今季終了アニメ雑感

 2011-04-07
春の番組改編期がやってきました。
すでに新番組もいくつも放送され始めていますけれども、まずは、放送が終了した番組の感想から先に書いていきたいと思います。

1)「フラクタル」

う~ん……消化不良。
フラクタルシステムが一端の再起動をみせて終わるというのは、「終末の中の希望」的なタイプの物語では無い以上、想定内の結末では、あったのですが、僧院の側にしろ、ロストミレニアムの側にしろ、それぞれの行動のバックボーンとなるべきものが、最後まで見えなかったのは大きなマイナス要素です。
彼らが何を考え、どういう理念・信念の元に、活動しているのか。
そこがはっきりしないままで最終話まで行ってしまったので、全てのキャラの行為がひどく薄っぺらに感じられてしまいました。
展開が多少強引でご都合主義でも、そこにしっかりした行動原理があれば、ストーリーは成り立つのですが、それが決定的に足りなかったという印象です。
また、クレインがあっさりとロスロミレニアムと行動を共にすることになったのにも、違和感が。
第3話で、そこまでのどこか牧歌的な雰囲気を引っ繰り返す暴力描写があった時は、そこから物語が大きくドラスティックに転がりだすものと思ったのですけれど……
その上で、クレインには僧院の主張ともロストミレニアムの主張とも違う、第3の道を模索してほしかった、かなぁ。

2)「放浪息子」

小学生編を大胆にカットして、中学生編から始めたこのアニメ版。
映像も作品にあった美しいものでしたし、音楽の使い方も非常に考えられていたと思います。
全体に淡々とした演出で、テーマも声高には語られはしませんでしたけれども、モラトリアム期、第2次性徴期の揺れ動く気持ち、戸惑いといったものが上手く描かれていました。
原作はまだまだ連載中ではありますが、今回のアニメ化はアニメオリジナルの部分も含め、1クールで物語をまとめるには最適の切り口で構成してきたなというところで、マンガ作品のアニメ化としてはかなり幸せな形の作品になったのではないでしょうか。
「青い花」といい、この「放浪息子」といい、志村貴子は自作品のアニメ化について、かなりの幸運を持っているようです。
また、特に何の説明も無いので志村ファン以外には不親切だったとは思うのですが、最終回にちらっとカメオ出演的に「敷居の住人」のミドリちゃんこと本田千暁と菊池ナナコが出てきたのは、ちょっと嬉しかったりもしました。
これは、Blu-rayを買ってもいいかも。

3)「STAR DRIVER 輝きのタクト」

ザメクが復活してからの一連の展開は1話だけで語るのではなくて、2話はかけてほしかった気がします。
そうして、最後にはせめて5分くらいのエピローグがあれば、良かったかなと。
ワコがどちらを選ぶのかは、何となくこれまでの流れから分からなくもないですし、そこを映像ではっきりと示さなくとも、それはそれで構わないのですけれど、封印を解かれたことで島に縛り付けられることがなくなった彼女が選ぶ道がどういうものなのか、タクトが、スガタが選ぶ道がどういうものなのか、リーダーはどうするのか、といったようなことが、それとなく暗示されるような映像は、ほしかったかも。
まぁ、でも、おとぎ話というか、舞台作品的で、意欲的な面白い作品でした。
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