リッコとマキュアン

 2008-07-31
今年のツール・ド・フランスにおいてドーピング・チェックにひっかかった4選手の内、一番の大物である元サウニエルドゥバル・スコットのリカルド・リッコが、自身の薬物使用を認めました。
総合優勝を狙って乗り込んだジロで体力を使い果たしていた状況で、本来予定されていたエースの欠場によりチームからツール出走を急遽指示された為に、冷静な判断を失ってクスリに手を出したという旨、彼は語っています。
公式にはおそらく2年間のレース出場禁止と、加えて場合によってはフランスの法に則って最大2年の禁固と罰金を課される可能性もあるのですが、さて、2年後に彼が再び自転車レース界に無事に復帰できるかどうかは……うーん、結局のところ彼次第。
クスリなど使わなくともリッコの実力は誰しも認めるところのものであったのですが、そのやんちゃで周囲からは傲慢とも評されていた言動が何かと物議をかもし出したりしていましたし、リッコがAサンプルの陽性反応を受けてレースから去った時の選手ほか関係者のコメントをみる限り、あまりレース仲間への受けが良くなかったようですから、彼を引き受けようというチームが出てくるかな……。トップチームへの復帰は、もしかしたら難しい?
でも、それでも私としては数年後に、彼がトップチームで万全のアシスト体制の中、クリーンで正々堂々とした走りでジロを制する姿を見たいと願っています。
今回は自分の弱さに負けてしまったけれど、気を取り直して一から再出発して、もう一度、あの熱い山岳での走りを見せてくれ、リッコ……!
ちなみに、サウニエルドゥバルのスポンサー撤退によりチーム存続が危ぶまれていた件については、スコットが残留することと、新たなスポンサーが見つかったことで、とりあえず解決したようです。ちょとホッとしました。

また、今年のツールではカデル・エヴァンスの総合優勝の為のアシストに徹し、自身は1勝も挙げなかったサイレンス・ロットのスプリンター、ロビー・マキュアンが来期はロットではない別のチームに移籍することになった模様。
マキュアン=ロットというイメージがあまりにも強いので、これは、ちょっとショックを感じるニュースです。
私と同い年のロビー・マキュアンが現役で選手生活を送れるのは、おそらく残すところ数年。それが今回の移籍の一番大きな理由なのではないかとは、素人考えながらも推理できるのですが……。
おそらくサイレンス・ロットというチームはこれから何年か、エヴァンスの総合優勝を最大目標としてツールに参加してくることになるでしょう。
それは、マキュアンがチームメイトのアシストを受けずにスプリント勝負をしなければならないということであり、また、今年と同じようにスプリントでの勝負を捨ててでもステージ中にエヴァンスをアシストする為に集団をコントロールする作業に参加しなければならないということをも意味しますよね。
根っからの勝負師である彼はそれを避けたかったのではないか、という、まぁ私の想像に過ぎませんけれど、そういうことなのではないかと思うのです。
で、ここからは想像を通り越して妄想の域に入りかかっていることですが、チームメイト思いでエヴァンスの勝利を願ってやまないマキュアンであれば、もしかして、自分がロットを去ることで、今まで自分が占めていた出走枠に、チームが自分に払っていた契約金を使ってエヴァンスの為の山岳アシストを獲得・出走させることができる、という計算までしているかも。
スプリンターとして華も実績も人気もあるマキュアンがチームにいると、スポンサーとしては絶対に彼をツールの出場選手に入れるよう指定してくるはずですからね。当然、彼がステージで何勝かすることを望んでもくるでしょう。
ということは、チームがマキュアンに力を割く分だけ、エヴァンスの勝ち目が減ってしまうことになるとも言えるわけで……。美談にしすぎか?
マキュアンの移籍先としてはロシア籍のチーム、カチューシャ(元ティンコフ)が有力視されているようです。
ツール主催者のASOにしてみても、マキュアンは是非とも出走してほしい選手の1人でしょうから、来年のツールにカチューシャが出場しない、ということは、ない、はず。多分。
ということは、来年はシャンゼリゼの表彰台でマイヨ・ヴェールを期待してもいいんだよね、マキュアン!

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