東京>パリ&北京

 2017-01-26
冬の朝はとかく寒くてたまりませんけれども、その一方で空気中に塵が少なくて澄んでいるので、例えば冠雪した富士山の姿が下の写真のように非常にくっきりと見えて、それが嬉しかったりしますよね。
何だかんだ言って、富士山というものに一定の思い入れを抱いてしまうのは、日本人の性でしょうか。
だから、電車の窓でも、街を歩いている時でも、そこに富士山が見えると、気持ちがついついワクワクとしてしまうのを止められません。



そういえば、小学校の頃に丹沢の大山山頂から見た東京都内は、空に一本黒い帯が街を覆うように走っていました。
それはもう、あれは大気汚染が作りだしたものだと、一目ではっきりと目で分かるくらい。
それがいつからか、そんな黒い帯の下だったはずの東京からも、これだけクリアーに富士山の姿が見えるようになったのは、つまり東京の大気が、あの頃に比べると遥かに綺麗になったということです。
原因として考えられるのは、工場や焼却炉の排ガス規制もそうですし、ディーゼル車への規制も大きく働いた結果でしょう。

新銀行東京しかり、築地市場の豊洲移転しかり。
個人的にはあまりいい印象の無い石原都政でしたが、ディーゼル車の規制はそんな政策の中でも、群を抜いて素晴らしい施策だったと思っています。
もしかしたら、唯一のプラス政策かもしれない、というくらいに。

そうして東京の大気が浄化されていく一方で、石炭による暖房や自動車の増加等々により、中国の北京辺りはとんでもないことになっていきましたよね。
PM2.5 の飛散量は、一向に減る気配を見せません。
近代化、工業化の過程で公害が出るというのは、かつて日本も辿ってきた道です。
成長、発展を目指すのであれば、どうしてもそういう過程を経ずには済ませられないのだとしても、これはさすがに酷いなあと感じていたら……

なんと、最近は、近代化や工業化はかなり昔にひと段落ついているはずの、フランスの首都パリにおいても、大気汚染が非常に深刻なことになっているのだとか。
自動車のほとんどがディーゼル車であることとか、旧式の暖炉の仕様や工場の煙などが原因だ、という記事をネットで読みましたけれども、ユーラシア大陸の東と西のどちらともで、似たようなことを原因に似たようなことになってしまっているというのも、何だかなあ。
それが人というものだ、と済ませてしまうのは簡単ですけれども、それではちょっと救いが無さすぎです。
フォルクスワーゲン社がクリーンディーゼル車の排ガス不正を行っていたということが、こういうところにも負の影響を及ぼしているのではないか、と思ったのですが、実際、無関係ではないでしょうね。

10年以上前に私がパリに旅行した時には大気汚染なんて感じは無かったのにと思うと、少々切なくもなってきてしまいます。
在りし日の姿というわけではありませんが、最後に、その際に撮影した2004年秋のパリの空の青さの分かる写真を貼っておきます。
どうせならば、パリの大気汚染を伝えるニュースにしばしば出てくるエッフェル塔が被写体のものにしたかったのですが、青空をバックにした、ちょうど良さげなものがありませんでした。
そこで次点として、モンマルトルの丘にそびえるサクレ・クール大聖堂を写したものを選んでいます。

北京は一度も行ったことが無いのであれですが、私の中のパリのイメージは今もこの青空です。



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