「エンディング・テーマ」

 2010-10-27
私の川井憲次初体験は、彼の名が世に知られるようになった出世作であった『紅い眼鏡』でした(しかも、ほぼオンタイム)。

スタッフが手弁当で集まって作られた、限りなく自主制作に近いこの映画の公開は1987年。
映画はキネカ大森の単館公開で、大森であればさほど時間もかからず行くことは可能な場所に住んでいましたが、さすがに劇場まで行ってはいません。
私が本作を初めて観たのは、実家の近くにあったレンタルビデオ店で発売間も無いビデオを借りてきて、です。
で、ご多分に漏れずテーマ曲のあまりの格好良さにすっかり痺れてしまい、以後、川井憲次という作曲家は私の中で一定のポジションを得るようになったのです。

今回はそのテーマ曲のうち、映画のエンディングに流れたバージョンを紹介します。



軽快なリズムを刻む鍵盤のイントロが流れ出しただけで血湧き肉踊る気分になれる、悲壮さの中に決意をも感じさせるようなメロディーラインとアレンジ。
ラストのブレイクも格好良く決まっていて、まさしく、“This is 川井憲次”と言うべき曲ですよね。
押井守監督とのゴールデンコンビもこの作品から生まれたわけで、そういう点からも、『紅い眼鏡』という映画のことは大いに評価されるべきでしょう。
……かなりのアングラ感が漂っている作品ですけれど、ね。

ちなみに、私は残念ながら当日その場に行けなかったのですが、この曲は2007年11月4日に川井憲次の映画音楽活動20周年を記念して行なわれたコンサートのアンコールにも演奏されています。
それがまたかなり素晴らしいものなので、この日のステージをパッケージしたDVDは、川井憲次ファンならば必見です。

さて、そもそも当時中学生だった私が『紅い眼鏡』という映画の存在を知ったのはどこでだったかというと、それは今は無き月刊アニメ雑誌『アニメック』における特集記事。
考えてみれば、同誌は『天使のたまご』の時も、カラーページを使って総力特集してましたっけ。
評論色が強くて、マニアックな方向に尖がった雑誌でしたが、読んでいて一番面白かったアニメ誌だったと、私は今でも思っています。

余計な話はこれくらいにして、この「エンディング・タイトル」が収録されているサントラCDを最後に紹介しましょう。
『紅い眼鏡』関係のサントラは複数回出ているのですが、同作のサントラ、ということであれば、今年の3月に発売になったこの『~Complete Revival』が、収録内容及び音質の双方からも決定版と言っていいいと思います。

ただし個人的には1987年発売の最初のサントラ盤も捨てがたい。
というのも、こちらには実写映画『精霊のささやき』の劇中曲が6曲収録されており(その分、『~Complete Revival』ディスク1の19曲目以降は収録されていません。もちろんディスク2も、ですが)、それ等の曲を私がかなり好きだから。
特に 倉田れい の歌う「ソーダ水の泡」と「Le Temps de Reve ~夢のとき~」は名曲です。

紅い眼鏡 Complete Revival紅い眼鏡 Complete Revival
(2010/03/24)
サウンドトラック
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