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「上手な犬の壊しかた 玩具都市弁護士」

 2018-09-01
青柳碧人の『上手な犬の壊しかた 玩具都市弁護士』は、結構前に「本館」で紹介した、『玩具都市弁護士 トイ・シティ・ロイヤーズ』に続くシリーズ第2作。
第1作を紹介してから結構空いていますが、この2作目が発売された今年1月の時点で、既に1年半はかかっていました。
まぁ、そこから更に7ヶ月ほど遅れたのは、読むのを後回しにしていた私のせいですが。

ちなみに、これだけ間が空いていると、いくら読み切り連作短編シリーズとはいえ、以前の物語がどんな内容だったのか今一つ覚えていなかったりするのですが、そこはそれ。
必ずしもそこを覚えていなくても何とかなるような内容だったという記憶があるので、そのまま前作を読み返したりすること無く、ページをめくりだしました。
そして実際に、そこまで大したことを覚えていなくてもほとんど問題なく読めてしまったのだから、案ずるより産むがやすし、というやつですね。
実際問題、どうしてもそれを覚えていなければ話が理解できなくなるようなこととか伏線とか、そういうものがあったような場合は、結構それをしっかり覚えていますから、記憶にないというのはつまるところ、特に細かいところを覚えていなくとも大丈夫だということを示しているのかもしれません。
……乱暴な言いざまですかね?

それはさておき、人間に捨てられた古いAI玩具と、わけありで普通の人間社会に暮らせなくなって流れ着いた人々が住んでいるバッバ・シティで、ささやかなパン屋を営んでいる、元敏腕弁護士の人間ベイカーが主人公の本作。
彼と、父を探してこの街に来てベイカーのところに居候することになったミズキのもとに持ち込まれる、様々な殺人、殺玩具事件を2人が解決していくというミステリー作品です。

青柳碧人のミステリーというと、(こう書くと怒られるかもしれませんけれど)かなり無理のあるトリックやガジェットが出てきて、やや強引に解決に導かれるというようなイメージが私の中に半分くらい定着してしまっています。
そういうところが、時によっては、作品にある種のチープさをもたらしたりもしているのかなと常々思ったりしていたのですが、本作の場合、そういう持ち味・個性が、いい塩梅に作品設定にマッチしていて、違和感なく読めるのです。

ちょっとファンタジーやSFの要素が入った方が、青柳碧人という書き手のスタイルには合っているのかもしれませんね。
まだまだシリーズは続きそうなので、第3作目も、楽しみに待ちたいと思います。



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