「小説 秒速5センチメートル」

 2016-08-20
新作映画の公開もされますし、今回は、新海誠の『小説 秒速5センチメートル』を、「本館」更新前に紹介する読了本として選んでみました。

2014年5月に読んだ『小説 言の葉の庭』(メディアワークス)も面白かったですし、2月に角川文庫になったのを見て、これも読んでみようかなと思って買っておいたのです。
買ったはいいものの半年程も積読のまま放置されていたというのは、私のいつものパターンですね。

さて、本作ですが、これも『言の葉の庭』と同様に、新海誠自身が監督・脚本その他を担当して作り上げたアニメ映画を、自らがノベライズしたものになります。
この「雑記」を読まれる人には今さらなことかもしれませんが、念の為に説明しておきますと、映画『秒速5センチメートル』の公開とノベライズの発売が2007年、『言の葉の庭』の公開が2013年でノベライズの発売は2014年という時系列であり、本作は新海誠の初めて商業出版された小説ということに。

なお、「商業出版された」という前置きをわざわざ置いたのは、同人誌などの形で発表しているかどうかはともかくとして個人的に書いていた作品があるかどうかは確認できていない為。
というか、本作の文章のこなれぐあいからすると、おそらく新海誠は本作以前に、幾つかの小説を書いたことがあるはず。
そういえば、『小説 言の葉の庭』の後書きにも、小説を読むのが好きで小説に片想いをしている、とうようなことが書かれていましたしね。

さて、『小説 秒速5センチメートル』です。
アニメの方は見たことがなくて、ただ 山崎まさよし の「One more time, One more chance」が、監督が大学時代のフェイバリットソングだからという理由もあって主題歌に選ばれたという知識があるくらい。
当然、その物語についてもろくに知らなかったものですから、逆に、余計な予備知識なしに、純粋に小説として読むことができた、という気がします。
これは、非常に純粋で、それゆえにかたくなで、一方でもろく壊れやすいもの、「初恋」と、それに捕らわれてしまった青年の魂を描いた作品で、だから読んでいてなかなかキツくなる瞬間もあったりしたのですが、総じて面白かったです。

こうなるとアニメの方も観てみようかなという気分にもなってくるのですが、ただ、あのキャラクターデザインがちょっと苦手なので、そこはどうしようか思案中です。

 小説 秒速5センチメートル
 (角川文庫)

 (2016/2/25)
 新海 誠
 商品詳細を見る


タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/1640-c25d3c8e

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫