「コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと「豆の木」」

 2017-04-15
今年の2月9日に亡くなった、児童文学作家の 佐藤さとる さん。
その代表作といえば、やはり何といってもコロボックルシリーズが有名でしょう(個人的には、彼の最高傑作は「わんぱく天国」だと思っているのですが)。

そんな彼の、工業専門学校を卒業してから、転職をしつつ童話作家を目指す日々の中でコロボックルシリーズの第1作目である『だれも知らない小さな国』(講談社 講談社文庫)のアイディアを思いつくまでを描いた小説が、『コロボックルに出会うまで 自伝小説 サットルと「豆の木」』。

これを読んだのは、つまり、彼への追悼の気持ちの表れだと思っていただいて、差し支えありません。
小さい頃より、彼の作品には親しませていただいていたので、その訃報には、やはりショックを受けずにはおれませんでした。
とはいえ、こういう訃報に関してしばしば書いていることですけれども、私が子供の頃に既にベテラン気味の作家だったということは、その私が中年になっている今はおいくつくらいになられているのだろうと考えると、そういうニュースをしばしば目にするようになってきてしまっているのも、やむを得ないことでは、ありますよね。

あくまで児童小説家として築いてきたスタイルでこの作品も書かれているので、ややダイジェスト的というか、覚書的というか、そんなテイストになっていると感じられた本作。
もうちょっと色々と描写して語ってくれれば、青春小説としてもいい感じになったのにと思うのはちょっと残念なのですけれども、しかしこれはこれで、いかにも 佐藤さとる っぽいな、とも思うのでした。

他にも未読の作品はあるので、それも、少しずつ読み進めて行くつもりです。



タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/1746-0996eaf6

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫