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「SF飯2 辺境デルタ星域の食べ物紀行」

 2018-06-09
銅大の『SF飯2 辺境デルタ星域の食べ物紀行』を読了。
5月12日に紹介した作品がシリーズ化された2作目になりますね。

最近ライトノベルに多くなっている異世界食事もの。
エンタメ系ソフトカバー本に増えている居酒屋・小料理店モノ。
そういった世間の流れい乗って同じようなものをSFを題材にやっているのかと思いきや、中身は意外と真面目にバカSFをやっているというのが本作の特徴です。

真面目なバカSFとはどういうことか、と言われそうなのでもうちょっと具体的に書いておくと……
そうですね、SF者が気の置けない友人との会話の中で繰り出すSF的なギャクやネタを、細かい設定などを整えてガチガチに組み上げた世界観の中で存分に遊ばせる。
かつ、ネタを連発してギャグで固める吉本新喜劇なテイストにするのではなく、あくまで大真面目な顔で大真面目にネタを投入してくるというのが、私の考える、「真面目なバカSF」です。

その基準から言うと、本作は100点満点の真面目バカではないものの、真面目バカ度ではかなりの高得点かもしれません。
後は、おバカだけど変に説得力のある理論からなるバカSFガジェットなんかが出てきてくれれば、なお嬉しいのですが。

それはともあれ、今回は2作目ということで、単純に飯モノという感じではなくて、その部分はちょっとした彩の要素的なものになっています。
むしろ前作ではほとんど触れられていなかった〈太母〉と機械知性の話とか、主人公である若旦那の許嫁の話とか、そういうところに焦点が合わさっている印象です。
その為、辺境星域での食文化というネタは、確かにストーリーの軸になっていたりはするものの、そんなに表には出てきていない感じになっているかな、と。

前作の段階で〈太母〉のことについてほとんど言及がなかったのは単品の作品としては消化不良もいいところだったのですけれど、こうなってみると、それもプラス方向に働いているとも思えますね。
本作にはこの先の3作目、4作目に繋がっていそうなネタ振り、伏線も仕込まれているのですが、さて、この『SF飯』はどこまで続きますか。



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