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「てらめぐりぶ?」

 2018-10-20
放課後に1人自宅でダラダラすることができる時間が増える、という理由だけで家の近くにある女子高に進学した主人公。
しかし、その高校が生徒に対して部活動参加を義務付けていると知り、ならば自分が所属するのは帰宅部しかないと決めるものの、当然そんな部活が存在するわけもありません。
結局、入部届提出締切日にふらりと訪問した「寺巡り部」に入部することになって……ということから始まるのが、森田季節の『てらめぐりぶ?』。

この作品の内容を要約すると、「女子高生4人が各地の寺をとにかく回りまくる」ということに尽きます。
つまりそれが作品の骨子であり同時に全てであって、もともと寺社仏閣巡りが趣味でそれを紹介するブログもやっている作者が、その嗜好を存分に注ぎ込んだ会心の一作ということになります。
で、そのことは別に構わないのですが……

実際問題、ただひたすらに寺を巡ってそこの故事来歴などを紹介する、ということだと、さすがにそれはマニアックかつ地味過ぎて、読者が付いてきてくれないでしょう(あとがき によると、初稿などではそういうものを書いてしまったようですが)。
そこをどのようにしていくかを検討しまくっての改善結果なのでしょう、本作は主人公を始め、いかにもな感じにキャラの立ちまくった4人の女子高生が、ボケと突っ込みのような会話をしまくりつつ寺社を巡る、というスタイルになっています。
なので、その繰り広げられる会話の内容をちょっとニヤつきながら楽しんで読み終えた後に、ふと冷静に振り返ってみると、結局今読んだ物語の中身は何だったんだろうと少々疑問に感じてしまう部分も。

とはいえ、寺社仏閣巡りは楽しいんだよ、ということが伝わればそれで成功、それこそが本作の狙いであるのだとするならば、その目的は十分達成できていると思います。


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