「群青のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2」

 2015-12-03
第1作を読んで、小川一水の描く現場モノ小説に初野晴の「ハルチカ」シリーズをふりかけ、有川浩の自衛隊&恋愛要素で整えたようなものと感じた、航空自衛隊の音楽隊を舞台にしたシリーズの第2作が、「群青のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート2」。
作品の内容は第1作とこの第2作共に基本的には同様で、空自の音楽隊に努める主人公の周りで起きる、いわゆる「日常の謎」ライトミステリーの連作短編です。

第1作と第2作でちょっと舞台を変えているのは、音楽隊の演奏に関するシチュエーションにそこまでバラエティー性があるわけでもないのかなと思えば、同じようなものばかり続けていると読者が飽きるだろうという判断もあるのかもしれません。
人の所在を変える、場所を変える、というのは、当面の目先を変えるのにいいですし、これはシリーズをこれからも続けて行こうとするならば正しい選択の1つだと言えそうですしね。

今回の作品中には第3作目に続くネタ振りもされており、だから十中八九、第3弾が出るのは間違いないのでしょう。
ならば、次はどのような状況でどのような事件を起こすのか、どうやって読者に既読感を抱かせないようにするのか、同じ手は毎回使えないし、何をやってくるのかは見ものです。
とはいえ多分これだろうなというのは、前述のネタ振りから感じることができるのですが。
それがそのまま的中するのも悪くないのですが、どうせならばその予想を大きく上回るような、そんな面白い展開も読んでみたいものです。

 群青のカノン
 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート 2

 (2015/9/17)
 福田 和代
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