至福の、一夜

 2012-02-12
渋谷にあるライブスペース、かつては映画館だった Mt.RAINIER HALL で「SCREEN "30th" Memorial Special Live ニューウェイブ建国記念日」というライブイベントが、昨日11日に行われました。

これは、音楽関係の著述業でも知られる和久井光司が80年代にやっていたバンド、SCREEN がデビュー30周年を迎えたことを記念したメトロファルスとの対バン形式でのライブ。
ゲストも私にとってもの凄く豪華でツボな面子ですから、これに行かないという選択肢は最初から存在しません。

ディランを唄うディランを唄う
(2007/11/28)
和久井光司
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PAST FUTURE ANIMATORS STAND ON GAIA ~キャプテン・イヤーズ1986-1988PAST FUTURE ANIMATORS
STAND ON GAIA
~キャプテン・イヤーズ1986-1988

(2011/01/12)
メトロファルス
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いきなり対バンのメトロファルスから、というのもアレだからということで登場した SCREEN の和久井光司と宮崎裕二の2人が弾き語りで「去年マリエンバートで」を歌ってライブは幕を開き、続いてメトロファルスの第1部。

しょっぱなからエンジン全開で飛ばすメトロファルス。

今回私の席は第1列のステージに向かって右側でしたから、目の前には文字通りにかぶりつきで、キーボード&アコーディオンのライオンメリーが。
今までにも幾度かライブでの彼は見ていますけれど、こうしてすぐ目の前にすると、メリーさんというのは、とことん強烈な個性の持ち主です。

そして第1部の途中で最初のゲスト、あがた森魚 が登場し、メトロファルスと共に3曲を披露してくれました。

俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け俺の知らない内田裕也は
俺の知ってる宇宙の夕焼け

(2011/01/31)
あがた森魚
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あがた森魚パートのセットリストですが、2曲目が「俺の知らない内田裕也は俺の知ってる宇宙の夕焼け」で、その前の1曲目は、「サブマリン」でいいのかな?
このコーナーの最後は、「大道芸人」。
メトロファルスのフロントマンである伊藤ヨタロウのリクエストだそうで、2人で一緒に歌っている姿は、いかにも楽しそう。

この時点で既に私のテンションはMAX値です。


第1部の後半が終われば休憩時間で、続いて今回の主宰である SCREEN がステージ上に姿を現します。
とはいえ、今回の SCREEN は完全にオリジナルメンバーではなく、過去に SCREEN に所属していたのは、前述の2名のみ。
残りのメンバーは元シネマだったり、元PINKだったり、現・頭脳警察だったり……
何気にものすごく豪華です。

SCREEN の音楽は今まできちんと聴いたことが無かったのですが、数曲を経て、何だかこれって良いんじゃないか、
と思い出し始めた辺りで2人目のゲスト登場。

マラッカ  (紙ジャケット仕様)マラッカ (紙ジャケット仕様)
(2004/06/23)
PANTA&HAL
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SCREEN がそのサウンド・楽曲を構築していくにあたってが大いに影響を受けたのが、彼の、1979年発売のこのアルバムだったということで、PANTA がステージに出てきて、同アルバムから「つれなのふりや」と「マラッカ」を歌います。

うーむ……痺れるっっっ!

PANTA 及び頭脳警察のオリジナルアルバムを相当数所有している私もこのアルバム、この曲は大好きなので、今回のセレクトは非常に嬉しいです。
とはいえ、PANTA はあくまで今回はゲストであり、会場に来ている観客は SCREEN やメトロファルスのファンであっても、彼のファンでは無いのでしょうから、「つれなのふりや」でのコールアンドレスポンスが見られなかったのは残念なところ。
でも、今日の「マラッカ」の格好良さは、格別。


エンケンこと遠藤賢司の生誕65周年ライブのゲストに出ていた彼女の楽屋を和久井光司が尋ねた時に今回のイベントの話になり、「ニューウェイブ建国宣言」と銘打ちながら自分が出演しないというのは何事かということで、当初予定には入っていなかったものの出演が決まったのが、次のゲスト、ニューウェイブの歌姫、戸川純。

TOGAWA LEGEND SELF SELECT BEST&RARE 1979-2008TOGAWA LEGEND
SELF SELECT BEST&RARE
1979-2008

(2008/07/09)
戸川純、戸川純とヤプーズ 他
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私はもうずっと前、具体的には高校時代くらいから、彼女の作りだす音楽の大ファンであることを事あるごとに公言しています。
だから、TVKの番組にて視聴者プレゼントだったサイン入りTシャツのことは、個人的家宝だと思っていて、大事に飾っています。
でも、実は生のライブで彼女を見るのは、今回が初めてだったりするのです。

何しろあまりに好きすぎるがゆえに、却って生で聴くのを躊躇ってしまっていたのが、その理由。

そんな私に訪れた、ナマ戸川の初体験。

開口一番のMCで、闘病生活の中で腰と膝を痛め、満足に歩けなくなって、結果として太ってしまったと言う戸川純。
確かに、彼女の以前の姿をPVだったりライブ映像だったりで知っているだけに、体型的にはかなり変わってしまったかな、という感じ。
しかし、立っていることは膝への負担が大きいということでスタッフの用意したパイプ椅子に座って歌いだせば、そこにはまぎれもない戸川ワールドが生まれます。

エンケンの時はイマイチだった喉の調子も今ではすっかり回復しているとのことで、ロックテイスト溢れる「肉屋のように」から、「ヒステリア」、パッヘルベルのカノンに歌詞を載せた彼女の代表曲でもあるバラード「蛹化の女」、最後は疾走感ある「フリートーキング」という私的にもツボな4曲を熱唱してくれました。
ああ、戸川純だ、戸川純が目の前で歌っている……
そう思うだけでもう、私の感情の針は限界まで振り切れて、目頭がちょっと滲んできてしまいそうなくらい。

どれだけ思い入れがあるんだ、って話ですよね。


そんな戸川純が舞台のそでに下がってからの SCREEN のライブ後半戦は、これがまた、大いに盛り上がる曲が並びました。
前述のとおり、彼等の楽曲をきちんと聴くのは今回が初めてのことだったのですけれども、この音楽性、この楽曲は、いいですね。
実に、私の好みのタイプの音楽だと言えるでしょう。
ライブ本編最後の「冬の海の色」での、サビのフレーズを和久井光司が歌いながらメンバーがステージから去っていく演出も、特に新鮮なものでは無いながら、いい感じにはまっていました。


で、アンコールはまず、メトロファルスから。
彼等がメンバー紹介を兼ねて1曲やったのちに SCREEN もステージに戻ってきて あがた森魚 と一緒に「大寒町」を、そして PANTA と戸川純と一緒に、頭脳警察の「コミック雑誌なんかいらない」を演奏。
最後は彼らの一番の代表曲という「Life Goes On」で、締め。
最初から最後まで、実に「濃い」ライブです。

4時間余りのライブはこうして幕を閉じ、面子の豪華さと内容の充実っぷりとに大いに満足した一夜となりました。
満腹、満足。

あんまりライブが良かったので、帰り際、物販コーナーで思わず、SCREEN の復刻版紙ジャケCDを全て、大人買いしてしまいました。
これから、それ等をゆっくりと聴き倒すつもりなのですけれど、問題は、その時間を確保する余裕が、今はあまり無いということ、か……
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