「東京マグニチュード8.0」 第5話

 2009-08-07
3人が向かった広域避難場所は未来の通う中学校でした。
避けて済ますわけには行かない話だけに、どこかで描くのだろうかなと思っていた、亡くなられた被災者の遺体安置所が、この第5話で登場。
母を失い悲しみに暮れるクラスメイト、2人の孫を失いながらボランティア活動に従事する老人、助け合う人々を描く一方、冒頭では東京タワーが倒壊したことに野次馬っ気半分で走る若者2人の姿も描いているのですが、この対比は明確化が足りていないので、今一つ効果的ではなかった、かな。

作品の方向性が大体見えてきたところで、色々と本作に対する不満の声も出ているようですね。

例えば、未来の悠貴に対する態度。
地震直後に悠貴を必死で探す姿も描かれていましたし、普通に考えて、彼女が弟を愛していないわけはないのです。
それに、2人の姉がいる身の実体験から言って、中学生の姉と、お姉ちゃんが大好きでまとわりついてくる小学生の弟との関係なんて、例えどんなに仲の良い姉弟だとしても、基本的にはあんなものではないかと思います。
もちろん、普段はそれで良くても、大地震という非常事態に遭遇した状況にあってまで、ああいう態度は無いんじゃないかという意見もあるでしょうし、それは確かに主張として正しい。
しかしここで忘れていけないのは、第1話においてトイレに行った悠貴を待つ未来が打っていた携帯メールの内容であり、こんな世界壊れてしまえばいい、そう彼女が入力した直後に、あの地震、すさまじいまでの自然の力が襲いかかってきたという事実ではないでしょうか。
普通に考えて、未来が破壊を願う言葉を入力したから、そのせいで地震が起きたなんていう因果関係は、当然あるはずもありません。
彼女自身、それを理屈では充分わかっているはず。
しかし理性はともかく、気持ちとして、そのように考えることができないでいることでしょう。
つまり、地震が首都圏を襲ったことに対して、未来の中には燻り続ける罪の意識があるはずで、だから弟に対しても余裕の無い態度をとってしまう。
この感情を彼女がどこで吐露するか、例えば真理に対して、言葉にして吐き出すことができるのか。
本作のストーリーにとって、それがかなり大きなターニングポイントになりそうな気がします。
まさか、この伏線を回収しないで終わってしまう、ということは、無い、と思うのですが……?

お台場でにおける水上バス乗り場までの消防や自衛隊等の誘導、あるいは芝公園で破断音の聞こえだした東京タワーの周辺から被災民達を非難させなかったことに対して、幾らなんでもあそこまで安全管理をしていないのはリアリティが無い、という意見も目にしました。
確かに、私もそこはちょっと気になっていた部分です。
まぁでも、実際のお台場がどういう立地か考えてみると、あそこは、こちらの道には首都高、こちらとこちらは ゆりかもめ、という風に、ちょっと大きな通りの上には高速道路なり新都市交通システムなりが走っている場所ですから、ビルの瓦礫等も避けつつそれを完全に回避するコースというのも、難しそうです。
東京タワーについては、その辺がドラマの為に少々リアリティを無視した部分なのかな……。
本作の描こうとしているものは、徹底してリアルな首都圏大地震シミュレーションというわけでは無いのですから、これくらいはアリかなぁ、という気もします。

今回、自分にできることは何かと自問した未来、次回以降にどのような決意を見せてくれるのでしょうか。

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