「汚れた赤を恋と呼ぶんだ」

 2016-03-05
気が付けば結構なベストセラーになっているらしい、「階段島」シリーズの第3弾が、今回「本館」に先駆けた読了本紹介に選んだ、河野裕の『汚れた赤を恋と呼ぶんだ』。

昨年8月と、そして今年の2月頭のブログでこれまでに紹介してきた2冊は、シリーズ名にもなっている「階段島」が舞台であり、魔女の手を借りることで本体である人間から捨てられた人格達の織り成す物語となっていました。
ですが今回はそれとは違って現実世界、人格を捨てた側の物語。
これまでとは大きく異なるアプローチとなっています。

なお、「階段島」に生きる者と、現実世界に生きる者、厳密に両者が同一人物であると言えるのか。
それははっきりしていません。
しかし、それはさておいて、語り手である主人公は今回においてもこれまでの2作品と同じく七草で変わりありません。
また、ヒロイン的なポジションにいるのも、同じく真辺由宇です。

つまりこの第3作目は、一度視点を変えてキャラクターの掘り下げを行おうと、そういう意図でもあるのかなと、そんな風に、読み始める前は思っていたのですが……
その予想は決して間違ってはいませんけれど、正解というわけでもありませんでした。

では、実際のところどうだったのか。
それは本作をこれから読む方へのお楽しみとしてとっておきますが、ラストの展開も含めなかなか刺激的でした。

ふうん、なる程、こう来るんだ。
予想できない程の意外な展開、というわけではありませんけれど、結構ハードな方向に舵を切ってきた、かな?
これは、シリーズ4作目も楽しみです。

 汚れた赤を恋と呼ぶんだ
 (2015/12/23)
 河野 裕
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