吉良知彦 氏、逝去

 2016-07-18
世の中の生命あるものには、かならずその命の果てる瞬間が来る。

人間という生物も、その例に漏れない。
考えようによっては、私たちは生まれたその日から「死」に向かって歩き出しているようなものかもしれない。
つまり極論すれば「人間は死ぬために生きている」とも言うことができる。
だからこそ、私たちは「生きている」限りは「生きていよう」とするべきなのであり、「死ぬまで生きる」ということを胸に誓って日々を生きていかなければならない。

私にとって「生きる」とか「死ぬ」というのは、そういうことです。

この死生観が形成されるのに強く影響を与えたのは、これまでに聴いてきた音楽であり、読んできた本の数々。
そんな、私に色々と多大な影響を与えた存在の中の1人が、ZABADAKの吉良知彦さん。
その吉良知彦さんが7月3日、亡くなられたというニュースを6日の深夜に目にしました。
それ以来、すっかり気が沈んでしまっています。

永遠に生きられる者はいない。
ならば、私が好きなミュージシャン、好きな作家も、順番の早い遅いこそあれ、等しく皆、亡くなってしまう日が来る。
それが節理ではあるのですが……

享年56歳。

若すぎます。

まだまだ、もっと多くの作品を発表し続けて欲しかったですし、これからも何回もライブに足を運んで生で演奏と歌とを味わいたかった。
その為に使うお金だったら少しも惜しくない。
それだけの価値のあるミュージシャンであり、ワンアンドオンリーな稀有な存在でした。

今年3月20日、21日に行われたZABADAK30周年ライブが、私が彼のライブを経験した最後の機会になってしまいました。
あの、2日目の第1部終了後に倒れた吉良知彦さんは、その後の1ヶ月を休養にあてて、それからは精力的にライブの予定を組んでいましたし、実際にライブを行ってもいました。
あんなことのあった直後だというのに、身体に無理をしなければいいのだけれどと思っては、いたのですが、まさか、こんなことになるとは。

次姉の友人がファンということで知った ZABADAK 。
アルバムで言えば『私は羊』の頃なので、多分、1991年か1992年のことです。
それから今まで、ずっと新作を追いかけてきましたし、ここ数年はライブにもちょこちょこと行かせていただいていました。

素敵な音楽を、ありがとうございました。

追悼の意を込め、吉良さんがお母様を亡くされた時に作った曲「Wonferful Life」と、同盟アルバムの中でそれに続いて収録されていた「生まれては別れにむかうわたしたちのために」の Youtube を貼ります。






『ワンダフル ライフ』


そして、ZABADAKといえば、やはりプログレ色豊かなインスト。
特に脂ののってるプログレナイトでの素晴らしい演奏を3曲、こちらも動画を貼ります。







最後は、ライブでいつもアンコール前の最後に演奏されていた定番曲「easy going」を。
不謹慎と思われるかもしれませんが、吉良知彦さんの死去を知って落ち込む私が、ZABADAKの代表曲として思い浮かべたのはこれでしたし、こういう賑やかな曲でその死を悼んだ方が、吉良さんも喜んでくれるのではないか、と、それは私の勝手な思い込みかもしれませんけれど、そんな風に思ったのです。

吉良さんの魂が天国で安らかならんことを、心から祈ります。




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