「死後離婚」

 2017-03-07
ちょっと前にTVのニュースで、最近、「死後離婚」のケースが増えているというのを見ました。

いきなり「死後離婚」と言われても、それがどういうものか分からないという人もいるでしょうから、簡単に説明しますけれども、要するに、配偶者が亡くなった後で、その亡くなった人の婚姻関係を解消することです。
これで何が変わるのかというと、一番は、亡くなった人との親族との法的な縁戚関係を断つことができるわけですね。
今までは配偶者の身内だからと我慢して付き合っていた面倒な親戚とか、今後介護を必要とするかもしれない痴呆の始まりかけている義理の両親とか、自分の両親の世話をするのだけでも大変なのに、そこまで付き合っているのは自分の身が持たない、ということで、この道を選ぶ人が出てくる、というのは理解できます。
そういう流れなわけですから、これを選ぶのは男性よりも女性が多い、というのは、わざわざ書かずとも察してもらえることでしょう。

この手段を取りたい場合の手続きですが、具体的には、市町村役場の担当窓口に、必要事項を書き込んだ「姻族関係終了届」を提出する、というだけ。
配偶者の死亡を証明する除籍謄本とか、その他、自治体指定の各種書類を用意する必要がありますが、ぱっと見ただけでも、これは意外に簡単なものだなというのが分かりますね。
立会の保証人とか、いらないわけですし。

法的な縁戚関係が解消されるということは、望まぬ扶養・介護から解放されることとか、相続税における相続人の判定とか、例えば義理の父や母が亡くなった場合の、自分の子供が持つ代襲相続の権利は残ることとか、まぁ、メリットと考えられることが多そうです。
配偶者とはうまくやれていても、その親族とは駄目、という人も多いでしょうし、核家族化だったり老老介護の問題だったり、といったこともあることを考えれば、こういうのも時代の流れなのかなぁ、とは思います。

自分の両親の介護はどうなるだろうとか、自分自身の時はどうだろうとか、色々と考えてしまったニュースでした。



とはいえ、ここに、「生前離婚の財産分与だと、慰謝料の問題があったり、特有財産は分割対象にならないし、協議や裁判などに時間と労力を要さなければいけなかったりするしなぁ……」というような、ある種の打算が働いていたりすると、また状況は変わってくるんですよね。


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