「マルドゥック・スクランブル 燃焼」

 2011-09-04
今年は8月頭の某国家試験終了後すぐには、映画を観に行きませんでした。
その代わりというわけでもありませんが、台風も逸れたことだしと、この週末から公開が始まった「マルドゥック・スクランブル 燃焼」を観に行ってきました。

直前には、およそ1年前に公開された第1作の「圧縮」のBlu-rayも発売されており、当然のように発売日に入手した私としては、「燃焼」を観に行く前にこれを鑑賞して復習をしておきたかったのですが……実際には、仕事が忙しくて、そんな時間はありませんでした。
レイトショーで劇場に行った今日の日曜日にも、日中は休日出勤で仕事をしていましたし。

と、まぁ、そんな前置きはさておいて、映画の感想です。

今回、劇場に足を運ぶ前に私が心配……というか、期待していたのは、この「燃焼」の、そして「マルドゥック・スクランブル」という物語最大の山場となるべき、カジノのシーンがどのように映像化されているのかということでした。
原作小説では全編を通じて一番良い、まさしく最大の見せ場と言ってもいいシーンですが、派手なアクションがあるような場面ではなく、心理戦の要素が強いだけに、それをアニメーションとしてどう見せるのかに興味津々だった、とも言い換えられるかも。

ここが上手く行くか行かないかが、劇場アニメ「マルドゥック・スクランブル」3部作の評価が決定的に分かれてしまうであろうキモだと思っているのは、私だけではなく、多くの原作ファンも同じなのではないかと。

結果論で言えば、その不安は杞憂に済んだと言っていいでしょう。
どうしてもセリフメインで話を回していくようになって動きが少なくなってしまうのは仕方がないところですが、その分、作画と演出で緊張感を上手く出していて前半ラストの「楽園」でのアクションからのテンションを断ち切ることなくカジノのシーンの突入できていたのではないでしょうか。

ビジュアル的にも非常にこだわって、こだわりの画面作りをしているのは「圧縮」と同様で、前半における「楽園」の光あふれるカラフルな景色も、後半のカジノのどこか退廃の漂う享楽的な華やかさも、非常に美しかったです。
主役バロット役の 林原めぐみ を始め、声優陣も大いに熱演していましたし、予想していた以上に良くできていたな、というのが個人的な感想。

今回の「燃焼」はバロットとウフコック、そしてドクター・イースターが大勝負に挑もうとする、その瞬間にエンドロールとなります。
確かに、原作のことを考えてもそこで切るしかないのですし、そこに改変を加えずに原作準拠で作っているのは、原作至上主義者ではない私ではありますが、明らかに好感材料です。
けれど、1つのアニメーション映画として考えた場合には、(それこそ第1部「圧縮」のように)もっと派手なアクションシーンを経て終わる方が、エンタメ映画として一層きっちりした形のエンディングにできたようにも思うんですよね。
「燃焼」の評判と興行成績が、ラスト第3部「排気」の制作体制や公開形態にも大きく影響してくるでしょうから、どうしても、その辺、気になります。

とはいえ、文句なしに、いい出来でしたよ、「マルドゥック・スクランブル 燃焼」。

「圧縮」を観ていないで、いきなりこの「燃焼」からというのは難しいと思いますが、お勧め。

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