ツール・ド・フランス第10ステージ

 2008-07-15
サウニエル・ドゥバルというチームは、凄いですね。
エースナンバーのリカルド・リッコが第6ステージと前日の第9ステージの2つの山岳ステージで優勝し、直後のインタビューで、次は自分を山岳で献身的にアシストしてくれているレオナルド・ピエポリを勝たせたいとコメントしていましたが、まさか、次の第10ステージで本当にその通りの結果を出して見せるとは!
有言実行もここに極まれり、という感じです。
後続集団の頭でゴールしたリッコにはまだ余力がありそうでしたし、もしかして彼がステージを取ろうとピエポリの力を使ってアタックしたら、あるいはツール3勝目を挙げられていたかもしれません。
しかし、それでも彼は敢えて総合上位陣の集団に留まって、ピエポリの勝負に余計な要素を持ち込まないようにしたのでしょう。
そのピエポリは、一緒に最終峠を登ってきたCSCのフランク・シュレックを一気に突き放せる状況にいながら、チームメイトのファンセホ・コーボとワンツーフィニッシュをする為に、彼を待って一緒に引き上げる動きさえ見せます。
結果、予定通り、チームの計算通りにピエポリがステージ優勝!
そして、寡黙な表情でゴールするピエポリの印象的な姿と、対象的にそのすぐ後ろで大喜びで人差し指を天につき上げる2位のコーボ。
山岳でのピエポリの強さが際立つと同時に、ピエポリがチーム内でいかに尊敬されているのか、皆から慕われているのか、非常に良く感じられるレースでした。
ピエポリという選手、おそらく自分が3大ツールで山岳賞を得ようとして動けば、ジロでもツールでもヴェルタでも、一度ならず獲得することができたはず。それでも彼は、総合狙いのエースをアシストすることにやりがいを感じ、その役割に徹してきた、アシストのプロフェッショナルなのです。
そんな彼が得たツール・ド・フランス初ステージ優勝。彼が私と同い年だというのもあって、かなりジーンときて、何だか目頭が熱くなってしまいました。

また、このステージで総合首位の座はサイレンス・ロットのカデル・エヴァンスに移動。
それにしても……えっ、エヴァンス、マイヨ・ジョーヌを着るのはこれが始めて?
夢にまで見た念願の黄色いジャージを纏い、表彰式でじわりと涙を浮かべるエヴァンスに、ピエポリの優勝で既に弱くなっていた私の涙腺は、もうダダ漏れ状態に。

うん、今日のステージは本当に感動的な、凄く良いレースでした。

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