FC2ブログ

及川 光博 「S.D.R.」 他

 2020-07-20
正直に言えば、ミッチーこと及川光博がメジャーシーンに出てきた当初は、かなりの色モノだと思っていました。
要するに、コメディータッチでノリノリなポップミュージックをやっているミュジージシャンで、エンタメ性は高いけれど、一時的にウケはしても長続きするかどうかは疑問が残る、というような感じです。
その印象が変わるきっかけになったのが、具体名はちょっと覚えていないのですが、どこかの音楽番組か何かで聴いた、3rdアルバム『欲望図鑑』収録の楽曲「S.D.R.」でした。

それぞれ「真理」「道徳」「理想論」の頭文字だというこの曲は、どうやら彼がメジャーデビューする前に自主製作で作ったシングルのタイトル曲らしいのですが、ワンポイントのコメディー路線に終わらない「本物」さを感じさせる楽曲で、これは一度、アルバム等を買ってみる必要があるなと、そんなことを感じたわけです。
そんな「S.D.R.」の動画をとりあえず貼ります。
フルコーラスの完全版ではないのが残念ですけれども、この曲の良さを感じるのには十分なサイズがあると思います。



さて、そんな経緯で購入を思い立った及川光博ですので、最初に買ったアルバムは当然、前述の『欲望図鑑』です。
この『欲望図鑑』までの及川光博はアルバムの中に寸劇を仕込んでいたりして、それも楽しめる要素の1つになっているのですが、そのような路線の集大成、デビューからの活動を一度ここでまとめようかという意図があるのかな、とも感じられる1枚です。



Amazon のアフィリエイトで使われているこの画像は少し明度が低いので、実部とは微妙に印象が異なるのですが、沢田研二が1980年頃にこういうことをやっていたなというようなアバンギャルド路線。
及川光博は1969年生まれですし、その辺りも彼の音楽には影響を及ぼしているのかもしれません。
そう思いながらこのアルバムのスタッフと見てみると、アートディレクターに早川タケジの名前が。
なる程、やはりね。

PRINCE のファンを公言している及川光博の音楽は、実際にアルバム1枚を聴いてみると、かなり本格的なもの。
ベースとなるファンク、PRINCE的な要素に、歌謡曲と(同じくPRINCEファンの)岡村靖幸とBOØWYを足してこねくり回し、少々の軟弱さを持つナルシシズムとエンタメ精神で仕上げると、この頃のミッチーの音楽が出来上がる……って、何を言っているか分からないですよね、すみません。
とにもかくにも実物を聴いていただく方が話が早いと思うので、一聴して大いに気に入った『欲望図鑑』から、タイプの違う4曲を紹介します。






以上、こうして並べてみると、及川光博が全身全霊をかけて音楽に取り組んでいるというのが良く伝わってくると思います。
はっきりと断言しましょう。
及川光博の『欲望図鑑』は、名盤です。

一方で、このアルバムには私が当初色モノだと思っていた頃の面影を強く残す楽曲「今夜、桃色クラブで。(B)」も収録されていて、かなりエロチックな歌詞をポップに聴かせている秀逸な曲になっています。
特に、敢えてチープなテイストにいているのであろうPVを観ると、何だか爽やかな青春ソングでも聴かされているかのような錯覚を一瞬覚えてしまいそうになるのが、素晴らしい。
その動画を最後に貼るので、ご覧ください。
この振れ幅の広さが、初期のミッチーの魅力ですよね。






タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/2255-91c9477c

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫