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「硝子の魔術師」

 2018-02-10
チャーリー・N・ホームバーグ の『硝子の魔術師』は、以前に紹介した『紙の魔術師』に続く3部作の2作目。

裏表紙の粗筋は「紙の魔術師になるべく、セイン師のもとで実習にはげむシオニー。セイン師と親密になる未来を占いで視たが、現状はただの師匠と実習生の関係だ。そんな彼女が見学していた紙工場が、何者かに爆破される事件が起きる。やがて、禁断の血の魔術の使い手たちがシオニーを狙っていると判明する。彼女の秘密の力を邪悪な魔術師たちに気づかれてしまったのか……? 赤毛の魔術師実習生が活躍する、〈紙の魔術師〉シリーズ第2弾!」となっています。

うん、確かにそういう内容になっているのですが……
しかし、これはアレですね、第1巻で少々気になっていた部分である、主人公のタチの悪さがちょっと表に出てきてしまっていて、そこがどうにも気になって、今一つ楽しく読めなかった感がありました。

狙われたのが自身である以上、確かに、主人公は一連の事件の当事者であるということは否定しません。
が、だからといってそれは、最高レベルの対策会議への出席を約束するものであるわけがなく、もちろんそこで話し合われた大量殺人犯である1級犯罪者への対応を彼女に教えなければいけない義務など、誰にもないわけです。
何しろそれは最高機密なわけですし、彼女はまだ魔術師として正式な試験に合格すらしていない、ただの甘ったれた見習いに過ぎないわけですから。

それを何を勘違いしているのか、これは自分の問題だから自分に情報を与えてくれないのはおかしいだの何だのとゴネた挙句に、自分だけで大量殺人犯に、しかも何の報告も相談も無しに勝手に1人で立ち向かいに行って友人は巻き込むよいうのは……
直接的ではないにせよ結果的にその友人が殺されてしまう遠因を作ったようなものになるわ、そのクセに最後まで本当の意味で反省したり公開したりしているように見えないわ、というところで、さすがにこれには、共感の「き」の字も抱けません。

それにしても、作者はこれでいと思っているのかね、という疑問すら湧いてきるくらい。

そこがあまりに大きいマイナスとなっていて、シリーズの評価を大きく引き下げてしまった感すら、あります。
一応、シリーズは残り1冊ですし、3月には発売になるということですし、出たら読むつもりではありますが、あまり期待はしないでいる方が、吉かな?



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