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「medium 霊媒探偵 城塚翡翠」

 2019-10-19

発売自体は知っていながらも、購入するのは文庫化を待とうかなと思っていたのですが……
あちこちで思っていた以上に高評価を受けているのを見て、これはこの時点でちゃんと読んでおかなければなるまいと急遽購入したのが、相沢沙呼の『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』。
以前に読んで、私自身も非常に気に入っていて作者の現時点での最高傑作だと思っている『小説の神様』が実写映画になることが決まったという話もありましたので、そのご祝儀、という意図もあります。

ミステリーだから、という以上に、色々と仕掛けが施されている作品だけに、その紹介もなかなか難しいのですけれども、ひとまず、公式の粗筋を引用してみることにしましょう。
こんな感じです。

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎(こうげつしろう)は、心に傷を負った女性、城塚翡翠(じょうづかひすい)と出逢う。彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。


あらかじめ翡翠の霊媒能力によって犯人の目星がついている状態で、それを警察に納得させる。
翡翠が指摘する犯人が犯人であると断定できるだけの根拠を、証拠などを集めていくことで論理だてて構築していくという体裁のミステリーです。
「すべてが、伏線。」という帯の宣伝文句はちょっと言い過ぎかもしれないものの、最終章の展開には、率直に言ってドキドキさせられました。

個人的な好みとしては『小説の神様』の方が勝りますが、しかし、これ、ミステリー作家としての相沢沙呼としては最高傑作と言って差し支えなさそうです。
ネット上でも絶賛の声が溢れかえっていますが、具体的にどこがどう面白くてお勧めなのかを紹介をしていこうとするとネタバレになっていかざるを得ないタイプの作品なので、皆して「翡翠ちゃんかわいい」としか言えない(Twitter ではそれがハッシュタグになってもいる)のが……。

なお、ネットの感想を見ていて、相沢沙呼作品で殺人が出てきたのは本作が初めてだということを知りました。
これまでの作品は網羅して読んでいるのだから、自分で気が付かなければいけなかった、かな?ここで紹介文を書いてしまっている以上、そしてこれを読んでくれている人には既に不可能なことではあるのですが、できるだけ一切の情報を仕入れない状態で読んでほしい、そんなお勧めの傑作です。

最後に、折角なので、私も最後に言っておきましょう。
翡翠ちゃん、かわいい!!



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