メカニカルドーピング

 2016-02-03
自転車ロードレースやシクロクロスにおいて、自転車のフレームの中にモーターを仕込んで走行時のアシストを得るという不正行為が、メカニカルドーピング。
モータードーピングとも機材ドーピングとも呼ばれるこの行為は、もともとは2010年春のクラシックシーズンに、パリ~ルーヴェとツール・ド・フランドルという2大レースを圧倒的な独走で制したファビアン・カンチェラーラに対し、その自転車にモーターが仕込まれているのではないかと噂されたこと辺りから、話題にのぼるようになってきたと言えるでしょうか。

しかし、その時はそれは冗談話で終わって、その後はカンチェラーラ自体もネタにしているようなところがあったのですが……

先週末のシクロクロス、UCI世界選手権の23歳以下の女子のレースで、ベルギーのフェムケ・ファン・デン・ドリエッシュ選手が、まさかのメカニカルドーピングで摘発されました。
フレーム内のモーターも確認されたということなので、これは明らかにクロ。
史上初のメカニカルドーピング事例発生で、UCIの規定では6か月の出場停止処分と最高20万スイスフラン(約2400万円)の罰金が科せられることになります。

これで禊が終わるのか、というと、しかし、それには疑問も残ります。
何といっても今回のファン・デン・ドリエッシュは自転車レースが国技であるとも称される、自転車王国ベルギーの選手です。
それも、世界選手権のような大きな舞台でこのような違反行為をしてしまった、つまり、ベルギーの顔に泥を塗ったようなものだと言えるでしょう。
ルール上は、罰金を払い、6ヶ月が経てばレースに復帰することはできます。
ですが、彼女と契約するチームがあるかどうかは、さて、どうでしょう?
違反発覚後に素直に悔恨の気持ちを口にしていれば、若い選手故に誘惑に安易に負けてしまったのだろうと、まだ同情も得られたかもしれませんが、いかんせん、彼女は「友人の自転車と取り違えてレースに出てしまったのだ」と、かなり苦しい言い訳をしてしまいました。
そのことを報じている記事を読んで、復帰ができるかどうかは、かなり微妙になってしまったのではないかと、私は感じました。

本人がどこまでその覚悟があって違反行為をしたのかは分かりませんが、バカなことをしたものです。
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