う~む……(複雑)

 2010-07-20
ツール・ド・フランス第3週の最大注目であるピレネー4連戦の2つ目、第15ステージは、逃げ集団から抜け出したBboxブイグテレコムのトマ・ヴォクレールがそのまま最後まで逃げきり、フランスチャンピオンジャージがツールでステージ優勝をするという、フランス人にとっては非常に喜ばしい結果となりました。

で、まあ、それはそれで私としても観ていて何だか嬉しくなるような結果で良かったのですけれど、総合争いという点では、あとあとに色々と引きずりそうな、そんな1日になってしまいました。
ステージ終了後の順位を言えば、前日まで2位だったアスタナのアルベルト・コンタドールが、首位を守っていたサクソバンクのアンディ・シュレクを逆転して8秒差をつけた、ということです。
もともとピレネーでコンタドールの方がマイヨ・ジョーヌを着るだろう、仮にアンディが耐え抜いてピレネーではそうならなくても、第20ステージのタイムトライアルで結局コンタドールが首位になるだろうという観方が大勢を占めていました。
つまり、第15ステージの開始時においては形式上、総合首位の証のマイヨ・ジョーヌはアンディが着ているけれども、実質的にはコンタドールが着ているも同然なのだと思われていたのです。
ですから結果だけ見るならば、やはりそうなるか、というだけのことだとも言えるのですが、いかんせん、その過程が……

このステージは最後に超級の峠を越えて、そこから一気に下ってゴールという設定になっていて、その最後の登り終盤でアタックをかけて飛び出したアンディが、その直後に何らかの理由によりチェーンが脱落するというトラブルが起きたのです。
こういう、個人の力とは関係ない部分でのトラブルであれば、ライバルは彼の復帰を待つ、というのが、自転車ロードレースの世界における暗黙の紳士協定。
しかしコンタドール、そして彼に続いて飛び出した総合3位のサムエル・サンチェスと4位のデニス・メンショフは、アンディのトラブルにつけ込むような形でそのままアタック、アンディとのタイム差を一気に縮めにかかったのです。

その結果が、コンタドールの総合首位。

もちろん勝負の世界ですし、ルール上、コンタドール達の行為は何ら問題など無いことなのですが、紳士的ではなかった、ということで、コンタドール、表彰台で観客から大ブーイングを浴びせられてしまうこととなりました。

コンタドールは何故アンディを待たなかったのか。
アンディのコンディションや自分のコンディション、そして他のライバルのコンディションを考えた結果なのかもしれません。
あるいは、前日のステージにおいて、マイヨ・ジョーヌを着る総合リーダーでありながら、自分に対して終始付き位置に徹していて前に出ようとしないアンディに怒りを露にしていたことが、今回のこのアタックに影響を及ぼした可能性も考えられるでしょう。
真実は彼に聞いてみないと分かりませんし、聞いたところで多分答えてくれはしないと思いますが……。

確実なのは、これで明日のメディアではコンタドールが叩かれまくるだろうということ。
それで潰れるような選手ではないはずですが、彼がこのまま最終日までマイヨ・ジョーヌを守りきり、シャンゼリゼで表彰台の中央に立つことになるとして、その勝利にケチがつくようなことになるとしたら、コンタドールファンの1人としては、非常に残念です。
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