本を、読もう

 2016-03-17
コミックの取扱量で有名だったという中堅出版取次の株式会社太洋社が破産した、というニュースがありました。
出版不況は留まるところを知らない、ということになりますが、取次業者の話になると、どうしても再販問題とか、配本の問題を思わずにはいられなくなります。

日本全国、隔たりや偏りなく同じ価格で本(やCD)が買えるようにという制度が再販、つまり再販売価格維持制度なわけです。
出版だと、これに、売れ残りの買取り保証が付いていることで、地域の経営規模の小さな書店でも、売れ残りが在庫負担になる心配なしに、様々な本を仕入れることができる。
つまり、ベストセラーが予想される話題の本や売れっ子作家の本だけでなく、様々な本を商品ラインナップにすることができるということで、それは決して悪いことでは無い、ように思えますが……
今や実態はそうはなっておらず、ベストセラーは販売実績のある大型書店などにのみ集中的に配本されて零細書店の元には入荷されず、かつ、ネット書店や電子書籍にマーケットは奪われ、更に、そもそも人々があまり本を読まなくなっているということも追い打ちをかけた結果、むしろ、定価に縛られて価格競争ができない等の、再販制度の弊害の方が問題視されるようになって、早、何年経ったことでしょう。

今回の太洋社の倒産の原因を直接的に再販制度に求めるのが正しいかどうかということはありますけれど、業界の改革が一向に進んでいないんだな、ということは、改めて浮き彫りになったんじゃないかなぁ、という気がします。

紙の本を愛する1人として、心配、危惧をせずにはおれない状況は、まだまだ続くのでしょう。

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