「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」

 2016-05-02
今年も例年どおりにGWはどこに行くということも無く、終日出勤などしたりして仕事をしていることが多いのですけれども、それだけではさすがに味気ないので、ちょっとした時間を何とか確保して、以前から気になっていた展覧会に行ってきました。
それが、吉祥寺にあるコピス吉祥寺の7F、武蔵野市立吉祥寺美術館で4月9日から5月29日まで開催されている、「萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく」です。

萩尾望都がどんなマンガ家かということは、改めてここで説明するまでもないでしょう。
知らない、という人はちょっとネットで調べていただけば、いくらでも、彼女についての記述は見つかるでしょうし。
ちなみに私は、いわゆる「花の24年組」の中では、昔から竹宮恵子の作品や絵柄の方が好きであり、萩尾望都は、その実績は評価していつつも、今までそんなに読んではいなかった……一部の作品を除き読んでいない、と言った方が正しいくらいでした。
それでも、自分の生活エリアのすぐそばでこういう展示があるのならば、これは行かないわけにはいきません。
まがりなりにも「SF好き」を自称していますしね。

会場となっている吉祥寺美術館は、そんなに広くない、むしろ狭いと言ってもいいくらいの小さな美術館。
ですので、今回展示されている作品はそんなに多くなく、展示室も広くは無いのですが、内容、という点では、かなり充実したものとなっていました。
会場を設営していた学芸員が後述の図録の担当編集者に「ものすごい量で圧巻です! 失神する人とか出ないか心配なくらいです!」という連絡をしたというエピソードがありますが、なる程それも分かるな、と感じさせられる、濃密さ。
私のような薄い読者ではなくて、熱心なファンは、失神までするかどうかはともかくとして、涙を流してしまう人くらいは、いそうです。
これで料金が100円(常設展部分も含めた通常の入館料です)というのは実にお得。

マンガ好き、SF好きであれば観ておいた方がいい、そんな展覧会になっていたと思います。

上でちょっと触れた本展覧会の図録は、『萩尾望都SFアートワークス』として一般流通に乗る形で出版されました。
つまり、皆さんのお近くの書店でも手に入れられる状態になっています。
ですが、ここは、格安な料金と、素晴らしい企画展を開いてくれたことへのお礼という意味も込めて、吉祥寺美術館内のミュージアムショップで買うべきでしょう。
単純に作品集、イラスト集として考えても、非常に出来のいいものになっている図録です。

もちろん、吉祥寺は遠くて行くことは難しそうだという人は、ミュージアムショップで買うことはできないわけで、その場合には書店で買う、取り寄せる、あるいはAmazon等の通販で購入する、ということになるでしょう。
ファンなのに展示会に行けないというような人の悔しさはお察ししますが、画集として手ごろな値段でもありますから、これを買ってみると雰囲気は少し伝わるかも。

とはいえ、印刷されたものと手書き原稿では、どうしても受け取る情報量が変わってきます。
ベストなのは、(それが可能なら、ですが)吉祥寺美術館に足を運ぶことでしょう。

それにしても、最近のデジタル原稿では、原画を観た時にこうして描き手の息遣いまで感じ取れるような気分になるということも無いのかなと考えると、それはちょっともったいないような気にもなります。
もちろん、デジタルにはデジタルの良さがあるのですが、「生原稿の凄み」というのって、やっぱりありますよね。

萩尾望都SF原画展
<吉祥寺美術館のHPはこちらから>




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