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「ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日」

 2019-11-23
これまでに読んできた作品がどれも面白いので、これは過去の作品も色々と読まねばならないかなぁと思っている作家の1人である彩坂美月.。
その彩坂美月の、『ひぐらしふる 有馬千夏の不可思議なある夏の日』を読了。

今度はどんな物語で楽しませてくれるかとワクワクが止められないと同時に、2009年のデビュー作に続いて書かれた第2作品ということで、まだまだ技術的には未熟なところもあるのかなと思いつつ読みだしました。
公式の粗筋は、こんな感じです。

公衆の面前で突如として姿を消した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染。実家に帰省した有馬千夏の身の回りで起こった不可思議な事件は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。そして、彼女の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。予測不能、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。


形式としては連作短編の日常の謎系ミステリーということになるでしょうか。

さて、そんな『ひぐらしふる~』。
ネットで他人の感想を見てみた感じだと、ミステリーとしての本作の評価は綺麗に2つに分かれているのかぁというように感じられました。
それはつまり、いいミステリーを読んだ、という人と、ミステリーとしては仕掛けその他がちょっとアレなのではないか、という人がいるということです。

前にも書きましたが、私はいわゆる「ミステリー脳」は持っていないので、こういう作品を読んだ時に「トリックがどうだ」とか「動機がどうだ」というような意識はほぼ無いのですが……
そこに拘りのある人にすれば、なる程、確かに本作はちょっと温いと受け止められるかもしれません。

しかし、これをミステリーではなく一種の青春小説的なものと考えるのであれば、本作は結構面白い作品だといえるのではないでしょうか。
わりと簡単に展開が読めるようなところも無いわけではありませんが、それが面白さを損なっているということもありません。
むしろ彩坂作品に対して私が求めているのは、この青春路線的なものなので、なかなか満足させてくれる1冊だったと言っていいでしょう。



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