「大尉の盟約」

 2015-12-28

今年最後の読了本紹介は、ヴォルコシガン・サガの新刊、ロイス・マクマスター・ビジョルドの『大尉の盟約』を選んでみました。

そのシリーズ名の示すように、通常はマイルズ・ヴォルコシガンが主人公となっているわけですが、今回は彼の従兄弟にして愛すべきお調子者イワン・ヴォルパトリルのエピソードとなっています。
マイルズもグレゴールも良き伴侶を得て結婚したとなれば、次はイワンの番だろうということで書かれたわけでもないのかもしれませんけれど、ともあれ、いよいよイワンも年貢の納め時が来たということですね。

となると気になるのが、どのような女性が彼のお相手となるのか。
その答えはこれから読む人のお楽しみとして取っておきますけれど、なる程、こういう風に来たのか、というところでした。

本作のストーリー中には色々と、「本当にそれでいいのか」と登場人物(主にイワンのお相手)に問うてみたくなるようなこともありましたが、「終わり良ければ全て良し」と思っておくのが正解かな、この場合は。
ちょっと残念だったのは、一部の会話に、どうにも噛み合わない感じというか、何が言いたいのか分からないというものがあったこと。
本来であれば、おそらくあれはちょっとウィットに富んだ洒落た会話だったのだろうと思うのですが、あるいは、翻訳が上手くできなかったのかなぁ……。

いわゆる翻訳小説に特有の文体のクセについては、これまでにも色々と海外のSFやらファンタジーやらを読んできているので慣れていますし、このシリーズにおける小木曽絢子さんの訳は好きなタイプなのですけれど、今回は、少々やらかしてしまったのかもしれません。

 大尉の盟約〈上〉
 (創元SF文庫)

 (2015/9/19)
 ロイス・マクマスター・ビジョルド
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