「ドリーム」

 2017-10-01
10月から色々と忙しくなることが確定的なので、その前の最後のお楽しみということで、かなり突然に思い立って、この週末に公開が始まった映画 『ドリーム』 を観てきました。

アメリカがソビエト連邦と熾烈な宇宙開発競争を繰り広げていた時代に、人類初の人工衛星であるスプートニク、そして初の有人宇宙飛行であるガガーリンのボストークといったソ連の成果に焦りを深める NASA において、合衆国初の有人宇宙飛行計画であるマーキュリー計画の成功に貢献した3人の黒人女性のことを描いた作品ですね。
実話をもとにしたものであり、上記の宇宙開発競争もキモではあるのですが、あくまでそれは物語の背景であって、テーマは第1に黒人差別との戦い、そしてそれと比べるとかなり色彩は薄目ですが、男女差別との戦い、という感じでしょうか。

地味といえば地味な作品であり、全体的に、かなり淡々と進む印象なのですが、2時間を超す上映時間を全く退屈せずに観ていられたのは、やはりストーリーの良さと、役者陣の演技の良さがあったからだと思います。
私が観たのは字幕版ですが、これ、吹き替え版があるかどうかは知りませんけれど、下手な吹き替えを観るくらいなら、字幕版でもともとの役者の声の演技、息遣いなどを感じながら観た方が、絶対的に楽しめる作品ではないでしょうか。
チケット代の価値は十分以上にある、良い映画でした。
主役3人が最高にいいですし、ケビン・コスナーの局長は格好良いし、これは、円盤も買いたくなってしまうなぁ……

なお、この映画の原題は 『Hidden Figures』。
これに対する邦題として、最初に配給会社が設定したのが 『ドリーム 私たちのアポロ計画』 というもので、これが問題視されてトラブルになったことを覚えています。
要するに、本作が題材としているのはあくまで有人宇宙飛行を目指したマーキュリー計画であって、月面着陸を目標としたアポロ計画とは関係が無いじゃないかと批判を浴びたわけですけれど、結局、配給会社相手ではラチが明かないということで、制作会社に直接訴えかけて今の 『ドリーム』 に改題されることになったのではなかったかと記憶しています。
それだって、現代には一切そんな単語は入っていないわけですが、まぁ、ここは、宇宙に欠ける 「夢」、差別に負けずに実力を発揮して評価されるという 「夢」、そして公民権運動の中心的存在である マーティン・ルーサー・キング・ジュニア の有名な演説の一節 「I have a dream」とをかけたものなのでしょうから、そう考えれば、これは、そんなに悪いタイトルでは無いかもしれません。




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