「GOSICK BLUE」

 2015-10-16
一度綺麗に完結した作品のその後を描くのが、今回「本館」に先行する読了本紹介に選んだ桜庭一樹の『GOSICK BLUE』です。

これは前作(『GOSICK RED』)に続く新シリーズの2作目になるわけですけれども、時系列的には今回の『~BLUE』は前作よりも前、ヴィクトリカと一弥がアメリカにやってきたその日に巻き込まれることになった事件を描いています。
合わせて、何故この2人が日本を離れこの地にやってくることになったのかについても触れられており、一応、これを以って新シリーズの基本設定紹介が完了するというような位置づけになるのでしょう。

今回明らかになったその辺りの経緯とか、あるいは本作で起きた事件の犯人と動機とか、その部分は、正直かなり手垢のついたありふれたもので、そこはありきたりで面白味がありませんでした。
しかし、ヴィクトリカと一弥という2人が登場していつものような掛け合いをしてくれるだけで、以前のシリーズのファンとしては完全に満足できてしまうので、あまり不満は覚えません。
逆に言えば、そういうことが無い、これまで『GOSICK』という作品を読んだことが無いといような人が、本作に手を出してみた場合には、物足りなさを感じることになるのではないかと思われます。
あるいは、本作をラノベのパッケージで発売していればそういうところも気にはならなかったのかもしれません。
となると、営業上の判断として、これはどうなんだろうなという気にもなってきます。
シリーズの固定ファンが買ってくれれば、それで充分なんだよ、というのであれば、それはそれ、と言えるのかもしれませんけれど。
こうして続編を始めてしまった以上は、中途半端なことにせずに、きっちりと一定の物語を描ききってほしいですから、セールスでもある程度の結果を残してほしいですからね。

 GOSICK BLUE
 (2014/11/28)
 桜庭 一樹
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