「天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク」

 2015-11-21
どうせ読むのなら第1話である『天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ』上下巻を読み返してからにしようと思っていたら、第9巻の発売が目前に迫るタイミングになってしまった、小川一水の『天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク』PART1,2 が、今回選んだ、「本館」に先行しての紹介本。
ここまで読むのが遅れたことは、お前本当に小川一水のファンで、このシリーズが好きなのか、と問い詰められても致し方ないようなことではあるのですが……
色々と事情はあれど、そこについて、言い訳はしません。

さて、そもそも小川一水この作品は、早川書房の塩澤編集長(当時)から、小川一水の書ける全てのものをつぎ込んだ全10巻の大作を、という依頼を受けて始まったものでした。
そうして2009年発売の第1作から始まった物語は、順調に書き続けられ、現時点で物語はいよいよ大詰め段階、全体のクライマックスに突入し始めています。

改めて説明をしておくと、本シリーズは第1巻において西暦2803年に起きた「植民星メニー・メニー・シープ」の革命騒ぎを描いた後、第2巻では時代を一気に2015年の地球まで遡って、そこからは時系列順に第1巻の状況に至った経緯を描いていくという構成になっています。
その過去パートが前巻の「天冥の標Ⅶ 新世界ハーブC」で終わり、いよいよ今回からは、第1巻の続きが描かれることに。

なお、1巻ごとに大きく話が動くのがこれまでの本作でしたが、そういう点では今回は比較的おとなしめであり、これまでの整理と最終局面に向けての仕込み、というパートになったのかもしれません。
それでも第1巻以来ご無沙汰となっていた面々が、あのかなり厳しい展開だったラストの後にどうなったか、それが明らかになったのはかなり刺激的でした。

今後の物語はこのまま彼等を中心に第9巻、そして第10巻と続くのでしょうか。
次の第9巻は「ヒトであるヒトとないヒトと」であると公開されています。
早川書房の来月の刊行予定にこのタイトルが記載されていますが、果たしてどのような物語が待っているのか、このサブタイトルから私が勝手に想像している程度のことは軽く超えてくるくらいのものを提示してくれると期待しています。

 天冥の標Ⅷ
 ジャイアント・アーク
 PART1
 (ハヤカワ文庫JA)

 (2014/5/23)
 小川 一水
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 天冥の標Ⅷ
 ジャイアント・アーク
 PART2
 (ハヤカワ文庫JA)

 (2014/12/19)
 小川 一水
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