「世界が終わる街 戦力外捜査官4」

 2016-02-13
今回、「本館」更新前の読了本紹介に選んだのは、似鳥鶏の『世界が終わる街 戦力外捜査官4』。
これはシリーズ2冊目の『神様の値段 戦力外捜査官2』と3冊目の『ゼロの日に叫ぶ 戦力外捜査官3』とも繋がる話になっており、今回も、面白く読ませてもらいました。
こうしてシリーズの中でストーリーにしっかりとした連続性を持たせているというのも、いいものですよね。

本作の魅力は、何といってもキャラクター小説的なライトミステリーなのかなと思わせる装丁とキャラ配置で、内容的にはかなりシリアスでハードな、かっちりした警察小説となっているところでしょう。
いやぁ、今回も、相変わらず、派手な展開です。
これは先ほどの連続性の話にも絡みますが、ここまで話を大きくしていて、シリーズの続きはどうするつもりなのか心配にもなったりします。
が、思い出してみれば前巻の時にもそんなことを感じていたのに対し、今回のこれなので、となれば、ある程度は安心して待っていてもよさそうな気もしてきますね。
今後のこのシリーズを考えるに、ポイントになるのはやはり、3冊目から登場している「彼」の存在なのでしょう。

テロの絡む話というところが現在の社会情勢、世界情勢を反映していますし、本作に書かれている事件も、もしかしたら実際に起こり得るかもしれないレベルのものです。
本作のヒロインである海月警部の設定は、さすがにフィクションの度合いが強すぎて現実にはあり得ないと感じられる一方で、本作に、地に足がついている印象があるのは、それがあるからでしょう。
この辺、しっかりとした事前取材の賜物というわけですね。

なお、本編も最高に面白かったのですが、今回はそれより何より、あとがきのロクでもなさが良かったです。そ
れも含めて、最初から最後まで大いに楽しめる1冊だったと言えるでした。

 世界が終わる街
 戦力外捜査官4

 (2015/10/27)
  似鳥 鶏
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