「火星の人」

 2015-10-04
「本館」に先行して紹介する読了本として、私が今回選んだのは、アンディ・ウィアーの『火星の人』。
ハリウッド制作、リドリー・スコットが監督でマット・デイモンが主演の映画『オデッセイ』(公開は来年2月の予定のようです)の原作小説になります。
まぁ、個人的には映画の方はかなりどうでもいい、というか、特に関心も無いんですけど、劇場で予告編もかかりだしているらしいですし、分かりやすい説明として。

突然のアクシデントにより、1人火星に残されることになってしまった、NASAの火星探査計画クルーが主人公で、彼がいかにして火星でのサバイバル生活を送るのか、果たして地球への帰還はなるのか、というのがキモとなる話です。
ダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』やジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』等の古典を始めとして、サバイバルものの小説というのは、その例がいくらでも挙げられるくらいに、非常にメジャーなものですよね。
ジャンルをSFということに限ったとしても、それは同様でしょう。
そんな中で、いかにして作品としての個性を出すか。
そこに本作は、主人公のポジティブでユーモアある性格と、リアリティーのある困難を主人公に課すという方向で答えています。
それが故に、本作を「ハードSF」へ分類することもあるようなのですが、個人的には、これは「ライトSF」「ユーモアSF」と言ってしまってもいいのではないか、とも感じています。

いや、これは面白かった。
ちょっとぶ厚めの1冊ですが、語り口の軽妙さもあり、一気に読み通せる快作になっていました。
お薦め。

 火星の人
 (ハヤカワ文庫SF)

 (2014/8/22)
 アンディ・ウィアー
 商品詳細を見る

タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://pantarheibekkan.blog110.fc2.com/tb.php/1491-c8c7f3d6

≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫