機動戦士ガンダム00 第8話
2007-11-25
いわゆるロボットアニメであるという作品の性質上、ドラマの為であれば、ある程度のご都合主義は一向に構わないというのが私の主義なのですが、
今回は、さすがにそれはまずいだろうと言わずにおれないことが、幾つかありました。
……刹那、口が軽すぎ。
彼がヴェーダによってガンダム・マイスターとして選ばれたのには、
才能など何らかの理由があるのでしょうが、
絶対秘匿事項であるはずのことを、そんなにあっさりと話してしまっていいのか?
この口の軽さは、彼だけではなく、組織にとって致命的です。
ラスト、マリナの乗る旅客機の前に姿を現したことも軽率ですし、
ティエリアではないですが、ソレスタル・ビーイングの為には、
彼を一刻も早く更迭すべきなのではないかと思えてなりません。
マリナもマリナで、外交的なこと、自国の国内事情などは、
初対面の人間にそんなに簡単にぺらぺらと話してしまっていいことではないでしょう。
それは外交官のやることではない。
アザディスタンには他に人がいないのか、
それとも、そんな彼女だからこそ敢えて外遊に送り出したのか。
AEU諸国を巡って太陽光エネルギーとその技術の無心をするという目的の為、
外交術を何も知らない無知なお姫様を敢えて送り込んで同情を誘うという策かもしれませんが、
そうだとしても外交のプロが随行員として同行していてしかるべきでしょう。
あるいはマリナが極秘に送り出された使節だったとしても、
さすがにこれも変な話で、以前から気になっていたことです。
更に、一瞬すれちがっただけで刹那を同郷人と断定したマリナには、
幾らなんでも無理がありすぎないかと、ちょっと唖然としてしまいました。
以前どこかで面識でもあったのかと思ってしまいましたよ、私は。
とりたてて特別な民族衣装を着ているという感じでもなかったですし、
アザディスタン(とクルジス)の民には、それほど目立つ外見上の特徴があるのでしょうか?
まぁ、そこはスルーしてあげるとしても、
その後に2人が会話をしているところに、何故護衛がつき従っていないのか、
テロの攻撃対象になりやすい市内のホテルから郊外に移動しようとしているのにしては、
SPらしからぬ行動です。
全ては刹那とマリナとを出会わせる為だとはいえ、
今回は、展開に無理がありすぎたかな……。
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