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「トッカン 徴収ロワイヤル」

 2018-06-02
シリーズ4作目となる、高殿円の『トッカン 徴収ロワイヤル』は、実に6年振りに近いスパンが開いて発売された新作。

帯には「<トッカン>シリーズ初の短篇集!」との文句が踊っていて、内容的にも実際そんな感じになっています。
公式の粗筋は、以下の通り。

「税金滞納者に日々納税指導を行なう、国の取り立て屋・国税徴収官は、必要不可欠だけれど、一般には好かれにくい、厳し~い職業である。なかでも、とくに悪質な案件を扱うのが、特別国税徴収官(略してトッカン)だ。情け容赦のない取り立てで「京橋中央署の死に神」と怖れられるトッカン鏡の下、若手徴収官ぐー子が挑むのは、税金とその奥にひそむ人生の難問の数々――飲食店の巧妙に隠された滞納金捜しや、相続税が払えない老婦人の救済と公売ハウツー、税大研修での鬼畜ゼミ発表会や、ブランド品密売人を追っての対馬出張大捕物など……鬼上司・鏡によって磨かれたぐー子の徴収スキルが炸裂するとき、待ち受ける意外なラストとは? バラエティ豊かな徴収官たちの仕事ぶりを、鏡とぐー子がお伝えします。お金の勉強になりつつ、明日への希望が溢れてくる、No.1税金ミステリ『トッカン』シリーズ初の短篇集。全6篇収録。」


と、こんな感じになっているのですが……
6編のうち2つはかなり短めなので、実質的には「全4編+ショートエピソード×2」というくらいが正確なところなのではないかなと思います。

ただし、そのことと、作品の面白さとは別の問題。
個人的に今回は、税務大学校での研修エピソードが良かったかな。
若手国税職員のアレコレ的なことがユーモアをまじえて描かれていて、楽しめました。

なお、実態がこの通りなのかそれとも違うのかは、私は国税職員だったことがないので分かりません。
けれど、そこはきちんと取材をして書いているのでしょうし、その上で脚色をしているのだとしても、そこはエンターテインメントである以上、そこそこのアレンジはあっても止むを得ないので、問題はないでしょう。

久し振りのシリーズ新刊でしたが、ページを捲りだしてみると、やはりこの作品は面白い。
今回は全体的にぐー子の物語としての色味が今まで以上に強く、鏡特官の出番があまり無かったので、ここは是非、次回作で鏡無双を存分に楽しませてほしいものです。



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