗、というようなコメントも多くて、あまり評価されていなさそうな本作ですが、丁寧にかつオーソドックスに作られていて、私はこういうの、好きです。
上記の「ギルティクラウン」とは、ある意味で好対照なくらい、最近あまり見ないような、じっくりと構えたストーリーテリングだと言えます。
それはスタイルの違いであって、どちらが良いとか悪いとか、そういうものではないはずなのですけれど、1クールものの番組が増えていて、めまぐるしいテンポに視聴者が慣らされている現状では、低評価に甘んじてしまうようになってしまうのでしょうか……
そんなに言われるほど悪くないと、私は思うのですが。
いずれにせよ、第1期は結局のところネタ振りで終わっているので、どのみち最終的な評価は第2期を観てからでないと、下せません。
ただ、1クールで一応の区切りをつけようとしている分だけ、第1期最終話の内容が中途半端になっているのは、ちょっとマイナスです。
この際、「コードギアス」並みに投げっ放しにした方が、2クールを通しで考える分には良かったのではないかという気も。
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