「エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ」

 2016-10-22
以前に紹介した作品に続く、シリーズ2作目となる荻原紀子の『エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ』。
「本館」に先がけて紹介する読了本として、今回はこれを選んでみました。

八百万の神の一柱を名乗る小型犬との同居生活を送る主人公が、大学の夏休みに祖母の住む大宮に帰省。
そこで、大学受験を控えた従兄弟の家庭教師をしていた、氷川神社の神官の娘と出会います。
その後、彼女と出かけた夜の氷川神社境内で光る蛇のビジョンを見たことで、新たな事件に巻き込まれる、というのが、本作のあらすじになります。

面白いかつまらないかということであれば、確かにそれなりに面白いですし、この先の展開に繋がるような要素も入れつつの第2エピソードという感じだったのですが……
こう、今一つ、読んでいてもどかしさの残る作品だったという印象でした。
それはおそらく、前作の時の感想にも書いたように主人公などの話し方に違和感を覚えてしまうことだったり、あるいはその行動に今一つ共感できなかったりすることに起因するのでしょう。
それが男女の性差から来るものなのかどうかは、分かりませんが……。

あと、主人公の造形が作者の他作品、例えば『RDG レッドデータガール』シリーズのそれと、非常によく似通っているのも、気になったところ。
好きな作家だからこそ苦言を呈させていただけば、率直に言って、少々ワンパターンに思えます。
もしかしたら、主人公のキャラ設定の引き出しが少ないのかな?

もちろん、この「別館」で紹介する価値があると思ったからこそ採り上げてはいるのですが、第1巻も紹介したから第2巻も、という、惰性で選んだ側面が全くないかと言われると、うーん、自分でも微妙なところがあるのは否定できないかも。

 エチュード春一番 第二曲
 三日月のボレロ
 (講談社タイガ)

 (2016/7/20)
 荻原 規子
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