有頂天 「君はGANなのだ」他

 2016-11-11
私が有頂天のことを初めてソレと認識したのは、おそらく、兄が「君はGANなのだ」のLPをかけたのを聴いて、何だ、これは、凄いぞ、と思った時でしょう。
糸井重里の作詞で鈴木慶一が作曲したこの曲は、もともとレコード会社側の意向でお蔵入りしていたものを有頂天がカバーしたというような流れがあったらしく、そういう意味では純然たる「有頂天の曲」では無いのではないかという人もいるかもしれませんけれど、最初に市場に出したのはやはり有頂天なので、個人的には有頂天の曲、というイメージが強いです。
鈴木慶一の録音していたデモバージョンも、持っているんですけど、ね。

そんな「君はGANなのだ」の歌詞は、敢えてザックリと要約すれば、「癌の告知を受けた君にはもう何も怖いことは無いから、何でもできるよ」という内容。
当時(1998年にLPがリリースされているので、おそらくその直後くらいかと思われます)は、これを自虐的なギャグだと思っており、やがて身内に癌患者が出てからは、ちょっと不謹慎かなと思い、今では、これは逆説的に、癌患者のことを励ましている歌詞なのではないか、というようにも思ったりしてます。
本当のところがどうなのかは、それこそ糸井重里本人にでも訊ねなければ分からないでしょうけれど、こういうのは聴いた人がどう受け止めるかが大事であり、それが全てなので、私としてはそういう解釈で行かせていただきます。

有頂天というバンドは、ジャンルでいえばニュー・ウェイブとかテクノ・ポップというところ。
1980年代のインディーズブームの立役者の1つで、自分達で ナゴム・レコード というインディーズレーベルを作ってもいました。
中心メンバーでボーカルのケラは、今ではケラリーノ・サンドロヴィッチという名前で 劇団ナイロン100℃ を主催していたりしますから、そちらの方で知っている、という人も多いかもしれませんね。

この時期の、このジャンルの楽曲は、どうしても音の厚みが無いですし、敢えてチープにしているようなところさえあります。
なので、例えばこのエントリーを読んで下の Youtube動画 を観ていただいたとして、それで 「凄い格好良い!」 と思うということも、無いかもしれません。

でも、いいのです。
私は「格好良い」と思っているのですから。

全てのきっかけになった曲 「君はGANなのだ」 と、彼らの楽曲の中で私が一番好きな、「1990年のカラフルメリィ」 の動画、そしてそれぞれの収録されたアルバムの Amazonリンク を貼っておきます。
ちなみに、声を聴いてすぐにお分かりかも知れませんが、「1990年の~」 の冒頭に挿入されたナレーションは、熊倉一雄さんと岸田今日子さんによるもの。
ポワロとミス・マープルですね。
そういえば、お2人とも既に故人ですか……



 GAN
 (2014/5/21)
 有頂天
 商品詳細を見る




 カラフルメリィが降った街
 (1997/11/19)
 有頂天
 商品詳細を見る



タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/1678-b2f21152

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫