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機動戦士ガンダム00 第13話

 2008-01-05
地域紛争が起きている国において、ゲリラ軍(そして時には正規軍)によって襲撃された村の子供達が主義や教義の洗脳教育を受け、命を惜しまずに武器を手にする兵卒となる。
全てがそうだとは言いませんが、国際社会で糾弾されている少年兵問題とは、おおむね、こういったことです。
かつてクルジスで少年兵だったという過去を持つこの作品の主人公(なんですよね?一応)である刹那・F・セイエイに戦闘訓練を施したのは、アリー・アル・サーシェス。
このアリー、当初私は、クルジスでの戦いに敗れた後、兵士である以外に生きる術を知らないから、民間軍事会社のPMCで傭兵をやっているのかと思ったのですが、アザディスタンでの振る舞いを観た感じだと、どうやら彼は始めからPMCに所属していて、政府側か反政府側かは分かりませんが、ともあれクルジスでの紛争のどちらかのサイドから少年兵の訓練を請け負っていたということなのではないか、と思いました。
自分たちが企業として経済活動を行う為には、この世界から戦闘行為が消えてしまっては困る。それがPMCの考えであり、その為には自ら紛争を勃発させることも厭わない。
過去、類似のシチュエーションは幾多の作品で描かれてきました。そういう意味では、決して目新しい問題提起ではないかもしれません。しかし、現在も産業界が戦争を要請しているこの世界において、こういう状況をアニメーション作品が子供達の前に提示する意義は、依然として存在します。悲しいことですが。
あるいはこれは、良くも悪くも利益を最優先する資本主義的経済活動の一つの極北とも言えるのかもしれません。

刹那にとっては、そんな状況から自分を救ってくれた救世主となったのが、ガンダム。
前回の第12話において、自分はガンダムにはなれない、即ち、ソレスタル・ビーイングのガンダムマイスターとして戦争根絶の為に活動する世界を救う救世主にはなれないと独白した刹那。
ソレスタル・ビーイングの活動が正しいものなのかどうかはさておき、これは彼にとってアイデンティティの崩壊の危機にもなりかねないのではないか。
それをどのように回避するのか、あるいは回避しないのか。刹那は「ガンダム」になれるのか。そこが私にとって第13話の最大の注目点でした。
……うーん、ちょっと曖昧な展開かな?
まぁ、まだ第1クールが終わる段階ですから、ここで全てを解決するわけには行かないのでしょうけれど。

4人のガンダム・マイスターの中では一番正体が明らかになりかかっている刹那、今回もまた、いろいろとありました。
例えばグラハム・エーカーは敢えてPMCの情報を刹那に与えてその後にソレスタル・ビーイングがアクションを起こしてくるかどうかを見ることで、かまをかけてきましたし、アリーにもエクシアのパイロットがクルジスの生き残りだと完全にばれました。
もっともグラハムは、刹那がソレスタル・ビーイングの関係者だと推測していたのは確実として、ガンダムのパイロットとまで思っていたかどうかは分かりませんけれども。
マリナにはついては、刹那、自分から正体を明かしてしまっていますしね。

ともあれ、これで1クール、全体の1/4が終了。
起承転結で言えば次回からは「承」なので、ここまでに提示された物事について、ドラマが進んでいってくれるはず。
ソレスタル・ビーイングの行きつく先も含め、これからも『ガンダム00』を注視して行きたいと思います。

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