ツール・ド・フランス2016 途中経過 その1

 2016-07-08
2016年のツール・ド・フランスは、つい先ほどまで第6ステージが行われていました。
いよいよ明日(と、言うか、今晩というのが適切ですが)の第7ステージからはピレネーでの本格的山岳ステージが始まるという、このタイミングで、序盤の感想を書いてみたいと思います。

ここ毎年、ツール・ド・フランスの序盤は荒れるのが普通で、大きなクラッシュが頻発してしまうという、観ている側としてもあまり嬉しくないことが多いのですが、今年もそれをなぞるような展開になってしまったのが、まず、何をおいても気になったところ。
今年、その犠牲になってしまったのは、ティンコフのアルベルト・コンタドール。
総合優勝最有力と言われる3人の1人で、今回、私が総合順位に関しては一番応援していた選手です。
第1ステージでの落車は、彼自身のバイクコントロールミスによるところも大きかったようなので、それは自分自身に責のあることではあるのですが、第2ステージでの落車は、巻き込まれたもの。
そういうのも含めてレースだよ、と言ってしまえばそれまでなのですけれど、2日連続しての落車で身体の両半身を強く打ってしまったコンタドールは、ここまでのステージで、ライバルであるチームスカイのクリス・フルームやモヴィスターのナイロ・キンタナから大幅にタイムを失ってしまいました。
今年のジロでのニーバリの大逆転劇の例もありますし、勝負というのは最後の最後まで何があるか分からないものですけれども、ダメージがどれくらい残っているか分かりませんし、レース序盤でいきなり、ちょっと厳しいことになってしまったのは、間違いのないところでしょう。
総合優勝から、後半までにコンディションを回復させてのステージ優勝狙いに方針転換をする、ということも、選択肢としてかなり濃厚になってきています。

ここ数年のツール序盤が荒れるのは、コンタドールのチームメイトにして第2ステージを制したペーター・サガンがインタビューで語った言葉を借りれば、

「アルベルトは僕のすぐ脇で転んだ。僕も転んだかもしれないし、誰がいつ転んでもおかしくない状況だ。選手たちはみな命を顧みないような危険な走りをしている。昨年も状況は良くなかったけど、今年も酷い。これは選手自身の勝手であって、口を出すことではないのかもしれないけど、何も考えずにただ突進している選手が多い。だから馬鹿げた落車が多発しているんだ。集団内は危険な状態になっている。集団先頭で走る選手の多くがバイクの乗り方を知らない。かつては集団内にもリスペクトがあった。レースに出場し始めた2010年頃はこんな状況じゃなかった。初めて出場したツールと比べると、今のツールは別物になってしまった。少なくとも明日レースを走り終えることができるかどうか、誰にも分からない」

ということ。

確かに、第1ステージや第2ステージでは、3週間の感想も考えないくらいの覚悟でそこにだけ勝負をかけて走れば、弱小チームの無名選手だったとしても、山岳賞やスプリント賞、場合によっては総合首位のマイヨ・ジョーヌといった特別賞を手にする可能性もあります。
更に、世界的に注目を集めるツール・ド・フランスというレースで少しでも目立ってTV画面に映ることは、チームに対するスポンサーの満足度を高めることになり、そして自分という選手のことを世間にアピールする機会にもなります。
それは理解できますが、だからといって、誰も彼もが「俺が」「俺が」と考えていたら、200人を超える集団が密集しての走行なんて、怖くてできやしませんよね。
「目立とうとするな」とか「勝負を譲れ」というようなことは、決して言えないし言ってはいけないことですが、この辺りは何とかならないものかと、私も思っています。

総合、スプリント、山岳、ヤングライダーの4賞は、現時点では、まだまだ最終的に誰のものになるのかは全くの不明。
コンタドールの総合優勝がかなり厳しめになってしまった以外は、どれについても、これから先の展開次第で、どうとでもなるという感じです。


なお、ランプレ・メリダの新城幸也ですが、彼も第1ステージで、コンタドールとはまた別のところで落車をしてしまい、肩を打ってしまったりしたのですが、その痛みもありつつも、ここまでは特に問題なく、無事にレースを走り続けています。
第6ステージでは、何と2名の逃げにのって見せ場も作りましたが、見たところでは、そこまで真剣にイチかバチかの逃げ切り勝ちを狙っているようにも思えなかったので、これは、骨折からの復帰、そして序盤の落車から、どこまで走りを戻せているかの確認をしてみたというようにも感じられました。
……贔屓目かな?
それでも、積極的に、かつクレバーに走ったおかげで、このステージ、新城は何と敢闘賞を獲得しました!
彼にとっては2度目になるツールのステージ敢闘賞(日本人としては3度目)で、やはり、表彰台に新城が登る姿を観られるというのは、嬉しいものですね。
次は、是非、ステージ優勝の夢をかなえて欲しいものです。


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