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「砕け散るところを見せてあげる」

 2019-12-22
浅野いにお の表紙イラストと、裏表紙の粗筋紹介に惹かれるものを感じたものの、ちょうど仕事他で忙しくて読書断ちをしている時分だったのもあって、ほぼ発売日に買っていながら積読の山に直行してしまい、結局そのまま今まで放置してしまっていたとのが、竹宮ゆゆこ の『砕け散るところを見せてあげる』。
この作品の粗筋は、こんな感じ。

大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。割って入る清澄。だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。その拒絶の意味は何か。“死んだ二人”とは、誰か。やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る……。


正直なところ、読んでいて気持ちいい話なのかと問われると、読了感はわりといいものの、さてどうだろうなというところです。
とはいえ、竹宮ゆゆこ のクセのある文体も作品に合っていましたし、良くも悪くも、いじめ の描写にあまり「痛み」というものを感じさせずに読ませる仕上がりでしたので、(もちろん読む人によって感じ方はそれぞれですが)そこまで重くは無い、とも言えそう。
本作では敢えて多くを語らずに済ませている部分もありますから、そこで訳が分からない、と感じる人は、いるだろうなぁ。
私も全てを分かったとは言えないのですが、そこは感覚的に何となく理解して流して読了しています。
それでストーリーが分からなくて困る、ということも無いので、その辺は、安心してもらってもいいかと。
細かいところを突き詰めようとしたら、多分、もう1回もしくは2回くらい読み返さなければいけない、かな?

ちなみに本作、Amazon 等のレビューでも書かれていますが、微妙に、桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や 尾崎かおり の『神様がうそをつく』辺りを連想させる話であることは否定できません。
しかし、そこは確かにそうではあるのですが、いじめ 問題をこういう話に採り上げようとすると、それはまぁ、どうしたってこういう感じになるでしょう。
作者がそういった他の先行作品をどこまで意識して本作を書いたかは分かりませんが、パクりという程の類似性では無いし、そもそも、そういうところを突っつき始めると、小説全般、他の作家の他の作品等についても色々と当てはまりそうなものが出てきてしまいそうです。
特にラノベの場合、それが売れるとなったら、似たような作品が次々と出てきたりしますし。



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