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スチーム・ガ-ル

 2018-09-08
ちょっと今更感が無いわけではありませんが、エリザベス・ベアの『スチーム・ガール』を読了しました。

これは、昨年10月の発売後に、あちこちで評判が良かったのが気になっていた作品の1つです。
そのような作品なのに、実際に読むのは発売から1年程が経過した今の時点というのが、いかにも私らしいところかもしれませんが、まぁ、それは余談。

まず、裏表紙に記載された粗筋を紹介しましょう。

飛行船が行き交い、甲冑型の蒸気機械が闊歩する港町ラピッド・シティ。ゴールドラッシュに沸くこの町で、カレンは高級娼館で働いている。そこへある晩、少女プリヤが逃げこんできた。プリヤに一目ぼれしたカレンは彼女を守ろうとするが、立ちはだかるのは怪しげな機械を操る町の有力者。さらには娼婦を狙う連続殺人鬼の影も……。カレンは蒸気駆動の甲冑機械を身にまとって立ち向かう! ヒューゴー賞作家が放つ傑作冒険SF。


うん、嘘ではない。
嘘ではないのですが……これはちょっと違いますね。

本作の舞台は、19世紀後半のアメリカをモデルにした世界設定に、架空の蒸気技術が様々なところで使われていてるという、つまりいかにもなスチーム・パンクな造りとなっています。
それで、表紙には使用者が着込んで使うという人型のロボットミシンをさも思わせぶりに描いて、そこにこの紹介文だと、まるで主人公のカレンがこのミシンをまとってラピッド・シティを所狭しと暴れまわるかのように思えるじゃないですか。

しかし実際にどうかというと、確かに要所で人型ミシンが活躍するシーンはあるのですが、それはそんなにメインの要素ではないというのが正直なところ。
高らかに謳っているほど「冒険」をしているとも、感じられませんでしたし。

そういうところを抜きにして考えれば、なる程、これは悪くない作品です。
アメリカの当時の風俗などに詳しいと、もっといろいろと小ネタを楽しむことができたんだろうなとは思いますが、そこはやむを得ないところでしょう。
展開にちょっともたついた部分を感じないでもなかったのは、人によって好みの分かれるところ、かな?


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