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「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」

 2019-11-02
単行本版が話題になっていた頃に、一度読んでみようかなと思っていた本。
それが文庫化されていることに遅まきながら気が付いて購入したのが、二宮敦人の『最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常』です。

本作については、わざわざ説明しなくともご存知の方も多いでしょう。
とはいえ、一応ご説明しておくと、これは著者の奥様が東京芸術大学の彫刻科に在学していた(当時)ことをきっかけに書かれたノンフィクション作品です。
どうやら、日常生活の中で触れる奥様自身の言動、そして奥様から聞かされる友人・知人のエピソードを飲みの席で編集者に話したら、これは面白いということで1冊の本にまとめることとなったよう。
なる程、これは確かになかなか面白い読み物であり、話題になったのも納得できる内容です。

藝大に限らず、東大でも京大でもあるいは他の大学でも、才能のある学生はみなどこかしら強烈な個性を持っていると思います。
それが分かりやすく表に出ているものであるのか、あるいは内面に隠れているものであるのか、それは人によって違うでしょうし、その個性が持つ一般人とのズレ的なものが、どれくらい目立つものなのかもマチマチでしょう。
例えば法学部とか医学部等と比べると、音楽学部にしろ美術学部にしろ、いわゆるアーティストの世界を目指すような人(必ずしも学生の全てがそういう人ばかりというわけでも無いでしょうが)が通う藝大の方が、そうではない私達にしてみれば新鮮で、今まで自分が知らなかった世界の事を覗き見れる気分になるから、読んでいて面白くなるということは、あるのでしょうね。

物珍しい職業を題材にした「お仕事小説」が、それだけでちょっとしたアドバンテージを手にすることができるようなものです。
文庫になって手軽に読めるようになりましたし、藝大にちょっとでも興味がある人にはお勧めの本です。



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